THE SHE

DIARY

2020 / Nov

11月28日(土)

 今月は週末仕事が多い。今日は土曜だというのに校正を戻したり、撮影準備をしたり。まあ、数時間ですが。娘を遅ればせながらのインフルエンザの予防接種に連れて行くと、近所の小児科が超絶、驚きの混みっぷり。幼児の頃はなんやかんやと通ったが、保育園年長あたりからはほぼ行っておらず、元気でありがたい。例に漏れず、K-POPにはまっている娘から韓国語を勉強したいとのリクエストがあり、まずは本を購入して2人して勉強してみようと本屋へ。その他にもそれぞれに気になっていた本を買い、近くのディーン&デルーカへ直行してお茶をしながら読書。ゆったりとよい時間。家に戻ったら注射に緊張したのか娘はぐうぐうと昼寝、私のつられて昼寝。明日は撮影だ。

11月27日(金)

 三連休明けの金曜日はあっという間にやってくる。あわあわ。やること、やりたいことはてんこ盛りなのに、地に足がつかずにふわふわしたまま、週末を迎えてしまう。今月はなんだか頭ばかりで考えて体が追いつかないというか、頭と体と心がこう、うまく連動しない感じの一ヶ月だった。心配、恐れ、怒り、停滞、疲労、逡巡。世の中全体もそんな感じだったのかもしれない。週末で整えて12月に向かってリスタートしたいところ。

11月26日(木)

 久しぶりにファッションエディターとかスタイリストがぎゅっと集まって雑談できる機会があって、色々と情報交換。前はコレクション会場でショーの待ち時間とかに私はこう思うけどどうですか?とか、どこどこのブランドは絶対日本でも流行りそうとか、今、女性の消費ってこんな感じですねとか、仕事に関係あることもないこともたくさんしゃべっていたのに。本当に雑談が懐かしい。なんてことない雑談。
 夜、毎年恒例の酉の市へ。毎年、大混雑で人が溢れかえっているため、躊躇しているうちに三の酉まで行けず。いざ行ってみれば出店はひとつも出ておらず、入り口では検温と消毒、忘れた人のためにマスクまであって万全の体制でホッとした。前に並んでいる驚くほど大きな熊手を持っている男性が2人いて、見るからにホスト。というか聞くにあたってもホスト。「コロナ禍で儲かったの、マジでうちくらいっすね!」と話していた。私よりも細い脚に尖った革靴を履き、ルイヴィトンのウィメンズのハンドバッグを持っていた。娘が「コロナなのに儲かったって。あんなに大きいの持ってて社長かな?どんな仕事している人?」と聞かれ、説明に窮した。いつもなるべくごまかさずにできる限りで説明しているが、さすがにホストクラブはどう説明すればいいのか分からないなあと思っているところで友達、あずさにバッタリ。「今年、お酒飲めへんから先に飲んできたわー、わっはっは。」といつもながらに豪快でからりとしていて、なんだか嬉しくなった。近所に住んでいて、今月、泊りがけで遊ぼうと約束していたのに私の都合でダメになったから、12月こそね。帰り道、すっかりホストのことは忘れた娘の頭上にでかでかと「職業、イケメン」というホストクラブの看板が。やめてくれーい。

11月25日(水)

11時過ぎから、サチとTHE SHEの打ち合わせ。久しぶりに我らが「ハワイ」と呼んでいる、近所のハワイアンテイストのカフェへ行く。ここは全然おしゃれな感じじゃなくて、ソファのクッションにヤシの木のプリントが施されていたり、スパム缶のポーチが売られていたり(サチが買っていた)、外国で売られているハリボやらオレオがバラ売りされていたりして、そこはかとなく店主のハワイ好きがうかがい知れるというカフェ。自分でくんで持ってくる水のプラスチックコップには、ヤシの実が刻まれている。近所のおばちゃんたちが飲み物一杯でどっしりと腰を下ろし続けていたり、女子高生たちがワイワイ宿題をやっていたり、思いっきりガラガラだったりと、なんというか地域に密着しつつ、のんびりとした場所で好きだ。「今日、ハワイを覗いたらおじいちゃんたちが会合を開いていた」などと逐一報告しあっている。この日は私はカフェオレとスパム、スクランブルエッグ、パンケーキのハワイ特性ブレックファストプレート、サチは蒸した豚肉とたくあんとなにかが乗った丼を食べた。このいい意味で微妙な感じが落ち着く。落ち着くし、ゆるりとして、洗練されていない感じが本当にハワイっぽい。ハワイ(本物のほう)に訪れるたびに立ち寄っていた「TOWN」というオーガニックレストランがあったのだが、コロナの影響で閉店したとの噂を耳にした。悲しい。世田谷のハワイはどうにか持ちこたえてほしい。午後から連載の取材。フォトグラファーの新津保さんからお歳暮ですと、都立大学のちもとのお菓子をいただく。大好物。ありがとうございます。

11月24日(火)

今日は朝から娘の習い事のオリエンテーション、入稿、打ち合わせと始終、ドタバタした1日。習い事のオリエンテーションに、なにも考えず、<ドリス ヴァン ノッテン>メンズのヒョウ柄のニットとチェックシャツで行ったら、まさか、というかまさかじゃないだろうけど、まさかの周囲のお母さんたちがネイビーだらけで思いっきり浮く。受験でもあるまいし! と驚くも、私の方がよっぽど場違いな人間なのだろう。すみません。娘は小学校受験を経験していないが、近所の国立小学校の説明会だけ聞きに行ったことがある。その時はかろうじてストライプのシャツとネイビーのパンツ(でもお気に入りのやつ)で行ったが、講堂の後ろから見て興奮した。私、今、人生で初めて200本くらいのネイビーのリボンバレッタを一度に目にしている!!! 見渡す限りに咲く、青い花。ブランド名がこれ見よがしに目に付くバッグはNGとか、母親はあくまで添えものだからネイビーのスーツはこんな感じでとか、いろいろとルールがあるとお受験組の友達に聞き、俄然、興味を持って調べまくったことがある。目立ってはいけないが脚は細くみせたいからなのか、インソール入りのスリッパを履いている人のまあ、多いこと多いこと。こちとら普段からスニーカーばかりでスリッパなんてね、もう、、、あの美意識の高さを煎じて飲む必要がある。ヘアメイクも判を押したように均一、見渡す限りのネイビースーツ。なんだかちょっとだけ、日本の教育の闇を感じた気がしたのだけれど、いつか「ネイビーの受験戦士」というコラムをどこかで書いてみたい。

11月23日(月)

 3連休最終日。結局どこにも出かけず、かといって掃除や原稿がはかどることなく、終わっていくこの感じ。ものすごく損した気持ちになるけれど、ぐーぐー寝たり、ぼーっとする時間が明日の自分を作ると思って肯定したい。娘と器に盛られたアイスクリームを食べていたのだが、かじりながらふと娘が「茨城県」と言うので爆笑した。いやあ、アイスをかじりながら都道府県は浮かばなかったなー。相変わらずにユニーク。

11月22日(日)

 感染者は増えるがTVで見る限り、そしてSNSで見る限り、多くの人々が旅行している。爆発的な感染に繋がりませんように。我が家はもっぱら家の中と出かけたとしても近所のみ。娘がインドア派で助かる。人が多いだろうなあでなんとなくまだ行けていない、11月恒例の酉の市をどうしたものかと思っているまま、もう来週の三の酉しか残っていない。むむむ。

11月21日(土)

 3連休スタートなるも、結局、夕方まで原稿。脱稿した後、家族で近所のお魚が美味しい居酒屋へ。娘と一緒に社会の問題を見直していたとき、5択で最終的に鯖か鮭か迷って間違えたという問いがあった。最後のヒントが、その魚は脂が乗っていて、網焼きで焼くと美味しいとかなんとか。大人からすれば、脂といえばそりゃ鯖でしょうと思うのだが、「だって、私、そんなに家で魚たくさん食べてないし…」。グサッ…すみません、確かに鯖の味噌煮とか、あんまり作らないですよね。「どっちに脂が乗ってるとか知らないし…家で食べてないから…」。分かった、ママが悪かった、もうやめておくれ! というわけで、子育てはブーメラン(違うか)。まあ、楽しくニコニコ笑ってたくさん話して元気であれば良しとしようではないか。

11月20日(金)

 今日は1日、入稿に次ぐ入稿。THE SHEの新商品<エクストリーム カシミア>や<ラストフレーム>の新入荷につき、商品詳細をまとめたり、雑誌連載の原稿を書いたり。家は家族に任せ、今日は事務所に泊まり込みだ! 入稿続きの日になんだかんだでやっぱり深夜になり、ちょ、ちょっと仮眠…となって一人用のソファに丸まって寝る。簡易ベットもあるが、いや、本格的に寝たら絶対に起きない。”斜め寝”じゃないと…寝たら遭難するぜ…と思いながら、気がつけば結局早朝まで寝ちゃってたりして、こんなことならベッドでちゃんと寝ておけばよかったー!ってことを20代からずっと繰り返しているんだけど、何歳までやるんだろうか。ちょっと、楽しみ。今月はなんだか、こう、晴れ晴れとしないというか、特別になにかあったわけではないが、過去を思ってクヨクヨしたり、ぼーっとしたり、疲れやすかったりして停滞気味。甘やかすわけじゃないんだけど、それでも、自分だけは自分の味方でいようと思ったりもする。お疲れ、自分! 原稿が終わったらチョコを食べてぐうぐう寝るのだ。

11月19日(木)

 ついに1日の東京のコロナ患者が500人超え。まあ、対策は個人に任されているし、GO TOはやってるし、具体的で進化した策もないわけだから、当たり前か。手洗い、うがい、改めて気を引き締めてやろう。さぼっているわけではないのだが、最近、娘に夕飯なにがいい?と聞くたびに「お鍋」という。白身魚や豚肉を入れた寄せ鍋をポン酢で食べて、締めはおじやというのが好みの様子。その小こい体のどこにそれだけ入るのだ?というくらいに食べて、食後はみかん。渋いね。冬だね。

11月17日(火)

 週末の撮影の写真がデータで届いたので、セレクトしたり、レイアウト用の絵コンテを描く。最近はすっかり絵コンテもi-Pad上で描くようになった。ページ数によってコンテ用紙を束で棚に保管しておき、書き分けていたのが懐かしいくらいに、もうi-Padばかり。写真のやり取りも絵コンテのやり取りも全部PC上。どこまでも進化していくなあと改めて思う。新人編集者だった頃、あら、もう20年も前だが、撮影後にはカメラマンから届いたポジの束を写台に運び、ルーペで全部見て、写真を切り出して透明のポジ袋の入れてとやっていたな。没頭しすぎて振り返ったら編集部に誰一人としていなかったクリスマスイブとか。昔ならではの良さは間違いなく、ある。それでもやっぱり手法も思考も時代に沿って、楽しんで変えていきたい。

11月18日(水)

 最近、動き回るよりもじっと机に座って調べ物したり考えたりする時間がかなり増えていて、なんだか閉塞感を感じる。旅に出たい(出ないけど)。自分のまったく知らないことや想像もつかなかったことを見たり、聞いたり、感じたりしたいなあ。SNSを見ずに小説を読むだけでも気分はかなり変わる。
 10歳の娘が一応、中学受験をすることになりそうなので塾に通っている。昨今は、テストが終わるたびに『鬼滅の刃』の柱会議を模範にし、テスト会議をやっている。母(親方様役)『数子(数学)、国君(国語)、りか子(理科)、社介(社会)。今月も誰も欠けることなく、テスト会議を始められることを嬉しく思うよ。まず、誰から発表しようか。」 娘「親方様、1番不安なりか子から願います!」 母「ふふふ、そうだね…悪いが、りか子、君には柱の資格はないかもしれないな…点数00点、偏差値00、番数000。あああ…」。娘「お、親方様、大丈夫でしょうか?」母「すまないが布団を持ってきておくれ…寝込みそうだ…」。母「国君、君はうんと頑張ったね。私の可愛い子供達…次もよろしく頼むよ」。娘「御意!!!!」などとやっているうちに盛り上がりすぎて、りか子が家出。新しいりか子を迎えるべくオーディションを開催、すると本当のりか子が泣きながら戻ってきて…と訳のわからない空想が進みすぎて、結果的にテストの見直しすらせずに就寝というあるまじき事態が起こっている。注意したい。

11月16日(月)

ついにNetflixで待ちに待った『THE CROWNS』のシーズン4が始まった! また睡眠との多大なる戦いも始まってしまう…。英国王室を通して、イギリスの近代史を深く学べるところがとても興味深い。ついにダイアナもサッチャーも出てくるし、エピソードが終わるたびにGoogleで検索、そして次のエピソードという輪廻状態が止まらないのである。若き妃のダイアナを演じる、エマ・コリンは早速、海外の主要なファッション誌に登場しまくっているし、私のイギリス時代の友達もウキウキとしてSNSにこの話題を挙げていた。きっとダイアナの結婚、サッチャーVS王室、フォークランド紛争などが題材になるだろう。ああ、楽しみ。ELLE onlineで『英国ロイヤルズ-生き方というドレスコード』という連載を持っている。そろそろ書かねばな。霧たちこめるロンドンの朝に、薄いミルクティを飲める日を心待ちにしている。

11月15日(日)

 楽しみにしていた撮影&インタビュー。編集者にあるまじき雨女だが、他のスタッフが晴れを引き寄せてくれたため、雲ひとつない青空。嬉しい。昨今はコロナ対策&サスティナビリティの観点から、タレントさんやスタッフの飲食も変わってきた。今日はお弁当も木箱で飲み物はすべて紙パック。日々、できることからコツコツと。

11月14日(土)

 夕方から渋谷へ。娘がVIRONのバケットサンドをたいそう気に入り、また朝ご飯に食べたいという。10歳でVIRONを知るとは…。都会の子供は恐ろしい。何気なくニュースを見ていたら、気象庁が動植物観測の9割を廃止するとの発表を目にした。なんと寂しいことであろうか。田舎育ちだからか、四季折々の鳥の初鳴きや開花のニュースで季節を感じてきたので、とにかく寂しい。人間社会と自然のあるべき距離の保ち方や感じ方がますます間違った方向に進まないことを祈る。夜は久しぶりに大好きなベトナム料理屋の「ミスサイゴン」へ。今日は厨房に1人しかいないとのことで、待てど暮らせど料理が出てこないが、娘は待っている間に絵をたくさん描けるから嬉しいとのこと。イマジナリーフレンドの犬のマフラー(メス)がもし鬼滅の刃の隊員だったら・・・という二次創作のおつきあい。リボン柱、壱の型「固結び がんじがらめの舞」などという型やら隊服やらを創造し、絵と文字を書き込んでいく。鬼滅のおかげで私よりも旧漢字に詳しくなっている。とかなんとかしていても、まだ出てこない。隣に座ったベトナム人の女の子と英語で話をしていたのだが、「あなたのテーブル、全然、料理がこないね。ちょっと言ってきてあげる!」と親切に厨房を覗きに行ってくれた。親切にしてくれて、ありがとう。そして、ベトナム人の技能実習生の悲惨な現状を取材したニュースや、逃げ出した彼らを受け入れているNPO法人のことを思い出して、本当に胸が痛くなった。利益第一主義で人を人と思わないような利己的で差別的な企業は今すぐなくなればいい。

11月13日(金)

 「13日の金曜日って不吉なんでしょ…」と娘が聞いてきた。まあね。でも私、13日金曜日、しかも仏滅生まれだよ。じいじとばあばは生まれた日がこんなに西洋でも東洋でも悪い日ってことは今日が最悪の日で、これからの人生はいいことだらけってことにしたらしいよと言うと、「…あの2人らしい考えだね、それは…。」とのこと。褒めているのか、呆れているのか。娘の塾のテストが終わったので、今日は2人で夜更かししてムービーナイト。娘の嬉しそうなことといったら。

11月12日(木)

 今日は夕方から、新しい企画に向けての楽しい打ち合わせを経て、サチと2人で恵比寿へ参鶏湯を食べに行く。2人とも仕事が、そしてTHE SHEの取り組みが大切で楽しいから、ああしよう、こうしようと気がつけば仕事の話ばかりして帰ってきてしまった。でも、とても楽しかった。時々、なぜか無性に観たくなる映画がある。私は長年それが『ノッティング ヒルの恋人たち』である。小難しくなく、音楽が美しく、愛するロンドンの街とブリティッシュイングリッシュが堪能できる。この前もたまたま見返していた日に、編集者仲間で同世代のまゆも同じ日に観ていたことが判明。あの時のジュリア・ロバーツの美しさは格別だと彼女は言っていた。私は初めてヒュー・グラントとジュリアがデートするシーンで、ジュリアが着ていたツルツルのシルクのチャイナジャケットのスタイリングが大好き。夜のとばりに、ロマンティックに光るツヤツヤの素材がなんとも美しい。今月はもうすぐ『THE CROWNS』のシーズン4も始まる。あー、待ち遠しい!!!

11月11日(水)

娘が小学校から戻ってきた時、ピンポーンと玄関を鳴らすのだがドアを開けずに不在と見せかけ、机の下に隠れて「おかえり」と言ったり、『気滅の刃』の柱たちがお館様の前に揃う時のポーズ(片膝をつく)で静かに玄関先で待つなど、100%馬鹿らしい出迎え方をすることにしている。まだネタは尽きていないが、いつまで続くか。しかし今日は戻ってきた娘の方があまりに面白かった。朝着て出かけたブルゾンを、なぜかランドセルに着せてしっかりボタンを留め、自分はトレーナーだけで帰ってきたので見た瞬間に爆笑してしまった。擬人化による二人羽織。暖かくなったからとて、手に持つという選択肢はなかった模様。斬新な着こなし!!!

11月10日(水)

 11月ももう10日! 実は11月の初めに友達の紹介で、朝6時半ー7時にZoomでピラティスのクラスを受けることにした。月水金、土日、受け放題で月3000円。安くて健康的で朝型にできてよさそう。Zoomだから寝起きボサボサのパジャマでもこちらの画面をオフにしてしまえば問題ないし、気楽。そう思って早10日。まだ一度も参加できていない…。いい加減にしろ、私! 家族に話したら、起きる気配すらないと言われてしまった。よおし、明後日こそ! だけれど、NETFLIXで始まった、『クイーンズ・ギャンビット』がとびきりに面白くて、早速、私の睡眠時間を大きく削ってくる。孤児院で育った少女がチェスで世界的に有名になっていく話。話も最高に面白く、60年代の背景やファッションも繊細に描かれていて興味深い。というわけで、早起きできるはずがない。(あ、もう諦めてる…)

11月9日(月)

 北海道から始まり、じわりじわりと日本でもコロナ患者が増え始めている。第3波なのだろう。身を引き締めていかなければ。早くインフルエンザの予防接種をしようと思いつつ、紛失した保険証が見つからない。いい加減にしろ、私! 今日は1日、家作業。原稿を書いたり、アシスタントのえりちゃんの原稿を見たり、掃除したり。座りっぱなしで体が重いな。

11月8日(日)

 日曜日だが、朝から撮影。今月はなぜか週末に撮影が多い月。そういえば、来週の日曜日も撮影だ。今日のモデルは20歳の石田夢実ちゃん。メイク中の手元を覗くと、携帯の後ろにBLACKPINKのジェニーの実写シールが貼ってある。きたー、韓流ガールズグループ好きの若者! あれやこれやと情報をシェア。撮影のBGMは夢実ちゃんによる韓流ガールズグループリミックスだったので、時折、ダンスを披露するアラフォーの編集者に現場スタッフが困惑気味に。申し訳ない。

11月7日(土)

 昼近くに友達と待ち合わせてサンプルセールにひとつ足を運び、そのままお昼ご飯&お茶。気がつけば4時間半くらいしゃべり倒し、そのまま、月1で通っている、料理研究家の野口マキさんの料理教室へ。今日はワンプレートの簡単なおせち料理。娘に一緒に作ってみたいなーと言われていて、プレッシャーを感じていたのだが、これなら作れそうだ!終わった後、今日はそれぞれに家族が子供を見ているからということで、ママ友のかおりさんとファミレスにてまた深々とおしゃべり。1日トータルで相当にしゃべったと思う。あー、ストレス解消、楽しかった。

11月6日(金)

 昼からプロデューサーのサチとランチ&話し合い。松陰神社界隈にある、大好きな「街の中華」屋へ足を運ぶ。ここはいつも近くにある国士館大学の柔道部の生徒さんなどがおびただしい量の唐揚げ定食やラーメンを食べていて、それを見るのも大好き。白飯、ラーメンのスープ、おかずがどどんと出て700円。安い、うまい、大盛り。最高。サチと別れ、月一定例の取材へ。6日は本当に鰯雲が美しい空が広がっていて、取材が終わり、しばし皆で世田谷の空を見上げてぼーっとした。私には地中海の遠浅の海辺に見えて(行ったことないけど)、その港町にある小さな地中海料理屋の軒先きみたいなところで冷たいレモネードを飲んでいる自分がいた気がする。と、幸せな想像の世界に長々と浸るわけにもいかず、ダッシュで事務所へ戻り、最後に打ち合わせを一本。次の撮影もワクワクするなー。

11月5日(木)

 午前中から30分、オンラインでストレッチ&軽い筋トレ。清々しい! 昼から先輩編集者のノビコさんと、後輩編集者のなゆたと三人で久々のランチ。仕事のこと、生き方のこと、消費のこと、小さなことから大きなことまでしゃべり倒して解散。話すことで整理できることもあるし、他者から全然知らないことや思いもよらなかったことを聞かせてもらうのが本当に好きだから、誰かと他愛もない話をする時間は大切だ。「時代なんかパッと変わる」という80年代のコピーが好きで、ここ2年くらいは自分の積み上げてきたものとか凝り固まった価値観とかが何かの拍子であっさりと変わることがあっていいし、変われる自分でいたいなあと思っている。以前、言葉を綴ることを生業にしている知り合いが、「内省なんてしない。内省なんてしたって落ち込むだけで自分にとっていいことないですしね。」と言っていたのを聞いてなんかスーッと心が軽くなった。それはちゃらんぽらんで自分との対峙から目をそらすということでは決してない。自分の中ですぐに白黒つけて、0か100にすることよりも、ある程度自分の心を空っぽにして空洞を作っておくことで思いもよらなかった答えが外から入ってくるということ。そしてロジックや論破が上手くなることよりも、感覚が研ぎ澄まされていくことを取るということなのかなと思った。

11月4日(水)

 朝の9時から打ち合わせ続き。お天気もよくて時間もたっぷり使えて気分がよい。打ち合わせをこなしつつ、頭の片隅にはアメリカ大統領選挙があって、時々速報を見てはドキドキ。交感神経が優位になりすぎている感がひしひしとある。どっと疲れそうだなぁ。日本のファッション雑誌のツイッターやラインに、「メラニア夫人の過去の着こなしをおさらい」的な記事が流れてきてちょっと凹む。そんなことでいいのだろうか…そこから興味を持ってもらって政治に関心を促してってことだろうか…うーむ。それとも単純にPV数、狙い? そもそも狙えるの? ファッションってそういうことじゃないと私は思う。せめてそういう小ネタの先に、しっかりと読者が興味を持てるような政治の話があればいいのにと思う。それにしてもアメリカの大統領選挙っていつもいつもファクトチェックが大変。選挙の仕組みもまったく違うから、改めて勉強もした。選挙後の暴動を不安視して、初めて護身用に銃を買う人が増えたとか、暴動に備えて店や家の窓ガラスに木板をはる人がいたりとか。一体、どうなってしまうんだろう。

11月3日(火)

 祝日、文化の日。祝日だけれども締め切りは待ってくれず。夕方まで原稿を書いた後、やっと『鬼滅の刃』の映画を観に行く。映画になったエピソードはすでに漫画で読んでいて内容も知っているし、なんとなく泣くだろうなあと思っていたが、ラストシーンでなんとなくどころか、号泣。娘に「ママがおうおう泣いてて面白かった…」と言われるほどに。心を燃やせ! そして、時差はあるものの、アメリカの大統領選挙の開票もスタート。そわそわしながら就寝。

11月2日(月)

 娘、10歳の誕生日。早いなー。毎年恒例「母はいつまで娘を肩車してスクワットを50回できるか」を無事に決行。25,6キロ、まだいけた! 大阪に続き、とうとうアメリカの大統領選挙も迫ってきて、ソワソワする。

11月1日(日)

 ハロー、11月。娘と一緒に図書館へ行きがてら、友達家族の七五三の晴れ姿を見に松蔭神社へ。快晴の中、ニコニコの笑顔を見て、引いたおみくじも大吉で幸先がよい。帰り道にある古い薬局の軒先に鬼滅の刃のガチャガチャが設置してあった。明日は誕生日だし、100円だしやっていいよーとガチャガチャを回してみた。鬼滅の刃の缶バッジの種類が書いてある紙の上に、*見本と異なるものが出てくる場合もありますと書いてあるのを見て「種類、いっぱいあるんだねー」とかなんとか言いながら回してみたら、出てきたのは小さなカエルの消しゴムだった。一瞬、私も娘も無言になる。私の脳内は「えーとカエル、カエル。伊黒さんの首にいるのは蛇だし、しゃべるのはカラスだし…カエル!!!?」。その後、だんだんと笑えてきた。えー、見本以外っていうのはこういうことだったのかと。娘は「ま、まあ、これはこれで可愛いね。うん。」と苦笑いをしている。後から知り合い多数に「子供を騙すなんて信じられない」「ほんの100円でも罪!」と言われ、確かにそうだなあと後からふつふつと腹が立ってきた。←遅い! ネズミ講とか転売とか最近ではソーシャルバイヤーなどという立派な名前までついているが単に店で買って手数料を乗っけて売りさばいているだけとか、商いってものはピンキリだなあと。そういうの、一括してなくなってほしい。夜は大阪都構想の選挙の行方を見届けて、安眠。

10月31日(土)

 ハッピーハロウィン、ハッピーフルムーン。ハロウィンは1年で1番魔界に近づく日らしいとか、1ヶ月で2回満月があるのも珍しいとか、ハロウィンと満月が重なったのは46年ぶりとかの情報が朝からタイムラインに流れてくるのを見ながら、月夜を見上げた。満月はなんだかとても眠くなるのは私だけだろうか? 週末で子供が土曜授業なので送り出してから懇々と寝てしまう。(時間は作るもの…だと昨日思っていたくせに。) 夜は保育園からの友達3家族でご飯。気の置けない、のんびりと穏やかな時間。娘の誕生日が近いので、ホールケーキを買ってきて、皆でお祝いしてもらう。プレゼントをもらって嬉しそうな娘。バスでホールケーキを慎重に運んだのだが、最後の最後、降りる手前で思い切り横に倒す。周りの人たちからの無言の「あーあ…」が聞こえるようだ。無念。こういうとき、どっと疲れがぶり返すのは私だけだろうか? 幸いにも横が少し凹むくらいでケーキは9割無事であった。さよなら、ありがとう10月。

10月30日(金)

 午前中から、クリスマス企画の撮影。もう今年も終わるなあ…。定例の撮影なのでいつものメンバーとやいやい言いながら、楽しく撮影終了。夕方からは、娘のバレエ教室の送りと入稿作業が入り乱れる感じで疲労困憊。最近、ずーっとPC前に座っていてどう考えても運動不足。運動と読書の時間がもっと欲しい。あ、家事掃除もだけど。時間は作るものですね。

10月29日(木)

 昼から<mame kurogouchi>の展示会へ。いつもはパリコレの初日に現地で見ている日本ブランドだけれど、今年はオンラインでチェックしていた。テーマがカーテンという当たり前に身近にあるものというのがいいなあと思って、写真もとても美しかったので、楽しみに出かけた。日の光に透かしたような淡いイエローのドレスや、レースのカーテンを襟にくっつけたようなブラウスが可愛かった。マメは若いアーティストや小説家の人たちに人気。それは洋服の中に物語が広がっているからかなあと思いながら、じっくりと見せてもらった。聞けばコロナでもさほどビジネスにダメージはなく、むしろアジアに取り扱い店が多くなったというから、たくましい。アパレルはコロナに直面して、毎シーズン抱えすぎている在庫やら、なにかを真似しただけで安価な商品の大量生産やら、業界のルールによる半年サイクルシステムの矛盾やら、無理やりに蓋をしていた問題が一気に外へ吹き出した。意志がある、尊敬される企業やブランド、本物だけが生き残れるのだろうし、それでいいのだと思う。そして時代は移りゆけども、年を重ねようとも、私はファッションを愛する気持ちは絶対になくならない。ファッションピープルってネガティブに使われることが多いけど、誰に何を言われようと、私はファッションにまつわる事柄を仕事にしていることに、誇りを持とうと思う。ファッションとは決してアイテムを指すわけじゃなくて、装いのことであり、装いとは生き方そのものだから。などと今一度思いながら、地下鉄に揺られて帰宅。
 明日、学校でハロウィンパーティがあるという娘。保育園の頃から一貫して、仮装は『魔女の宅急便のキキ』。新調した黒のワンピースに、赤いリボンのカチューシャをつけ、黒猫ジジを抱えて前撮り。