THE SHE

DIARY

2023 / Apr

4月3日(月)

 3月31日から4日間、コロナや受験で長い間帰れていなかった実家へ。今や立派な老犬にして娘の育ての親、愛犬のきなことも久々の再会。いや、本当に育ての親。病院から連れて帰ってきたその瞬間から、里帰り出産を終えて東京に戻るまで、きなこは娘のそばを片時も離れずに世話をしていた。持ち前の聴力で、「ふえーん」と娘が泣き出す「ふ」の2秒前には私のところへ駆けつけ、「私の赤ん坊が泣いている。なぜ、あなたは気づかない? 乳を出せ」と催促した。沐浴の時間は小さな風呂のヘリに顎を乗せて観察していたし、寝ている時はお包みの横で自分も寝ていた。なんというか冗談抜きで私にとってほやほやの赤ん坊の育ての同志で、東京に戻る前日、きなこのふわふわの背中に顔面を押し付けて、巻き毛がびしょびしょになるまでおいおいと泣いた。「あのモチコロがこんなに大きくなって….」と思っているかどうかは分からないが、今回もぴったりとくっついていた。そして娘から犬用のマカロンやプリンをもらい、大変に幸せそうにがっついていた。お願いだから、長生きしてね。

3月26日(日)

事務所の引っ越し当日、まさかの大雨。それでも、気持ちは晴れやか。娘の進学に合わせて、私も心機一転、頑張るぞー。

3月24日(金)

 娘、祝! 小学校卒業。卒業式に行ったら受付で両親への手紙なるものを渡された。これは今読んだらやばいやつと思い、そっとバッグにしまって会場へ。将来、なりたい人というお題の習字がずらりと飾られている。「社員」「NASA」「CA」「アナウンサー」など12歳の夢をひとつずつ見るのはとても楽しく興味深いものだった。娘は職業ではなくて「篤実」と書いてあって、渋いなーでも娘らしいなーと思わずニコリ。世田谷区の公立小学校に通った6年間、先生も生徒も、どの行事も本当に一生懸命で清々しく、こちらが何度も勇気と感動をもらった。男女問わずにたくさんの学友にも恵まれて楽しく過ごせたことがなによりも幸せだ。両親への手紙は丁寧な字でびっしりと感謝の気持ちが書かれていた。「お母さん(普段はママと呼ぶのに)、どんなに忙しくてもいつも私の話を聞いてくれて、遊びに連れて行ってくれてありがとう。 お父さん、いつも遅くまで仕事を頑張っているのに朝は私が学校に行くために起きてくれてありがとう。」なるほど…なんか私の方が役割がお父さんっぽいなと思いつつ、いやいや、そういう固定概念から壊していこう!と解釈を変えた。来月からお弁当生活なので、朝の弱い私が「朝担」。ドキドキ。