THE SHE

DIARY

2020 / Dec

12月27日(日)

 今年最後の撮影は、THE SHE magazine。KkCo×THE SHEのコラボロングTシャツと、1月の年明けすぐに公開になる、先行発売のつけ襟の撮影だ。モデルは大好きなMIUちゃん。可愛くてチャーミングでフレンドリー。だけど可愛いだけじゃない、読書家で聡明な25歳。MIUちゃん自身がファッションを愛していて、とびきりセンスがいいから、撮影はあっという間に終わってしまう。皆でお弁当を食べて、解散。今年最後の撮影が楽しくて嬉しい。感謝。しかもMIUちゃんに「かおりさんの現場はいつも楽しい」と言ってもらえて、本当に嬉しかった。なんか、報われたなー。来年はもっとたくさん撮影ができますように。

12月26日(土)

 昨日で仕事納めという人も多いだろうなと思いつつ、今日もえっちらおっちらと事務所へ。そろそろもう休みたいが、まだ撮影が1本残っている。原稿はえーと、後、3本! 頑張れ、私。しかし今年は1年を通して、ずっと仕事をしているような、していないような、もっと頑張れるような、それにしては肩首が驚くほどガッチガチなような。休みがあるようなないような。やりたいことがパンパンにあるのに環境が追いつかないとか、ピン!と思いついたのにいつの間にか流れていってしまうとか、悪くはないけどなんだかなーという感じだ。かといって具体的な課題や悩みが浮き彫りになっているわけでもない、みたいな。
こんな時は、信頼している占いへ行くに限る!!! ってことで、先日、15年くらい前からお付き合いのあるミラさんのところへ行ってきた。相談する前にまずカードを3枚引く。現況、対策、結果のカードらしいが、引いた途端に「ああ、なんもしなくて大丈夫」とのこと。今のまま、気持ち的にプラプラしているだけで、完全無敵に復活するとのこと。えー、嬉しい。最後のカードの絵が死人が蘇り、天使がそれを盛大にお祝いしているやつだった。さらに聞けば、過去3年は大殺界。それは今年の2月で抜けているけれど、2020年は停滞の年で、12月はさらに行き止まりの月だって。今月が終わればすっきりともやが晴れわたるとのことで、相談する前から、はい、もうそれで充分です! の気分。他にもやんややんやと聞いて話してすっきり。仕事柄、過去には占いのページなどを作っていた時もあり、星読みの凄さを見せてもらってきたので、占いは、結構、信じている。いいことだけ信じたっていいと思う。そういえば7,8年前だっけ、東京オリンピック開催が決まった頃も、本当に多くの著名な占い師さんたちが、東京で開催しているところが見えないという話をしていたのをこの耳で聞いた。その時はまたまたー、そんなことぉーと思ってしまったが、今年になって、ゴクリと息を飲んだ。昔は占い師に相談した後に、その結果を親しい女友達と一緒に解析すれば、だいたい悩みは解決する!という持論を持っていたが、さすがに女も40年以上生きているとそうとも限らないよねーと思いながら、部屋を出てすぐに、サチにラインをしていた。

12月25日(金)

 昨日、日記に書き忘れたが、THE SHEから念願のオリジナル美容アイテム、オーガニックのハンドスプレーを発売した。嬉しい…除菌スプレーは数あれどもすべてが植物性由来のオーガニック、しかも国産の岩手の有機米からできたエタノール配合というのは珍しいのではないかと思う。自信作。バスソルトもボディオイルも昔からラベンダーが好きで、サチとも相談してまずは精油にラベンダーを入れた。そこにもう一声、違う精油を足したほうがいいというサチの意見でネロリを足したら、もっと好きな香りになった。単純ながら、これが仲間と一緒にものづくりをする醍醐味だよなあと改めて。ところでラベンダーはリラクゼーション目的で使用されている。それは知っていたけれど、古代ローマ時代から体や傷口の戦場に使われたと初めて教えてもらった。あらま、除菌スプレーに配合するにはぴったり。クリスマス当日も書いて書いて書いて、なんだかずっとパソコンの前にピタリと張り付く始末で、パーティは週末へと持ち越し。あーあと思っていたら、大好きな先輩編集者から「素晴らしい原稿をありがとう!」とメールが入り、報われた!!!

12月24日(木)

 毎年、クリスマス前後は最後の追い込みで、入稿、校了、年明け撮影の仕込みでとっちらかっている。ゼーハーゼーハー。サンタクロースに会えるはずの時間まで起きていることが多い。今年、10歳の娘がサンタに頼んだプレゼントというのがこちら。食パン型のソファベッド。漫画雑誌『ちゃお』の懸賞で外れ、誕生日プレゼントで私にスルーされ、まさに最後の神頼みである。手紙、前日に作ったクッキーを机にセットし、準備万端。ど、どうする、サンタクロース!!! サンタクロースとは、子供が欲しいと願うものを絶対に届けてくれる神様なので、もちろん、我が家に食パンソファがやってきた。ど、どこに置くのよ、これ…いやー、絶対中学生になったらいらないでしょうねえ….、パ、パン!ぎゃははは、食パン型って…ねえ、ちょっと…。そんな親の想いとは裏腹に、サンタクロースはしっかりと娘が望むものを持ってきた。娘がとびきり嬉しそうに「やっぱりサンタクロースはいるんだね!  友達は、親だよって言ってたけどさ、ママがこれをくれるわけないもんねー。あー、嬉しいなあ。サンタの手紙も見て。全然、ママの字と違う。お年寄りの字だもん!!!」お、おう、そうだね。よかった、よかった。

12月23日(水)

 今年もいよいよ残すところ、撮影2本。今日は気心知れたメンツで物撮り、皆、子持ち、冬休み前の短縮授業ということで、午後遅めから子供も集合で撮影。一番年上だった我が娘は張り切って174色の色鉛筆を持って行き、自作の塗り絵を作って年下の子たちと遊んでいた。いつも年下の子たちに優しくて、そんな姿を見るのはとても嬉しい。無事に終わり、もう晩御飯を作る気力も時間もないということで、母2人、子供3人で近くでフォーを食べて帰る。小学校1年生の男の子、ときくんが前にママが救急車にぶつかって死ぬ夢を見たことがある言い、とんでもない夢を見てゴメンねという顔をしていたから、「誰かが死ぬ夢を見るとその人は長生きするんだって。ときくん、えらいね、ありがとう!」と言った。すると「パパが死ぬ夢を見ていない…どうしよう…」としょんぼり。想像を超える、子供の純粋な心。師走のせかせかとする週中、とびきりに優しい気持ちにさせてもらった。

12月22日(火)

 グレート・ゴンジャンクション、風の時代のスタート。貯蓄や所有が豊かという時代が終わり、目に見えないものに価値が移行していくらしい。ほうほう。それは例えば、これまでのルールに縛られない自由な生き方だったりとか、好きな仕事を好きなようにできる人に富が集まるとか、物質、思想ともにシェアする時代になるとか、西洋占星術のプロたちの記事を読んでいると、どれもとても楽しそうだなと思う。今まで当たり前だったことがなくなったり、絶対的な権力が崩れ去ったりもするらしい。とにもかくにも風通しのいい世の中になるといいと思う。新しい時代も自分の心と体を健やかに保って、今、これだ!と思うことにたくさん挑戦したい。

12月21日(月)

 今日はTHE SHEの配送と打ち合わせ、年末にかけての怒涛のアップ作業について話す。今年は忙しくもあり、でもいつもより時間もあるようである。毎年恒例の帰省もなく、これといった行事も旅行もなく、いつまででも仕事できてしまいそうな感じがしてしまう。仕事とプライベートの境界線が相当曖昧になってきた。まあ、もともとそういう仕事ではあるのだが。午後から1本、表参道での打ち合わせを終えて事務所へ戻り、入稿準備など。夕食を食べながら、10歳の娘が言う。「ママ、学校でさー、サンタクロースなんていないよ、あれ親だよ、なんていう子たちがいるんだよ。まったくねえ…。私、思うんだけどさ、サンタを信じていない子のところにはサンタ、来ないじゃん。だからさ、その代わりに親がやってあげているんだろうね。私は信じてるから、サンタが来る!」なるほど、そうなのかもね、でも真相は誰も分からないからなー、サンタって神様だから誰も見た事ないもんねぇなどと返しながらそっと席を立ち、キッチンで皿を洗っていると、「ママ、あのーちょっと質問なんだけど、去年、もらったサンタからの手紙の字、ちょっとママのに似てない?」とかぶせてくる。いやあ、私、そんな字、書けないよーと言いつつ、無心で皿を洗い続けていると、「そうだね、これは年老いた人の字だねえ、うんうん。しかもサンタにしか知りえないことが書いてある!」と言いながら、リビングへ戻っていった。今年もきっと本物のサンタが来ると思うよ。

12月20日(日)

 今日は締め切りもなく、のんびりとした日曜日。本当は月に一度の料理教室の日だったが体調悪めなので、念のため、皆と会うのを控えた。あー、コロナめ! 少しの体調不良でさえ予定を変える必要がある。いつまで続くのだろうか。英国ではコロナ変異種が広まっているとのニュース。心配だ。夜は楽しみにしていた『M-1』。お笑いに詳しいわけではないけれど、今日は家族皆でご飯を食べながら観る。テレビを観ながらの晩御飯というのは子供にとっては非日常で、それも大いに楽しんでいる様子。小さな喜びや幸せは、いつも身近にあると娘が教えてくれる。

12月19日(土)

 娘をバレエ教室に送り届けた後、とびきりに楽しみにしていたマッサージへ。あー、極楽。しかし、今月は筋トレをサボっているので、体がガチガチ。首と肩が私史上、稀に見るほどにかたいとのこと。規則正しい生活と食事制限とトレーニング。分かってはいるんだけどねーと言いつつも、人間はいつからだって気持ちを切り替えて進めるのだから、また頑張ろう。

12月18日(金)

 本当に苦手で後回しにしがち、というかしている税理士さんとの面会の日。提出物をまとめるにあたり、昨日は事務所に泊り込むことになっていた。妹もそのまま泊まって手伝ってくれ、明日も早いからと先に就寝。こちらはたいして経理仕事も進んでいないが、久々に妹と2人で寝れるということでほどなくして就寝(コラ!)。朝起きて「お姉ちゃん、全然進んでない…」と注意を受ける。約束の15時までに必死の形相で仕上げる。これだけは….風の時代になる前にやっておきたい….。できあがるとほぼ同時に税理士の先生が到着。セーフ!

12月17日(木)

リモートワーク中の妹も含め、相棒のサチ、アシスタントのエリナちゃんと事務所で皆で作業していると、エリナちゃんが「コロナ800人超えちゃいました!」と言う。げげげ!800人超えか…これといった対策もないし、個々人のモラルと判断に任せますというスタンスだもの、そして冬だもの、乾燥しているもの、そりゃそうなるよね。一段と身を引き締めていこうと皆で言い合う。Zoomで一件打ち合わせをしたが、なんだかもう全然スケジュールが進まず、相手は保身ばかりで、ダメだこりゃっ! とサジを投げ出しそうになったし、画面越しにも私の顔は怒っていたと思う。気は長い方だけれど、言いたいことは引っ込めないタイプだ。喜怒哀楽の中では怒が1番低いと思っているが、そう思っているのは自分だけかも。とにもかくにも涙もろいことは自覚している。つい先日もたまたま娘の塾のチラシのようなものを見たら、合格した後の先輩の中学生時代みたいな作文が載っていて、なんとなしに娘に向かって、読んでみた。途中の「私は天文部に憧れて入学したのですが、中3のときは部長も務めました。みんなで力を合わせて文化祭で発表したときは本当に楽しくて達成感があり…」くらいでまさかの号泣。いや、この子のことはもちろん知らないんだけど、だんだん想像上で自分がその生活を送っていたかのような気持ちになったり、頑張ったんだね、えらいねという気持ちになったり、娘もいつかこんな中学生になるのかという気持ちにも。よく分からないけど最後まで泣かずには読み進められず、隣で娘が爆笑していた。本当にすぐに泣くので、サプライズとか送別会とかが本当に苦手。まあ、心がピュアってことで!などと思っていたのだが、自律神経の本を読んでいたら、喜怒哀楽の感情が激しくなるのは老化現象に他ならないとのこと。ぎゃー、老害。気をつけようがないけど、気をつけたい。

12月16日(水)

 予定していた入稿が少しずれたことをいいことに、少しのんびりと過ごす。4時間で学校が終わった娘と2人で寝転びながら漫画を読んだり(コラ)、くっついて惰眠を貪るなど。ツケが回ってくるのは承知の上である。両親と妹と4人でLINEのムービー通話をして、薄々分かってはいたが、今年のお正月は帰れなさそうで残念。残念すぎてだんだんと無口になっていく妹を画面で眺めながら、東京でのお正月を少しでも楽しいものにせねばと勝手に招くつもり&勝手に闘志を燃やす。そういうところが、長女気質だなと思う。

12月15日(火)

 寒い、寒い、寒い。我慢していたノースフェイスのダウンコートをついに引っ張り出す。今年もよろしくお願いします。最近、近所に「猫の小径」と名付けている道がある。いつの間にか住み着いた野良猫ちゃんたちが数匹いて、近所の人たちが餌をあげているらしい。「うちは家猫がいるからねー中には入れてあげられないのよ」とのことだが、まるっまると太って皆、健康そう。学校の行き帰りに声をかけているらしい娘にはすでに結構懐いており、「チャチャ〜」と呼ぶとどこからともなく、ぬっと現れる。かわいい。小学生の頃、死にかけて弱っていたトラ猫を拾ってきて数ヶ月育てたことをふと思い出した。名はコタロウ。多分、漫画『タッチ』のキャッチャーからきていたはず。理由は分からない。死んでしまったことを小学校の宿題の作文に書いた。「(死んでしまったとお母さんから聞いた時)目の奥に涙の粒の行列ができていった」と書いたことだけをなぜだかよく覚えている。もしかしたら当時、先生が褒めてくれたのかもしれない。

12月14日(月)

 朝、スタイリストの池田さんがTHE SHEへバッグのリースに来てくれる。ありがとうございます。2時間程度、サチと打ち合わせしてから、ベイクルーズPRのミキさんと久しぶりのランチ。ボリューミィなランチをモリモリと食べながら、仕事やら子育てやらいろいろと話す。連載原稿を書いて、今日は早めに就寝。

12月13日(日)

 昨日、夜にホットプレートを出して家でお好み焼きと焼きそばを作った。デザートは頂いたカステラにホイップクリームとフルーツで盛り付けをするという簡単なものだったけれど、旅にも行けず、遊園地にも行けず、カラオケにも行けず、とにかく娘は近所ばかりで過ごしているから、ちょっとしたことを楽しめるようにしたいと改めて思った。と言いつつも日々のことに忙殺されて、本当にちょっとしたことだけれど。それでも娘は大喜びでエプロンをつけて張り切ってじゅうじゅうと焼いていた。デザートを手渡しながら「スイーツは甘いが、自分には厳しくな!」という格言まで頂いた。うまいこと言えるようになってー、大きくなったなーと感慨深い夜だったのだが、自分には厳しく!うん、そうだね、だけどこの世の中で自分が自分のことを1番大切にして、時には甘やかして肯定しようねと思う。自己肯定はなによりも大切だから。それはきっと無条件で圧倒的に自分ではない他の誰かから愛されたという体験が必要になってくる。私はそれが両親だったから幸運だ。娘もそう思ってくれるような母親でありたいけれど。でもなんだか妻とか母親とかの呼び名じゃなくて、そう思ってくれるような人間でありたい。
 そして今日はヴァネッサ・スプリンゴラの『同意』を読了。小児性愛作家との恋愛と傷について書いた、自伝だ。当時、14歳。まだまだ子供で、常識的な判断などできるわけがない。そして日本ではいまだに性交同意年齢が13歳。ありえない。明治時代から変わっていないそうだ。本当にありえない。調べると韓国は今年の5月に16歳へ引き上げた。欧米はだいたい16歳が多い。アメリカは州によって16-18歳だとか。もう、一刻も早く引き上げてほしい。

12月12日(土)

 ゆっくりと起きて外にコーヒーと朝昼兼用のご飯を食べにいってから、家の大掃除。女性誌界隈はもちろんのこと、占い好きの女性たち、スピリチュアルを感じる人たちがもう色めき立っているのである。そう、2020年12月20日にグレートコンジャンクションと言われる、占星術的にはとんでもなく重要な日がやってくるとか。200年続いた土の時代が終わり、風の時代に突入する。所有が豊かさの象徴だった土から、もっと軽やかで共有とか自由が豊かさの象徴になる。組織から個の時代へ。どれもこれもワクワクする話なので、よおし、それまでに今、引っかかってることぜんぶ終わらせよう!というわけでリストアップしたら結構ある。そうじ、断食、税金周りあれやこれやの提出、髪の毛を切るなどなど。大忙し!

12月11日(金)

 無事に3日連続の撮影を終え、今日はいくつか展示会へ。ファッションのプレスルームはもう次の春夏シーズンのサンプルがずらりと並んでいる。この洋服を着る季節が来たら、世の中が少しでも明るくなっているといいな。仕事終わりで娘をバレエへ送り込み、大分の新鮮な野菜をおすそ分けしてくれるという曲さんと、ママ友のもっちゃんとお茶。曲さんは超絶ゴットハンドのアロママッサージ師。アロマテラピスト? ここぞというときにお願いしているのだが、体も頭も心もほぐれすぎて、生まれたての赤子みたいになる。年末に無理、予約をやりねじ込んでもらった。今年あったもやもやがぜんぶぜーんぶ、なくなりますように。でも最近は、もやもやも後悔も別に背負っていても悪いことじゃないと思ってもいる。一緒に歩いているうちに気がついたらリュックサックから溢れて落ちていた、そんなふうでもいいと思うのだ。

12月10日(木)

 今日は朝、私の事務所で集合してヘアメイクを終えてからの撮影。大好きな女優さんとの仕事で、久しぶりに会う。自分よりも随分と年下だけれど、その生き方も考え方もなにもかもが好きだ。すごく尊敬している。インタビューでは、これからの自分の生活をきっと大きく楽にしてくれるような、素晴らしい言葉をたくさん聞いた。いつもありがとう。昼過ぎに解散したのち、アシスタントのえりちゃんにちょこっと仮眠するねと言って簡易ベッドに滑り込んだら、けっこうな時間寝てしまった。あらら、疲れが溜まっていたみたい。夕方、ひとつ展示会へ行った後、塾帰りの娘と合流。お迎えの父兄の中にいつも可愛いトイプードルを連れているお母さんがいて、毎回、そっとその人の横に並び、機会を姑息に狙って触らせてもらうようにしている。待ってる間に、ラブラドゥードル2匹の散歩に遭遇することもあり、3匹がワイワイとしているところに私も、偶然を装って参加して撫でまくる。至福の偶然。いや、偶然を装った必然の至福。あと、いつもストロングゼロを片手に、携帯でゲームをしながら待つお父さんもいて、それは毎回、びっくりしてしまう。

12月9日(水)

 朝、6時 25分にロケバスピックアップで今日も撮影。コロナ後は遠くにロケに行くことも控えているので久しぶりにロケバスに乗った。以前は下田など遠くのロケが好きだった。なぜなら往復4時間くらい、ロケバスの中でぐーぐー寝られるから。移動時間足したらハワイに着いたねとかなんとか言いながら、降りる頃にはすっかりと体も元気。今やお弁当やケータリングが主流だけど、撮影が終わった時に地元の海産物食べたり、道の駅に立ち寄ったりしてね。外人モデルちゃんが熱心に富士山の写真を撮っていてほっこりしたりね。軽井沢などへロケへ行く時は前日のピックアップが23:30とかで、もはや明日というか今日出発だなとかね。今は我慢。いいものを、面白いものを作るのは大切だけれど、それを第一に考えて今、遠くへ出かけたり、スタジオとして使っていないところにお願いして貸してもらうような撮影は、私は避けている。考え方は人それぞれだけど。撮影後、一度事務所に戻ってから、対談取材。いい1日だった。

12月8日(火)

 今日はTHE SHE magazineが1月に予定している新しい企画の撮影。朝、アイテムをピックアップするため、近所に住むフォトグラファーの平野太呂さん、ひなちゃん夫婦の家を訪ねる。ひとしきり、早口でのおしゃべりだったから、近々ゆっくりと話したいな。その後、午前中から夜まで久々にひたすら物撮り。私は横でデータを打ち込みながら同時に原稿も上げてしまうことを決意。さあ、やるぜ!とスイッチが入ったら、カメラマンが撮る速度に負けぬようガシガシ書きまくった。本当に負けず嫌いなんだなあと客観的に自分をもう一人の自分が雀の目線で観察。くたくたで帰宅したらば、娘が明日は手芸クラブの日だから、布ポーチの作り方とボタンのつけ方を教えて欲しいという。おおう、、、今日。よりによって今日。疲労困憊の体に鞭打って、針に糸を通し、チクチクと2人で縫いました。肩、さらにガッチガチ。今日は自分を褒めたい。これぞ仕事と子育ての両立! 頑張った。

12月7日(月)

 今週は撮影続きなので、月曜のうちにいろいろと整えておきたいと思いつつ、朝からシャワーが水という珍事態でイライラするやら、ブルブルするやら。配送作業をしてくれているサチとアシスタントえりちゃんを尻目に、事務所でシャワー。すみません。夕方、一度帰宅して、娘を英語の習い事へ送り、近くのコメダコーヒーでパソコン作業。終わって合流した娘が気分を変えてここで勉強したいというので付き合い、帰宅。

12月6日(日)

 たまのホテル宿泊で、なによりバイキング朝食を楽しみにしている娘だが、コロナ禍中においてそれは叶わずしょんぼり。それでも朝からのんびりたくさんご飯を食べて、満足。11時からオンラインミーティングを1本。チェックアウトしてから、クリームソーダを飲んだり、手芸クラブに入った娘が大好きなユザワヤへ行き、裁縫セットを新調。無数に溢れる布や糸、ボタンを見て興奮冷めやらぬ娘。「ママも、ママも、子供の頃はこういう店でわーってなってたっ?」とぴょんぴょんされながら聞かれたが、「あー、私はどちらかというとドッジボールとかバスケとかするほうが好きだったから。あんまり来なかったなあ…」と苦笑い。娘的ルンルンスポットはユザワヤと世界堂。親子だけど全然違うね。帰りにこれまた娘の大好きなペットショップやに寄り、子犬を抱っこさせてもらってご満悦。今日、楽しかったね、楽しかったねと繰り返し言いながら、ニコニコ。君が嬉しいと私も嬉しい。

12月5日(土)

 週末だが、昼から1本打ち合わせ。週末には滅多と足を運ばない表参道に行ったら、打ち合わせに選んだ場所がものすごく混んでいて、急遽、近くの喫茶店へ移動。そうこうしている間にも、昨日THE SHEにアップしたばかりのバッグが次々と売れていて嬉しい。1日を待たずとして完売となりそうな、順調なペース。ウキウキとしながら打ち合わせを終え、外に出たところでママ友から「今日のバレエ、参観日だよ。はーちゃん(娘)が、きっとママ忘れてる…と泣きそうになってるよ」とのラインが届き、ヒッと小さく悲鳴をあげてタクシーを飛ばして教室へ。可愛らしいバレリーナたちの練習をニコニコ気分で見守る。夕方から、どうしても2段ベッドで寝たいという夢を持つ一人っ子の娘を連れて、2段ベッドの部屋を要するMIYASHITA PARKのホテルへ。前回、塾のテストで成績が良かったご褒美として訪れる。梯子を登り、ご満悦の娘。キビキビと着替えやら、本やらを自分のペースに持ち込んで楽しんでいる。私は2段ベッドの下に寝転びながら、妹と過ごした幼少時を思い出していた。私の2段ベッドには小さな棚がついており、そこにお気に入りの本や漫画、友達にもらったマスコット、父からもらった目覚まし時計を並べるのが好きだった。年齢を重ね、それぞれの部屋が与えられ、一度、2段ベッドは解体された。でも、念願の個室ができたはずなのに、途中でやっぱり寂しいくなってやっぱり一緒に寝ようと妹と話し、私の部屋を再び2段ベッドにしてもらい、妹が夜に寝に来ていた覚えがある。懐かしくて胸がぎゅっとなる。毎年、楽しみにしているIPPONグランプリを見て、就寝。

12月4日(金)

 今日は『鬼滅の刃』23巻の発売、2021年上半期のしいたけ占いの先行リリースと楽しみにしていたことが2つ。朝から駅前の本屋には長蛇の列ができていたそうだが、私が足を運んだ昼過ぎでも、見たこともにないような冊数が積み上げられ、列に並んでいる10人中8人が鬼滅を手に持っていて、ちょっと興奮してしまった。新卒で出版社へ入り、雑誌編集者として社会人のスタートを切った身としてはやっぱり、本や漫画、雑誌が盛り上がるのは嬉しい。23巻はバスの中で嗚咽。学校から戻ってきた娘と一緒に読んだ時は、我々が愛する鏑丸という名の蛇が、伊黒さんの首に巻きついて、どんな表情をしているかをつぶさに見て考察。昔、家族皆で『スラムダンク』の新刊を回し読みしていたことを思い出す。鬼滅は、映像だとやっぱりちょっと首を切るところや血がおどろおどろしいところがあって、漫画の方が落ち着いて読むことができた。夕方に近所に住むママ友さゆりのお母さんが、またもや我々家族の分までご飯を作ってきてくれ、ありがたく頂戴する。嬉しい。皆に生かされている私です。おかげで夜遅くまでかかってしまった入稿作業も無事に切り抜けた。

12月3日(木)

 あっという間に木曜日。今月のTHE SHEのリリースやらマガジンアップについての打ち合わせをしたり、原稿の下調べをしたりと今日は1日、篭って仕事。実家から小粒の美味しそうなみかんが自宅と事務所の両方に届いてありがたい。自宅の畳部屋にコタツを設置したいが、100%ダメ人間になりそうなので今年も見送り。

12月1日(火)

 12月。師走。年末。早いなあ。いろいろありすぎたのに、なにもなかったような、まさに経験したことのない1年だった。昼過ぎに色校正を見に、神保町の編集部へ。編集長のマナさんとバイトさん以外は全員、リモートワーク中で会えず。マナさんとひとしきり話をして、事務所へ戻る。フリーPRの枝ちゃんと私、そしてオンライン参戦のスタイリスト百合子と3人で打合せ。塾を終えた娘をピックアップして、楽しみにしている「ちゃお」の最新刊を買い、私はついでに腸活の本と自律神経の本を買って帰宅。移動中、ソファの上、お風呂、トイレ(すみません)、喫茶店、原稿と原稿の合間、いろんな場所とシチュエーションで書物を読むが、お風呂の中は漫画か、こういう健康本を読むのが好き。例えば大好きなつなぎをまとってワイワイ仕事をし、好きなことを作ったり書いたりして、美味しいチョコを食べて、お風呂やこたつで漫画や本を読んで、ぬくぬくと眠れたら幸せ。子供ができて幸せの幅はぐんと広がったのは確かだけれど、自分にとってのこの地味な幸せはもう何十年と変わらないなあ。

11月30日(月)

 満月で月末。なんと区切りのいいことか!プロデューサーのサチは満月あたりでいつも異様にお腹が空いたり、疲れがたまって随分と寝たりするという。狼みたいね…。新月と満月、そして満ち潮でも産婦人科でも出産が増えるから深夜要員を増やしているとも聞いた。人の心も体も地球や自然と本当に繋がっているなあと思う。大切にしないと。自宅作業をコツコツとやって、夜は外で打合せ。久々の会合で楽しかった。夜風に吹かれて自宅まで1時間半歩こうとかなと思いながら、途中で挫折。ほかほかに温まったタクシーの床暖房ならぬ、尻暖房の座席に腰を下ろして帰宅。

11月29日(日)

 9時集合の撮影なのに朝起きたら8時50分。「ごめんなさい、皆で朝ご飯食べていて!」とアシスタントにメールをし、驚きの猛スピードでシャワーをし、まあまあ離れたスタジオに9時20分には到着して驚かれる。スウェットがよれよれですよ〜と笑われる。情けなし、申し訳なし。気心知れたメンバーで日曜日ということもあり、ゆっくり朝ご飯を食べてから始めた。お天気もよく、写真もかわいくてよかった。終わり、PARCOのrelax展に滑り込み、久しぶりに渋谷のマーガレットハウエルカフェへ。静かでのんびりできて紅茶が美味しくて好き。夜はまた娘のリクエストによりお鍋を作った。明日の朝の雑炊が楽しみでならないらしい。精神年齢、いくつ…?