THE SHE

DIARY

2023 / Feb

2月4日(土)

中学受験の全日程を終えたところで、夫、帰還(怒)。この日は、大本命の合否を夕方に控えていた。合否発表の画面へアクセスすると、受験番号の下にパスワードを入れよとの指示がある。パ、パスワード….はて….出願時に確かに設定した記憶が蘇ってきたが、緊張と焦りで頭が真っ白。浮かんでこない。後日、ママ友に聞くと「いや、普通はメモるから」とのことだったので大いに反省はしたいと思います。なんとかパスワードを思い出して、いざ入力。娘は見事、合格していた。腰が抜けるとはまさにこのこと、というような状態で這うようにして、頭の片隅で気にしながらも昼寝をかましている娘に結果を伝えにいく。いやー、本当によく頑張った。完璧な並走にはほど遠い母であったからか、最後は冷静に、時にがむしゃらに自走したと思う。終わってみればお祭りのような1週間であった。

2月3日(金)

昨日、今日とほぼ横ばいの第一希望の受験を無事に受け、お昼には全日程が終了。お疲れさま〜と昼ご飯を食べているときに昨日受けた学校の不合格が判明。うっすらと涙を溜めながら耐える娘を静かに見守りつつ、「今日の方が本命だし!! 一校は受かってるし、痛くも痒くもないね〜」などと明るく言いながらも、食べるパスタの味がしない。それはただ娘への気持ちで胸がいっぱいなだけなのだが、もしかしてコロナ!!!???と不安になる。くっ、夫め….。その後は2人でずっと我慢していたスラムダンク劇場版を観るため、二子玉の映画館へ。ほわ〜、娘と夜に映画だなんていつぶりだろう? 受験が始まる前、「どこに受かろうが落ちようが、あなたは私が世界一大好きなお饅頭だからね! 」と何度も伝えた。これは幼少の頃から言い続けているフレーズだ。小6でいつの間にか大人びた娘も、私にとってはいつまでも小さな頃のぷくぷくほっぺのおまんじゅうのままなのである。でも、大本命の合否を控えてはいるが、決戦を終えて夜風に吹かれる、お饅頭はひと回り成長して見えた。

2月1日(水)

朝、ふと壁にかかったカレンダーを見ると、「0」と書き込んである。おお、本当に本番なんだ〜と感慨深く思いながら、5時15分に娘を起こす。朝、軽く計算問題をこなし、頭を働かせてから出発せよいう、塾の先生の言いつけ通りに過ごす。昨日のうちに、当日の朝、なにを食べたいと聞くと「モロヘイヤのお吸い物」という返答。渋すぎだろう。まだ薄暗いうちから出発し、無事に送り込む。もうここまできたら、健康に無事送り込めてほっとした。さて終わるまで4時間半。近くのドトールに座り、共に中学受験をしているママ友にLINEをしてお互いに健闘を祈ったり、家族に無事送り込んだよ〜と連絡をしたり。さあ、自分も朝ごはんを食べるかーと思ってもそわそわしすぎて食欲がない。鉄の胃腸を持ち合わせるこの私が、昨日からお腹を下し気味。それでは仕事でもするかと思ってもパソコンを開いてもまったく捗らない。持ってきた本も読めやしない。Twitterを開き、#中学受験2023をエゴサして、同じ気持ちのお父さんやお母さんの呟きを見るくらいしかできないという始末。仕方がないので、娘の代わりに、まだ捕まえたことのないポケモンを探しに歩き回った。受験を終えて出てきた娘と合流、明るくお疲れ〜と出迎えて、午後に受ける学校へ移動。途中、お蕎麦を食べて、いざ2校目へ。私はまたカフェに入るがまったく仕事ができず、そわそわしたりぼーっとしたり、ポケモンを捕まえたりして過ごす。当日のうちに合否の出る学校を受けていたため、夜は夜でそわそわの極みである。急に顔面蒼白で隅から隅まで部屋を片付けたり、パソコンの前で10分、足踏みするなど、奇行を繰り返したのち、2030、無事に第二志望、合格を確認。感動して泣いてしまった。夫と家族、そしてSACHIに報告。お風呂から出てきた娘に報告したら「わあ、合格って本当にあるんだねえ」としみじみ。頑張ってきた甲斐があったね〜と一安心。怒涛の1日すぎて、娘と一緒に21時過ぎには寝落ち。

1月31日(火)

1月は、身も心も近年稀に見るせわしなさ。大好きだった義理父とのお別れや、迫り来る娘の中学受験。迫り来るというか、1月にはまずは埼玉で受験に慣れるという本番もありました。日々の仕事をなんとかこなしつつ、どこかふわふわと地に足のつかない1ヶ月だった。10日はキャンペーンビジュアルの撮影。11日、娘と2人で朝から埼玉の学校へ。朝、急に娘が社会のテキストを見直したいと言い始めた。えーと、ちょっと待ってねーと探すが見当たらない。そのまま電車に乗ると、学校へ近づくにつれて明らかに増えていく受験生たち。娘の目の前に座った男の子がどうやら同じ塾に通っていたようで、テキストを見直している。娘が目配せで「ママ、これだよ」と訴えてくる。人生で初めてひったくりという犯罪を犯しそうになったというのは嘘だが、羨ましそうな目でじっとりと前方を見つめる母娘。中学校に着き、「よーし、受かるよ!! 楽しんでこーい」とガッツポーズで送り込み、娘のたくましい足取りを見ながらじんわりと涙が込み上げてくる。そして待機場所の食堂の寒いこと、寒いこと。ふと横を見ると、膝掛けにネックウォーマー、ホッカイロと準備万端のお母さんたち。みんな、一体全体、どこで情報収集してくるわけ….と早くも敗北宣言である。お昼に1戦目を終えて出てきた娘を満面の笑みで迎えたはいいものの、「ママ、受験票2枚必要だったのに一枚持っていったでしょう…」と言われる。絶句する私。「本部に連れて行かれて再発行したんだからね!」と苦笑する娘。「ま、それも含めて練習だから〜!」と言い訳にならない言い訳をしながら、帰宅。(無事、合格はしていた)  それ以降は撮影や入稿をこなしながら、さあ、いよいよ2月1日からの中学受験本番の決戦へ。 と思っていたら、夫がまさかの数日前にうっすらと抗原検査で陽性反応。多忙が続いており、ほぼ会社にいたため、私も娘も濃厚接触者にすらならなかったことが不幸中の幸い。しかし、ここで夫は隔離生活に突入、中学受験の送迎やケアはできずに、私のワンオペが決定。さ、さあ、気を取り直して、緊張と不安で一睡もできないまま、もう一度書くが、中学受験本番の決戦へ。