THE SHE

DIARY

2020 / Aug

8月26日(水)

 ホテルニューオータニ、プール2回券つきのプラン。日本庭園を見ながら朝ご飯を食べ、食後に庭を散歩。ああ、気持ち良い。午前中にひと泳ぎするプランだからか、チェックアウトは14時。いいですね。のんびり。ひとしきり急ぎのメールなどを送って、夕方から旧後楽園、東京ドームシティへ。会社員時代に企画が浮かばなくなったらバッティングセンターで打ちっぱなしか、ジェットコースターに乗っていたことを思い出す。あと、徹夜明けにラクーアで一晩過ごしてそのまま取材とか。懐かしいよ。同僚と近くの焼肉屋でぐだぐだ喋ったり。そしてここにはムーミンカフェというものがあり、娘がムーミンが大好きだった3歳くらいの頃に、たまに連れてきていたという思い出もあるなあ。しかし、今の東京の夏休みの遊園地、暑すぎて夕方からじゃないと無理! 隣接されているゲームセンターへ立ち寄る。ルーレットクレーンゲームがけっこう得意で、うっかりと巨大なシナモン(サンリオ)を獲得してしまう。娘、大喜び。そんなこんなで超短い夏休みも終了。娘は何度も「あああ、終わってほしくないー」と言っていた。「それよりも楽しかったー、また来よう〜」の方が読後がいいよ、などと話しながらドロドロに疲れて帰宅。

8月25日(火)

 東京を一歩たりとも出ない8月。夏休みも結局、取らずに終わりそう。夏休み最終週の娘と、絶賛リモートワーク続行中の妹と3人で都内ホテルで一泊することにした。一泊二日なのに娘が自分用の小さなトランクを持っていくと言って聞かない。原稿は抱えちゃってるんだけれども…。俗に言う「ワーケーション」というやつだ。3部、3時間交代制のプールで遊び、プールサイドでスムージーを飲み、時々パソコンを開き(涙)、部屋に戻って昼間からお風呂。ああ、プール後のけだるくて眠たい感じ、夏だなー。夜はベタにステーキ。夏よ、行かないでで。ずっと一緒にいられないのは分かってるつもり、でも、もう少しだけ側にいさせて。

8月24日(月)

今日も今日とて入稿と、撮影準備、下調べ。今日から2学期がスタートという学校も多いようだが、我が娘は9月1日までお休み。そのため、家やら習い事近くのカフェやらで業務をこなす。私の本棚から松田奈緒子先生の『重版出来』を取り出して読んでいた娘と、休憩時間にhuluでドラマ版を観た。観ながら、会社員編集者時代を思い出す。校閲部のベテラン校正さん(と呼んでいた)はどんな編集者よりも言葉のプロで、恐ろしいほどの知性と知識で、書いた原稿の事実関係やら、言葉の言い回しをチェックしてくれる。鹿角さんというオシャレでお茶目で、いい加減な赤入れをしてしまったときに真っ赤になってブチ切れるという、皆が大好きな校正さんのことを思い出した。元気かな、鹿角さん。私もよく「わったなベーーーー!!!!」と編集部の後部席から大声で呼び出しをくらい、叱られていたのだけど、鹿角さんたちに今夜はなにが食べたいかとリクエストを聞き、入稿時期に一緒にお弁当を食べながら、言葉のいろんなことを教えてもらう時間が大好きだった。編集部で深夜まで一人作業が続き、お腹が空きすぎて、校正さんたちが自分のデスクの茶筒の中にある飴をこっそり2,3粒勝手にもらい、次の日に慌てて補充するとか。当時お気に入りだった、タイダイ染めのリーバイスレッドデニムを穿いて、徹夜明けにふらふらで歩いていたら、あまりの激務とストレスで「渡部さんが…お漏らしをしている…」と勘違いされて心配されたこととか(どんなキャラだ)。ろくな思い出しかない気がしてきたけれど、今も編集者という仕事を続けていられることは幸せだ。あの頃とは仕事の範囲も随分と広大になったなー。それはそれで楽しくてやりがいがあるし、あの常に雑誌という媒体のページ制作にだけ没頭していた日々も楽しかった。どんな風に広がったり変化したりするかは分からないけれど、死ぬまで働いていたいなあと思いながら、原稿の神様が降りてこないぜ、月曜日。

8月23日(日)

なんだかイライラしたり、ぼーっとしたり、冴えない日曜日であった。こんな時こそ筋トレだ! ウォーキングだ!と思うだけ思って、あっという間に寝た。

8月22日(土)

 11時から、ママ友で料理研究家の野口マキさんのお料理教室に参加。コロナで長らく開催されていなかったので、一緒にレッスンを受けるママ友たちにも久々に会う。今回は「蒸し料理」。一緒に手を動かすのではなく、マキさんが作っているところを見て、メモして学ぶ方式。出来上がったら皆でテーブルを囲み、おしゃべりしながら食べるのが、これまた楽しい。お料理教室終了後にさっそく、おすすめの蒸し器をポチり。長芋の上に海老のすり身を乗せたもの、あとは子供が好きそうなコーンを乗せたシュウマイを、さっそく家でも作ってみたい。あー、広いキッチンがほしいな。毎日せっせと料理をしてから言え!と自分でツッコミを入れつつ、コロナ&猛暑で住みたい場所や家も今後、かなり変化があるのではないか。つい最近も東京の土地の値段が下がっているとか、都心のオフィスに空室が目立つとか。それはそうだろう。私はフリーランス生活も長いので、働き方にそこまで大きな変化はない。Zoomを使う機会が増えたくらいだろうか。話は逸れたが、もともと、終の住処概念があまりなく、気がついたらこんなところでこんな風に住んでいた、という自由な感じで生きていけたらいいのにとは思う。
料理教室からの流れで、近所に住む、保育園からの友達3家族で集まって晩御飯。本当はサクッと外食しようかと思ったのだが、どこも満席。ねえ、コロナってもう終わったの?? 子供も今年で10歳。3歳の頃からの付き合いで、それぞれに個性も得意分野もはっきりしてきたが、皆、今も男女関係なく仲良しだ。親も子も、いつまでもいつまでも仲良くできたら嬉しい。一緒にご飯を食べたママ友のともちゃんが熱心にこの日記のようなコラムのような雑記を読んでくれているようだが、彼女は私の友達の中で1番せっかち。オリンピックに向けて導入され始めた、ロンドンタクシーにヒントを得たちょっと大型のタクシーが日本でも主流になってきた。私、話に出るまで全く気付きもしなかったのだが、そのタクシーの自動ドアは、旧式のパカンと開くドアよりも、遅くゆっくりとスライドするらしい。言われてみれば、確かに…。ともちゃんはその時間が我慢できずに、閉まる前に走り出すよう運転手さんに頼んでしまうとか。このエピソードが大好きで、タクシーのドアが目の前でスライドするたびにともちゃんのことを思い出してしまう。ああ、そういえばTHE SHEを立ち上げた時も、いの一番に買い物をしてくれたね、どうもありがとう。君が好きだ。君の家族も好きだ。いつまでも友達でいてね。

8月21日(金)

 今日は朝から撮影。物撮りで、気心知れているメンツのため、子連れ出勤。スタジオの片隅に即席、勉強机を作ってもらっていたが、もちろんそんなに勉強をするわけもなく、娘は合間でNIZIUの「MAKE YOU HAPPY」を踊って撮ってもらったり、連れてきたぬいぐるみの鳥たちを撮ってもらったりしていた。いつも遊んでもらってありがとうございます。最寄り駅からスタジオまで徒歩でほのの10分強であるにも関わらず、子供が一緒だと危険を感じる暑さ。東京に住めなくなる未来も近そうな気がしてくるくらいだ。ついつい軽井沢の物件など見てしまったりしては、妄想してしまう。というか夏の1ヶ月だけ避暑地で暮らしたいなあ(夢)。
撮影終わりで一件、展示会へ。いただいたコールドプレスジュースをグビッと飲んだらジンジャーが効いていて、ハワイやロンドン、パリの朝を思い出した。久しぶりに編集者の先輩、あつこさんや仲良しのプレスのあきちゃん、カトーさんたちと立ち話。あー、旅に出たいーと思ったけど、ちょっと誰かと話するだけでも楽しい。小さな幸せが得意でよかった。

8月20日(木)

娘の夏休みもまだ続く。朝から晩まで一緒にいる日も多く、それはそれで楽しいのだが、なにせ遠出できない2020年夏。近所で新鮮に勉強したり遊んだりしたいものだと思い、今日は朝から図書館でお互いに勉強&仕事をすることに。リモートワーク中のサラリーマンらしき人も多く、なかなかに争奪戦であった。事務所近所の図書館は2時間入れ替わり制。よおし、2時間だと思うと、集中力も半端なくあがってよい。娘は宿題の壁新聞を書いたり、時折、本棚へ足を運んだりしていた模様。昔から図書館が大好きで、図書館のような家に住みたいとずっと夢見ていた。あ、今も夢見ている。それにしても涼しくて、本たくさん読めて、お金かからなくて、改めて図書館は天国。
近くのお蕎麦やさんで昼ご飯を食べ、公園の遊具を冷やかして、事務所へ戻る。アシスタントのえりちゃんが「ITZYの新曲、もうPV見ましたか?」と誘ってくるもんだから、皆でyoutubeで鑑賞。いやはやしかし、その世界観はもちろんのこと、ヘアメイク、ファッション、方向性、スキル。韓国のガールズグループは考察すればするほどにワクワクする。職業柄、気になると深々と掘り下げてしまうため、もうね、ここにハマると睡眠時間を脅かしてくる事態になりかねないというか、とっくになっている。沼!沼です! いつかこの考察を原稿にしたい。最近、年下の編集者の女の子たちとこの話題で盛り上がることが多くて楽しい。
とりあえず目標の勉強&仕事を終えたところで、感染対策を万全にしつつ、渋谷PARCOへ。オタク道まっしぐらの娘はここの6階が大好き。ポケモンセンターで小さいぬいぐるみを買い、ジャンプショップで漫画の複写原稿を眺め、「鬼滅の刃」のキャラクターグッズについて考察したりと楽しそう。家族で回転寿司を食べて帰宅。

8月19日(水)

集中力の低下が著しい。暑さのせいにしてしまおうかと思ったのだが、やはり40を過ぎて体力も落ちているのだろうか。体力お化けとして名を轟かしていたのに…。5年ほど前、怒涛の撮影→パリコレ取材で疲れが溜まり、パリで膀胱炎を発症。たまたま入った薬局が自然派で「なんとかの茎の粉末」をカプセルにしたもの、そしてクランベリーを飲めば治ると言われ、確かになんとなく治ったのでそのままにしていたらば、後日、帰国してから菌が逆流し、急性腎盂炎になった。ぎっくり腰かと思うほどに腰が痛く、熱があっという間に40度近く上がった。パリ滞在中にgoogleで「膀胱炎 フランス語」と検索したとき、片腰だけが痛く、急な高熱が重なったらまずいと書いてあったのを斜め読みしていたことが功を奏し、速攻で救急病院に駆け込んだ。「入院ですね」「明日撮影なので無理なんです」「・・・・」「終わったら来ます。あの、入院だなんて思わなくて準備もしてきてないし、子供もおりますし。」「・・・。じゃあ、点滴しておきます。」などの押し問答があり、出産以外で初めて点滴をして、その効き目に驚いた記憶がある。そして初めてということに仕事仲間に驚かれた記憶もある。あと、医者に「トイレの後、前から後ろへふいていますか。」と問われ、フラッフラなのに「はあっ?ふいているに決まってるじゃないですか!!!」と立ち上がらんばかりに怒ったことも…。子供じゃないのよ。 などと言うことを思い出しながら、鉄剤を飲んだ水曜日。毎年、この猛暑がくるんだもの、筋トレと鉄分強化だなー。

8月18日(火)

夕方、娘がバレエのレッスン後にファミレスで勉強がしたいというので付き合う。そういうことに憧れる時期なのだろうか。私も付き合ってパソコンを開いて仕事。切羽詰まった入稿時、寝たら終わる入稿時、深夜のファミレスに駆け込んで仕上げるのが好きなのだけれど、最近はコロナの影響もあり、みんな早仕舞い。眠らない街、東京も最近は快眠中だね。健康かもしれない。

8月17日(月)

朝から取材。はじめてMIYASHITAPARKの中に入る。オリンピックは延期だが、こうやってそれに合わせてオープンした(してしまった?)複合施設というのはなんだかこう複雑な気持ちが混じるなぁ。私は大学からの上京組で東京育ちではないが、それでも明治通りの宮下公園付近にはそれなりの思い出もある。それこそ雑誌でスナップしたり、街行く人たちのおしゃれを観察したり、裏原宿ファッションに身を包んで歩いてみたり。90年代後半、宮下公園にほど近い歩道橋を境にして、渋谷系ギャルと原宿系ストリートガールにテリトリーが分かれるとも言われていて、よく考察したもんだ。そんなことを思い出したりしながら、取材を終えて事務所へ戻る。夕方から、サチと2人で、オランダのブランドの人たちと、オンラインミーティング。お互いの状況を話したり、打ち合わせをしたりと楽しい時間。これまではパリのマレ地区にある、彼女たちのプレスルームを訪れていたことが遠い昔のよう。ホテル近くのカフェで2人で朝ご飯を食べてからてくてく歩いて会いに行っていたのが懐かしい。塩入りバターとジャムをはさんだバケットと生搾りのオレンジジュースとカフェラテ。食べたいなー。灼熱の、でもなく、うだるような、でもなく、もはや危険を感じるほどの痛い暑さの東京から、ぴんと張り詰めた、鼻の頭がツンとするパリの寒い朝を思い出した日。思い出があれば、心だけは飛んでいける。

8月16日(日)

 8月16日、日曜日だけれどお盆明け。愛する我が故郷、徳島では阿波踊り明け。15日の最終日、踊り子たちは踊りに踊り抜き、街には人で溢れかえり、まさに踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆ならというやつで、観光客の皆さんも一緒になって踊って、みんな笑顔で、ものすごく幸せな気持ちになる。毎年、その幸せな熱気の中に身を置いて、しばし黙祷し、心の底から世界平和を願って夏を終える準備を徐々に始める感じなのである。そして16日。通常営業が始まるのだが、街中に特設された桟敷きの枠組みがどんどん外されるのを横目に呆然としたり、街にも人にもまだ余韻が残っていて、なんだが皆がまだぼ〜っとしている。「ああ、また1年待つのか…」という呆然。そして「でも楽しかったからまた1年頑張ろう」という切り替え。自分もダメージを受けつつも、そういう街の顔を見るのがすごく好きだったのに。コロナめ…。毎年、家族一家総出で踊っている友達に「夏が終わらん!」と連絡をしてみたら、「もう終わらせずに1周させることにした」と言ってて、なぜかけっこう、ぐっときた。よし、もう1周がんばろ。

8月15日(土)

黙祷。
夏バテなのか、疲れが溜まったのか夜までほぼ寝て過ごしてしまう。例年なら阿波踊り最終日。踊り子たちであふれかえった街中で、お囃子を耳にしながら心の中で「戦争反対。世界よ、平和に。」と唱えながら黙祷することを長年、恒例にしている。今年は東京にて。
どうか、幸せで。

8月14日(金)

昨日、書き忘れたことをひとつ。『タッチ』やら『ラフ』を読んでいるとすごく引っかかることがある。それはギャグやオチで「ブス」という言葉がけっこう出てくること。昔は自分も特になにも思わずに流していたのだと思うと恐ろしいことだ。今はとてもじゃないがそうはならない。あからさまにルッキズムを批判したり、ギャグに使ったり、そして自虐するのももうとっくの昔の時代遅れだ。ダサいという言葉が嫌いだけれど、これはもうダサい以外の何物でもない。過去の黒歴史として社会全体で葬り去るべきだ。
THE SHEの梱包作業をしたり、荷物に入れるお手紙を書いたり、今日は細々とした作業で1日が過ぎていく。夜は娘と一緒に金曜ロードショーで『となりのトトロ』を観る。17回目の再放送だとか。とてつもなくすごいことだ。私なんてもう、ほぼセリフまで覚えてしまっているほどだ。さつきとメイのお父さんに惚れている。知性の塊で、ユーモアがあり、男らしさをひけらかさない。書物をしている時のタンクトップ姿はあまりにもセクシーすぎやしないか。『魔女の宅急便』のキキのお父さんも好きだ。冒頭のシーンで「いつの間にかこんなに大きくなって。」とキキを抱きかかえるシーンはいつ見ても泣いてしまう。

8月13日(木)

仕事をしてはいるが、世間的にはお盆真っ最中で、私も今年はいつもより比較的に緩やか。阿波踊りもなく、実家にも帰れないからお墓参りにも行けず、中高時代の友人たちとの同窓会もない。ない!できない!とばかり言ってないで、なにかこう至極私的な「お盆の恒例行事」をしたいなーと思っていたところ、目にしたのがこちらのニュース。甲子園高校野球交流試合の開幕日である8月10日から「あだち充夏祭り」としてあだち充の全作品のデジタル版が解禁。しかも17日までは『タッチ』の全話が無料! ありがとうございます!!! お盆帰省中に、実家に置いてある漫画をソファに寝っころがって読む、の恒例行事が実行できます。どうしてもひとつだけ言われたら、不動のNo.1漫画は『スラムダンク』だが、『タッチ』は初めて自分で買って揃えた漫画だし、実家に帰ったら、なんだかんだであだち充先生の漫画を見返している。あだち充漫画の主人公のような人(不器用で天邪鬼で誠実で優しくて同性に人気がある)と結婚したいと思っていたな。早速「サンデー」のアプリをダウンロードして読む。小説は何としても紙で読みたいが、漫画はもうお手の物だ。デジタルなら心震える場面や名台詞をスクショできるのもいい。『タッチ』は17日まで無料だしなーと油断し、気がついたらなぜか『ラフ』も『H2』も買ってしまった。大人買いである。実家に帰れば全部あるのに。1番泣けるのは『H2』の29巻であることを覚えていて、先に購入。そしてやはり、号泣。ああ、あだち先生のおかげで今年も”お盆”を感じられました。散財、本望であります。アプリの「サンデーうぇぶり」のランキングを確認したら、1位が『タッチ』、3位が『H2』だった。漫画は日本の宝です。

8月12日(水)

今日はTHE SHEの記事をいくつかアップする日。午前中に1本打ち合わせをした後は、事務所に引きこもって作業と入稿。マガジンにも書いたけれど、酷暑の8月にもかかわらず、ファッション産業のルールに則り、ショップにはSALE品と秋物が並んでいる。今年は特に長梅雨で本格的な夏は始まったばかりなのに。これは売り手や業界の都合で、全然、社会とか買い手の目線じゃないことに、ずっとジレンマを抱えていた。でもファッションが好きだし、ただイライラしてたって何も始まらないし、なにか行動に移して、ポジティブに転換したい。思い返せばまだTHE SHEという名前も決まらぬ頃から、日本における8月のファッションのあり方について、切々とサチに話していたように思う。「暑すぎて涼しいもの買いたいのに全然売ってないから、古着のワンピースばっかり買ってるわ。季節に合わせて需要のある企画をやりたいね。8月のワンピースとかさ。街で着やすいように半袖を主にしたいね。」みたいな話だ。今時期にTシャツー? もう夏服いらないよー。という声が多かったらどうしようかと思ったけれど、UPするなり、とてもたくさんの反響をいただいて、ホッとするやら、嬉しいやら。ありがとうございました。
別に反骨精神丸出しで生きていくわけではないけれど、既存のルールを疑って、ぶっ壊していく立ち位置ではいたいなと思う。壊して作る。そして、小さくてもいいから、常に新しいことにトライしていく。仕事における自分の中での約束事を再確認できた日だった。

8月11日(火)

 今日は早朝より撮影。久々に4時台にロケバスがピックアップに来る。大型のマイクロバスに乗客は8人まで。換気とソーシャルディスタンスを踏まえた、コロナ後の新しいルールだ。気心知れた、でもちゃんと緊張感もある撮影はあっという間に終わり、お昼前には自宅に到着。娘はまだ夏休み真っ盛りなので、家族内でやりくりする必要がある。去年までは娘が一人で先に徳島へ帰り、じいじばあばと3人でそれはそれは楽しそうに、田舎の夏休みを満喫していた。私は、毎日送られてくる写真を肴に、ここぞとばかりに朝から晩まで仕事したり、友人と晩御飯に出かけたり。あー、来年の夏はまたそんな風にできていますように。夕方から娘をバレエ教室に送っていくと、次の発表会が来年の夏に開催予定というお知らせが来る。あら、本当? 開催できるのだろうか…できていますように。ってことはオリンピックはどうなる??
3月からずっとテレワーク中の妹が、明日はうちの事務所で作業するとのことで泊まりにくる。嬉しい。妹と会うのも久しぶり。娘も大はしゃぎしている。3人でまたもや「NIZIプロ」大会。それぞれが好きな場面やら、好きな課題曲やらで大いに盛り上がる。この日のためではないが、コツコツと練習を重ねてきたMAKE YOU HAPPYを娘とともに踊って歌ってみたところ、妹が大爆笑していた。いや、そういう類のエンターテイメントではないのだが。まあ、妹が楽しいなら、お姉ちゃんは嬉しいよ。

8月10日(月)

今日は地元、徳島の友達の誕生日。そん、おめでとう。徳島県民にとっては8月12−15日が1年で1番大切な阿波踊り。毎年、だいたいこのそんの誕生日からそわそわし始め、いつもヤフーニュースに「猛暑を気遣い、白熊にリンゴ入り氷のプレゼント」という類の動物園のほんわかニュースが載り、お盆前に必死で仕事にけりをつけて飛行機に飛び乗るというのがお決まり。今年はない。生まれて初めて、ない。コロナめ…どうしてくれよう…というわけで日記もおろそかになってしまった1週間(言い訳)だけれど、仕方ないよ、だって阿波踊りがないんだ。

8月9日(日)

モーリシャス沖合で、日本の海運会社が初秋する大型貨物船が座礁したことにずっと胸が苦しい1日だった。周辺の珊瑚礁をはじめ、壊滅的な環境汚染が広がっているとのこと。この事態、日本がどんな風に対処するのか、原因はなんだったのか、あの美しい海がどうなってしまうのか、注意深く見ていきたいと思う。

8月8日(土)

 8月8日末広がり。今日は朝から撮影。物撮りを少人数で。今日は珍しく女子ばっかりの現場だ。長丁場なので午後に差し掛かったあたりから、90’sのJ-POPをBGMにして、カラオケに行けないストレスをここにぶつける。フォトグラファーのあけみちゃんとは、15年前、ロンドンで暮らした頃からの友達でもある。撮影終了後に久々、2人でご飯へ。ロンドンでも東京でも一緒に仕事して、遊んで、深々話して、長い時間を過ごした大切な人。感情に関しては、絶対とか永遠ってないのだと思うけれど、きっと年を重ねてもずっといろんなことを共有しながら、一緒に生きていけるのだろうなと思える人だ。ロンドン時代の友達は、結構、今でも仲がいい。ロンドンに住んで間もない頃、驚いたのは、自分の誕生日会をその辺のパブなどで自分で開催すること。そして、その人が直接知らずとも、その人の友達の知り合いやら、同僚やら、なんやらかんやらが「おめでとうー」と集まってくる。だからだろうか。友達の友達は皆、友達というムードがあり、ロンドンを離れた後でも、実際には同時期のロンドンで暮らしてなくても、「ロンドン友達」が結構できた気がする。なにを隠そう、サチもその一人。ああ、それにしてもロンドンで暮らした1年半は本当に楽しかった。東京の方が遊びの幅も場所も、断然広くて多いのだが、お金が全然なくても、思いっきり楽しめてしまうあのロンドンの豊かさ。住まなければ得られなかった大切な友達、そして、言葉や習慣にもありがとうと思いながら、あけみちゃんと夏の夜を歩いた。

8月7日(金)

 メダカの金ちゃん瀕死による娘号泣事件を聞きつけた、ライター仲間のもりこが生まれたばかりのメダカの卵をくれるというので、そそくさともりこの家近くまで卵をちょうだいしに行く。久しぶりに会ったもりこは変わらず元気そうで、ニコニコしていたので嬉しかった。なにより、気持ちが嬉しかった。次はゆっくり会いたいな。 世の中は明日からお盆休みだというのに、入稿やらなんやらが立て込んでいて、ドタバタの金曜日。明日の撮影はギリギリまで予定変更があり、今日締め切りの原稿は終わらない。はーふーはーふー、深呼吸。
 子供を連れて打ち合わせに行ったのだが、もうあまりに暑いし、電車はコロナが心配だしで、もう今日はいいやと思い、タクシーに頼る。涼しい。なにかのニュースで見たのだが、オリンピックが開催されていたらこの炎天下の中で競歩などが行われていたという。いや、無理でしょう…。タクシーに揺られながら、ふとパリのタクシーのことを思い出す。たまに天井全部が窓になっているタイプのタクシーがあって、それに乗れたらすっごく嬉しかった。ぐんぐん進む景色の中に空や雲がついてくるっていうのはとても清々しくて、乗ったらいつもカメラを上に向けて撮っていた。ここのところはパリもuber移動が多くなったのでご無沙汰しているが。というか、次は一体いつパリへ行けるのだろうか。

8月6日(木)

 黙祷。戦争反対。
 2年間、リビングの水槽ですいすいと泳いでいたメダカの金ちゃんが死んだ。昨夜、いろいろを終えてソファでゴロゴロしていたら、娘が「ママー!!! 金ちゃんの様子が変だよー!!! フラフラしてるし、目が見えてないのか浮き草にぶつかっているよ。」と半泣きで報告に来た。冬に「金ちゃん、死んだー!」→冬眠ということは繰り返していたのだが、さすがに真夏なのでそれはなさそう。目視すると、確かに泳ぎがおぼつかない。メダカとはいえ、娘にとってみては思い入れのある大切な大切なペット。瀕死状態を目にし、昨夜は号泣につぐ号泣。瞼を真っ赤に腫らしていた。水槽の前で、「金ちゃん、私の家に来てくれてありがとう。うちでよかった? 後悔はない? 天国に行ってね。地獄に行かないでね。ああああ、水草に絡まってる。ギュエーーーーーーーン」。水槽を直視できないときは、画用紙に「金ちゃんありがとう、大好きだよ」とメッセージ入りのイラストを描いていた。まだ、死んでないぞ! 朝起きて死んじゃっていても、最後にお別れできたからいいね?と言い聞かせてベッドへ運ぶ。案の定、今朝、死んでしまっていた。これは1日荒れるかなと思ったが、意外にも静かに死を受け入れて、庭に埋めていた。代わりに買っていた球根を鉢に植えて、新しい生をお世話することにした。予想以上にあっけらかんとしていて、「金ちゃんには水槽の外の世界を見てほしいから、そっと心の中で連れて行くことにする。井の中の蛙大海を知らずというし」などと張り切っている。諺の意味はちょっと違うけれど、子供って逞しいなと思った1日であった。

8月5日(水)

 世界規模によるコロナの大流行中に、ヨルダンの爆破。日々、舞い込んでくる倒産のニュース、そして、自然被害。嫌だけれど、今年はまだまだとんでもないことが起こりそうな気がして仕方がない。朝起きて、ニュースサイトを開くたびに、少しずつ、知らぬ間にストレスが備蓄されていると思う。それで人はイライラしたり、攻撃的になったり、疲れが溜まったり、ちょっとした鬱状態になったりしていく気がする。心と体と脳は繋がっているから、鬱々としてきたら、精力的に体を動かすことにしている。縄跳び100回とか、Youtubeでひなちゃんねるの腹筋とか、NIZIUの「MAKE YOU HAPPY」踊るとか、黙々と歩くとか。そうしたらちょっとだけすっきりとして、前向きになれるから。「筋肉は裏切らない。」、間違いないと思うな。

8月4日(火)

 夏休みに入り、朝から晩まで子供と一緒。小学4年生は学童がないのだ。おのずと自宅での作業が増え、緊急事態制限の日々を思い出す。リビングの机で2人横並びで座り、私は仕事、子は勉強や工作。仕事の効率はもちろん下がるが仕方ない。洗濯機を回し、回し終わるまでにコンテを書き終える!とか、お風呂が沸くまでに企画書を書く!などとちょっとしたゲーム?を混ぜていって、両立。しかし長すぎた梅雨が明けて、洗濯物の乾くこと、乾くこと。気持ちいいな。

8月3日(月)

  暑い暑い暑い。もうデニムが穿けないよ。つなぎかワンピースばかりだ。今日は昼から夏休みに入った娘を連れて事務所へ。途中で図書館に寄り、娘の本を5冊借り、ついでに私も『風とともに去りぬ』を借りる。そういえば、小説でしっかり読んだことがなかったな。娘の選書を待ちながらブラブラして目に止まった本をさくっと借りる。この方法で読む本も結構いい。本屋でブラブラとはまた違ったチョイスになり、楽しい。事務所へ行くとサチがいて、娘が虹プロ始まりでハマったTWICEとITZYのPVを3人で見る。ITZYの方がクールでカッコよくてのしのし前に進む感じの女性像なのね。3人合致で生き方ならこっちかなーなどと言いながら、娘の創作ダンスを2人のJ.Y.PARKが見守る構図に。仕事に一区切りつけて、夕方から娘と2人でジブリの『もののけ姫』を映画館で観る。人ごみを避けて月曜日に行くと決めていて、その通りに空いていてよかった。いつも通り、ポップコーンペアセット(ポップコーン1つとドリンク2つ)を買って館内へ。ソーシャルディスタンスで一席空けて座っているため、意外と遠い。娘の席に置いたポップコーンを、左手を大きく伸ばして取る。そんな中、「ママ、手繋いでー!」と怖がる娘から声がかかる。左手に取ったポップコーンを右手に持ち替えて、左手を娘に差し出す。となると、右手に掴んだポップコーンをそのまま口に持っていき、指の隙間からワイルドにムシャムシャ食べるしかないという状態に。初体験だ。映画が終わった後には、まあまあの数のポップコーンが床に落ちていた。

8月2日(日)

 今日は朝から夜までパジャマのまま、汗だくになって掃除。ふー。以上。

8月1日(土)

 ハロー、8月。今年は夏休みも花火も阿波踊りも田舎帰省もなーんもないけれど、君と楽しく付き合いたい気持ちは変わらない。だから、いきなり猛暑はやめてよね。今日は、昼から打ち合わせと筋トレ。<ケーシーオー>のハットをかぶり、マスクをつけて、完全防備。これ、外で会っても誰も分かりやしないな。電車には乗らずウォーキングも兼ねて、小一時間歩く。いつの間にやらミヤシタパークも完成している。続々とオープンしているのはいただいたメールなどでチェックしているのだが、まだ実際には訪れていない。しかしながら、渋谷駅近辺の景色も様変わりしたな。オリンピックは開催されなかったけれど、オリンピックに合わせた商業施設は次々とオープン。明治通りをてくてく歩きながら、わあ、行き交う人はみんなマスク姿なんだなんて、改めて思いながらふと前方を見ると、<SOPH.>の看板広告が目にはいる。「まいったな。2020」。うん、うん、本当にそうだね。今週の漫画:ついに「1122(いいふうふ)」(渡辺ペコ)が完結。なるほど、そういう結末か。余白がありすぎて、もしや続編ありなのか? でも、登場する女性たちのセリフに思わず涙が出る、そんな漫画でした。数日前は共感、共感って言いすぎるのはどうなんだろうと書いたが、やっぱり、共感って大切なのだな。というか、共感の概念すら、細分化される時代なんじゃないだろうか。という取り留めのないことをぼんやり考えながら、8月が始まった。

7月31日(金)

さよなら、7月。ありがとう。この前、なにかの記事で1年の本当の幕開けは1月1日じゃなくて節分だから、8月は折り返し地点だと書いてあった。おお、ホッとするのはなぜだろうか。とんでもない2020年だけれど、よし、後半もコツコツと頑張ろう。

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