THE SHE

DIARY

2021 / Sep

9月17日(金)

 今週、3本目の撮影。朝、6時に事務所ピックアップだったため、前日から泊まることに。朝が早いと起きることができるかどうか不安で眠りが浅い。幼少の頃から眠りが浅いときは、夢の中で自分が今、夢を見ていると自覚している。その時、いつもよーしっ、今、夢の中だから飛んでみよう、それっと空を飛ぼうとしたり高い所から思いっきり飛び降りたりするのが楽しい。そうしてきたもんだから、今ではもうお手のもので夢が操れる。でも推しとデートするとか食べたいものを食べるとかは無理で、私の場合はフィジカルな魔法のみ。飛んだり浮かんだり一辺倒。ってなんの話…。以前、小説家の朝吹真理子さんと話しているとき、真理子さんのお友達にも夢を操れる人がいて、一瞬で山を作ることができたときは感動したんだってと言っていた。それは確かに面白そう。次、やってみたいと思う。ってなんの話…。当然のことながらギリギリで起きて急いでシャワー。アシスタントのエリナが心配そう&絶対に寝てるなという感じでじゃんじゃん電話をかけてきたけれど、起きています。今日の撮影はモデルの石田夢実ちゃんと思う存分、K-POPの話ができて楽しかった。待ちに待った週末だー!

9月14日(火)

 1日、水だけで過ごすという苦行を乗り切った自分を褒め称えたい。そして、今日も朝からSPURの撮影。今日はジュエリーブランド。今週は撮影が多いな。月曜断食は、火ー金の食事の取り方も制限があり、朝はヨーグルトとフルーツ。昼はおかずのみ。夜は野菜のみ。土日は好きなものを食べていいが、毎日、咀嚼した量でにぎりこぶし2つ分。フルーツが染み渡る。五臓六腑に栄養が行き渡るとはこのこと。撮影終了後、バスを乗り継いで帰宅。

9月13日(月)

 今日は朝からSPURの撮影。順調の4カットが進み、お昼前には解散。たまたま事務所から近いスタジオだったのでてくてくと歩いて帰る。少なくとも週1で顔を合わせているクライアント先の、大好きなまいこさんが月曜断食を2週間前から始めている。お!同じタイミングで誰かと一緒にできるのはよいな、なぜなら一人だけの孤独な戦いには敗れ去ることが多いというダイエットに関してはストイックのかけらすらないので、遅ればせながら今日、スタート。先輩の後をついていきますー。撮影で用意したお弁当は持ち帰ってそのまま娘の夕ご飯へスライド。

9月9日(木)

とびきり急にぶっ込まれたプレゼンのために夜な夜な考えては資料を作る日々。頭、ガッチガチになっているはず。今日は、里帰り出産を予定している妹と二人で過ごすことに。赤ん坊が生まれてきたらしばらく二人きりでお泊りなんてちょっと先だろうなと思い、奮発して都内のホテルへ。今、旅行へ行けないから東京都民向けの割引が結構すごいことになっていることに初めて気づく。ゆっくりと話して夕飯を食べてお風呂に入って、ネットで配信動画見て…楽しい1日だった。思い起こせば幼少の頃から暑苦しいくらいに妹が好き。その妹に赤ん坊が生まれるってちょっとまたこれまで感じたことのない感情に出会えそうだなあと思う。

9月7日(火)

 午前中にオンライン打ち合わせが3時間。ハード。しかし人数が多く、音声だけで聞いたり発言してよしな定例会議なため、気楽。パジャマ、瓶底メガネのまま顔も洗わずに参加。参加前に入念にカメラがオフになっているか確かめねばならぬ!!  今日は娘が登校日。交互にくる感じ、地味にきついけど先生も大変だろうな。午後からTHE SHEのアイテム撮影のため、帰宅した娘を連れて、ひーひー言いながら中目黒へ移動。撮影している横で宿題終わらせてねとは言ったけど、私だってやれる自信ない。カメラマンの古家さんも同じ区で、出席番号の奇数・偶数による分散登校らしい。これ、続くと働くスケジュールがめちゃくちゃになるよねと言いながら撮影。

9月6日(月)

 今週は娘が分散登校のため、月・水・金と家にいる。朝からTeamsで朝会に出席したり、授業を受けたりしている。休み時間には教室や、同じく自宅組から時折娘に「おお〜い!どうしてる〜?」と名指しで声がかかり、机を並べて仕事をしながら、ほっこりとした。お気に入りのぬいぐるみを見せ合ったりして、10歳、まだまだ幼いね。夕方から銀座にあるプレスルームへ打ち合わせに行く。月曜日ということもあるけれど、やはり人通りは少なく感じる。

9月5日(日)

 貸切状態の宿を出発し、山々に囲まれた道路を深呼吸しながら温泉施設へ。ついつい道に咲く草花を写真に撮ってしまう。温泉施設の近くにあるバス停は、春になるととびきり美しいしだれ桜が咲くのだと娘が教えてくれた。次はそれを見に来たいという。渋い。さすが魂が老成しているだけある(笑)。温泉の食堂で、そういえば夏に全然かき氷を食べていないことに気がついて、食べることにした。イチゴとブルーハワイで迷ったが、幼少の頃に好きだった後者にした。結局、何の味なんだろうか、ブルーハワイ。ハワイへの憧れの味? ググったところ、爽やかなハワイの海を思わせるソーダ味、南国を思わせるフルーツ味があるそうだ。こうして今日も、役に立たない雑学を頭に入れる。→頭がパンッパン→頭が凝る→顔が弛む&法令線が濃くなる。どうにかしたい。やはりSNSを減らすしかない。バスと電車に揺られて無事に帰宅。楽しい旅でした。

9月4日(土)

 小5の娘が学校の社会の課題で自ら選び取った「檜原村」という東京の西に位置する、標高900-1000メートルの町へ一泊二日で家族旅行に行く。今年の夏も緊急事態宣言下ということで、どこへ出かけるでもなかったので久しぶり&唯一の旅。人口2000人という小さな町で、久しぶりに携帯の電波が全然入らなかった。見渡す限り山と木、もしくは滝という大自然に囲まれたのも本当に久しぶりで、鈍っていた直感力のようなものがギュンッと戻ってきそうな気分。田舎育ちということもあり、どれだけ自然に飢えていたのかと実感する。自然の中でただひたすらにぼぉ〜っとするのは大切。思い切ってパソコンを置いてきて良かった。

9月3日(金)

 朝からオンラインミーティング→取材→ジュエリー撮影のための下見と、ドタバタな金曜日。<shinonagumo>をアップするための準備をしながら、改めていいブランド、いいアイテムだなと。帽子ってものすごく頻繁にかぶる人とほぼかぶらない人の2極なものだなと思っているのだけど、ほぼかぶらない人にも、手にしてほしいなあと思う。クラシックなフォルムと上質な素材。カジュアルダウンじゃなくてドレスアップしてくれる帽子なのに、毎日、かぶって出かけられる。このバランス感が絶妙なのだと思う。デザイナーの南雲さんは幼少期をドイツで過ごしたそうで、ドイツはいつもちょっと風景や空の色が灰色がかって仄暗く、しんとしていたのだとか。だから今でも曇り空とかくすんだ色味を目にすると落ち着くと言っていた。本当ならどんよりしそうなお天気も、誰かにとっては癒しであるわけで。逆も然り。自分がされて嫌なことは人にしないとよく言われてきたし、子供にも言ってしまう時があるけれど、自分にとって平気なことも誰かにとっては最悪かもしれない。誰も傷つけないで生きていくのは難しいけれど、でもなるべくそういう人間でありたいし、そういう発信を続ける編集者でありたいと思ったりしながら、カフェラテを飲んだ。

9月2日(木)

 天気悪く、気温も一気に下がり、予想していたよりも早く秋がやってきた。肌寒くなって少しずつ衣料を重ねていく季節が本当に好き。そこに金木犀の香りが漂ってきたら、センチメンタルな気持ちになるのも好き。人肌恋しくなる季節、到来。コロナがなければ9月はいつもパリ出張中、日常から離れ、スケジュールはタイトだけれどSACHIと2人で定宿に泊まったり、先輩とゆっくりご飯食べたり、一人で街をぶらぶらしたりと楽しくリフレッシュできる時間。来年こそは再開できるかな。

9月1日(水)

 娘、2学期がスタート。しかし、デルタ株の大流行を受けて12日まで短縮授業・分散登校が決定している。というか、急に決定した。週3回は自宅におり、Teamsで授業に参加するとのこと。えーと、給食の時間に合わせて家でも昼ご飯を食べるということかな? 撮影や取材のスケジュールは少なくとも1ヶ月先まで埋まっているわけで…どうしたらいいのだ。2021年になってもまだ、仕事をせずに母親はいつも家にいるという前提でコトが進んでいると思う。女性の社会進出はもちろんだけども、家族の形だってどんどん多様化していく最中でのこの感じ…ものすごく疑問です。次の世代の女性たちが子供を産んだ後もスムーズに、自由に、そして思いっきり仕事ができるためにはどうするべきなのか。そんなことを考える9月1日。

8月31日(火)

 8月も終わり。さよなら、夏。来年こそは、君と楽しく過ごせますように。振り返ってみたら結局、仕事ばかりしていたような…。今日は目黒の八芳園で行われた、H&M×TOGAのイベントへ顔を出す。デザイナーの古田さんはずっと昔から知っているけれど、どんなにブランドが大きくなろうと、どんなに環境が変わろうと、本当に軸がまったくブレない。ずっと大好きで尊敬する女性。イベントは大反響で、こういうファッションイベントを誰もが恋しく思っていたんだなと肌で実感。

8月30日(月)

 8月も間もなく終了。とびきりに暑かったけれど、夏らしいこと(お祭り、プール、海、旅行)をすることなく終わっていく。今日も「来年こそは旅行に行けますかねー?」と何人かの人たちと話をした。あれ、かき氷さえ1度も食べてないかもしれない。なんたることであろうか。今日は久しぶりに早朝ピックアップでロケバスに乗り、葉山へ。ロケバスも人数制限あり、飲食、会話禁止。もう少しの辛抱と思って感染対策をしっかりとって安全第一に。人との会話が何より好きな(つまりはおしゃべり)私としては、会話禁止が1番しんどいなー。