THE SHE

DIARY

2020 / Sep

9月27日(日)

朝から事務所にてTHE SHEの秋物の撮影。どれも可愛くて、本当に自分たちが好きなものばかりでわくわくする。撮影はよく一緒に仕事をしている上澤友香さん。好きなように、上ちゃんらしく撮ってほしいとリクエスト。皆で朝ご飯を食べている時に、またも信じられないニュースを耳にした。人には人の地獄がある。SNSが主流になった今はそれがさらに見えにくい世の中だ。見えているもの、聞こえてくるものがその人のすべてではないと改めて、思う。だからこそ、もっともっと想像力を大きくして、他者に優しくありたいと思う。ニュースを目にするのも辛いから目に入ってくるだけにとどめているけど、いい加減に自宅前の報道はやめてほしい。
2020年がもう早く終わってほしいという意識があるのか、珍しくこんな時期から来年の手帳を買ってしまった。ここ1,2年、googleカレンダーに移行できそうだったり、ほぼ日の手帳を試したりしたのだが、結局、スマイソンのsohoに逆戻り。日本サイトから買うとすごく高くて(酷い…)、本国サイトから購入。まあ、それでも十分高いのだけれど、毎日持ち歩く紙が上質で、私の好きな薄いブルーというのも気分が上がるし、メモがたくさんできるスペースがあるのもいい。今年もあと3ヶ月強。小さな幸せをちょっとずつ積み重ねて、どんな時もユーモアを忘れず、自分らしくがんばろうと改めて。

9月26日(土)

月に一度のお料理教室。ママ友で料理研究家の野口マキさんに、今日はローストビーフと根菜のぎゅうぎゅう焼き、桃のブッラータを教わる。年末のパーティに最適なメニューとのこと。ああ。もうそんな季節か。ローストビーフがとびきりに美味しかったが、再現できるかは自信なし。顔なじみの皆と近況報告しつつの楽しい会。明日、事務所で撮影をするので、娘と事務所泊。夕方に2人してわりとがっつり昼寝をしてしまい、秋の夜風に吹かれながら遅めの夕飯&散歩へ出かける。私は川上弘美さんの新刊『三度目の恋』、娘はクロスワード雑誌を片手にファミレスへ。戻り、2人でNETFLIXで『エノーラ・ホルムズの事件簿』を鑑賞。エノーラの母親が料理や裁縫を教える代わりに、読書や決闘の仕方を教えてくれたというくだりがあり、「ちょっとママっぽいね」と言われる。

9月25日(金)

当たり前だが3連休後であっちゅう間に金曜日。稼働日が少なすぎて焦る。昼からサチと展示会へ行き、築地本願寺に併設されているカフェで遅いランチ。やたらとモダン和食推しで、アボカドサーモンのお茶漬けを食べる。アボカドいらない、普通にうめ茶漬けをおくれ。もしくは普通に鮭茶漬けでいいよ。しかし景色が最高によくて、人通りの少ない、雨に少し濡れた築地本願寺がとても美しくて、しばしうっとりと見入ってしまう。例年ならそろそろパリに行ってる頃だね、馴染みのあの店でカフェラテ飲みたいねなんて話していたら、寺がだんだんグランパレに見えてきた。こんなに長く、と言っても半年だけれど、東京にい続けるのはいつぶりだろう。娘の出産ー1歳以来か。

9月24日(木)

THE SHEの新しいコンテンツupのため、朝からPC前に張り付いている。コロナ後、明らかに外を歩く時間が減ったのでずっと座って作業していると以前にも増して血流の滞りを感じる。カフェオレは大好きだけどコーヒーは苦くて飲めない。カフェオレも飲みすぎるとムカムカするし……というわけで最近はお茶のほかに、茅乃屋のお出汁にちょっとだけ出汁醤油を加えたものを飲んでいる。温まるし、満足感もあって、結構よい。事務所に着いたらセージを焚く→猫ポット(黒い方)にだし汁を入れる、がなんとなく最近の仕事前のルーティン。あとは、ヨモギなどを入れた布袋を、電子レンジでチンすると温まるというホッカイロのようなものがあってこれをお腹の上に置いたり、肩を温めたりするとかなり巡りが良くなって気持ちいい。
夕方からサチと2人で展示会へ。その後に少しカフェで打ち合わせをしていたらあっという間に、娘の塾のお迎えの時間。瞬きをしている合間に1日が終わったような感覚だ。

9月21日(月)

 ホテル一泊のなにが嬉しいって、朝食が豪華で美味しいところ。それなのに、今、ダイエットが必須な体なので、日和ってヘルシーセットを頼んでしまう。野菜ジュース、カフェラテ、カスピ海ヨーグルト、フルーツ。パンはひとつだけで我慢した。妹はパンケーキ、娘はお粥が大好きなので和定食。私が明太子が好物だと知っていて、美味しいから一口食べてと言われるが、こちら、洋食満喫中なので食べ合わせが悪い。でも熱心にお誘いくださるので、ありがたくいただくことにした。明太子のしょっぱさをカフェオレで流し込む。
 ホテル横にある日枝神社へお参りに行く。おみくじを引いたり、絵馬を書いたり、お守りを買ったりした。お宮参りの参拝客がたくさん。きっとこの赤ちゃんたちが生まれた時はコロナがもっと大変だったことだろう。お母さんたちお疲れさまでした、そしておチビちゃんたち、ようこそ、この世へ。君たちは未来だ。
 ホテルへ戻るとなにやら報道陣が集まっている。後から聞けば菅首相が総理官邸から朝ご飯を食べに来ているらしい。チェックアウトした後もまだ報道陣も野次馬もそこにいた。ご苦労様です。その後は娘がどうしてもろくろを回してみたいということで予約してあった陶芸教室へ。約2時間の待ち時間、妹とお茶。妹はかなりの漫画好きで、長年、漫画雑誌を数冊併読していた。最近、やっと最後の雑誌を卒業したというので素直におめでとうと言っておいた。小学校3年生くらいから漫画を読み始めた記憶がある。1冊目は完全に絵の可愛さだけで選んだ、『ジョージィ!』。井沢満原作、いがらしゆみこ作画。ある年齢になってから気づいたことだが、兄弟間の恋愛(血は繋がらず)に同性愛、監禁、薬物づけと、まあとんでもない物語で、到底10歳の読むものではなかったねというのも、今や鉄板の笑い話。久しぶりに読んでみようかな。いとこのお兄ちゃんに全巻もらって嬉しかったテニス漫画『フィフティーン・ラブ』やら、高校生がモデルになっていく話『ナチュラル』など、かなりマイナーで妹としか盛り上がれない漫画も多々あって、たかが漫画だけど、妹がいてよかったなーとお姉ちゃんは思った。自己肯定力が下がりそうになった時にはいつだって、両親と妹、祖父母が育んでくれた私の根っこみたいなものに立ち返れば、私は大丈夫だと思える。それはとてもありがたいことだと思う。

9月20日(日)

娘と妹と都内ホテルで一泊。特にどこかへ出かけるわけでもなく、部屋とロビーでひたすらのんびり。時々作業をしたり、本を読んだり、UNOをしたり。妹が『ストレンジャーシングス』を観ていないというので、一緒にパソコンでシリーズ1から見返してみたり。夜は美味しい和食を食べて、両親とLINEのビデオ通話でおしゃべり。ああ、徳島に帰れるのはいつになることやら。人混みのあるところにはまったく行かなかったので体感はないが、報道を見る限りではGO TOキャンペーンを利用しての旅行で観光地はごった返しているとのこと。大丈夫だろうか。インフルエンザとコロナと冬。どうか感染が下火になって今年を終えられますように、と願う。

9月19日(土)

 4連休スタート。入稿は抱えているが、楽しもう! すごくしょうもないのだけれど、最近練習している、というかいつの間にかできるようになっていたJ.Y.パークのモノマネで、娘のバレエ教室終わりに、娘の友達に「また会えて嬉しいです」ということにはまっている。文字にすると本当にしょうもないが、まあまあウケるので今日も言った。そしてもうひとつ子供達と一緒に楽しんでいるものといえば、やはり『鬼滅の刃』である。私はカナヲ推し。これまたどうでもいいが、娘が話を聞かずに漫画を読んでいたり、私のことを「どんけつ」とバカにした時などに、両手両足を大きく広げて娘に飛びかかるという技があり、鬼滅風に「慈母の扇風 大の字の舞」と名前をつけている。楽しい。そして娘に頼んで「ペン柱」にしてもらった(写真あり)。バレエレッスン後に娘と一緒に髪の毛を切ってから帰宅。

9月18日(金)

入稿という名の登山中。今日中に3つの山に登りきる必要があるのに、スニーカーで入山してしまい、軽装備すぎて寒く、山小屋に篭っている。そんな状況が続いたが、それどころではない。凍傷寸前で無事に下山。それにしても微熱が出ただけで念のため取材をリスケしなくてはいけないご時世だ。念には念を入れ、健康でいなくては。

9月17日(木)

今日は撮影2本立て。ロケバスの大島さんをのぞき、アシスタントちゃん達を含めてスタッフ皆が女性。珍しい。朝からやんややんや言いながら撮影をして、今の時代にあった「かわいい」の置き所を探る。さあ、4連休までラストスパート!

9月16日(水)

フォーシーズンズホテル大手町にて、大好きな後輩編集者のなゆたと朝ご飯。ブレックファーストミーティングとかそういうパワフルなやつではなく、単純に子を小学校に送り出した足で迎えて、仕事にも差し障らない時間に近況報告をしあうというやつ。コロナ後、めっきりと通らなくなったエリアだが、久しぶりに来たら新しいオフィス群やホテルがなんだかツルピカのまま乱立していて、人は全然おらず、駅からの道すがら、不安な気持ちになった。午後からは取材が1本。今週は取材が多いなー。

9月14日(月)

昼からアートディレクターのくまちゃんと打ち合わせ。コロナ後、対面の打ち合わせは、本題に入る前に最近どう?から始まって話しておきたい事柄が多すぎてどうしても雑談が多くなる。結果、打ち合わせが長引く。でもやっぱりアイデアも広がる。人に会って取材したり、リサーチしたり、話したりしていたいなあ。今週は4連休前で、締め切りも取材も撮影もぎゅうぎゅうの団子状態。乗り切ろう!

9月13日(日)

少年消防団の訓練を終えた娘と一緒にミスタードーナツで朝ご飯。その後は掃除、洗濯、昼寝、漫画などをちょこまかと繰り返し、夕方、学校のクラブ活動に手芸部を選んだ娘とともに、来週の課題である「スイーツデコ」のための材料を買いに行く。絵を描いたり工作をするのが大好きな娘らしいクラブ活動のチョイス。そして母には絶対にないチョイス。父に似たのかな。小さな手芸屋さんやらダイソーやら100均ショップを週末ごとに訪れ、ファンシーなボタンやらビーズやらカラフルな紙粘土を見てはニコニコと嬉しそうな娘を見ると、私も嬉しい。(でも勉強もしてよね、というのは親のエゴか…。)夕飯は早い時間から家族で回転寿司。

9月12日(土)

 娘のバレエレッスン終了後、もっちゃんの新居へお邪魔することに。もう随分と付き合いも長くなり、そもそも娘のバレエ教室ももっちゃんに教えてもらって通い始めたのだったな。ママ友のかおりさん母娘とともに行ってきた。もっちゃんはTHE SHEでもたくさん買い物をしてくれていて、その日は買ってくれたツナギを着てくれていたし、玄関を入ればセージが飾ってあり、リビングルームのソファにはサオのクッションを置いてくれていた。ありがとう、ありがとう。3親子共々、NIZIUにはまっており、皆でNIZIUの初地上波を見守ろうということになった。「2曲は歌ってほしい。せめてBaby, I’m a star.も歌ってほしい。」とか「どんな衣装だろ?」とか言いながら、ダンスの振りをおさらい。準備万端である。リマちゃんがラップで「聴いてずっとずっと、your favarite song」とかましたあたりでなんだか気持ちが高揚し、涙が出そうになったのを必死で隠した。娘たちにまぎれて私もTVの前で踊ったが、観客から「SHIZYU」がいるな、などと声が上がったけれど完全に無視。楽しい夜でした。

9月11日(金)

 今日は午前中は比較的のんびりで、午後から打ち合わせ、夕方は娘の習い事の送迎。あー、やっと週末だ! やった!

9月10日(木)

 朝から、いくつかの書店で撮影。本と洋服、大好きなものに囲まれての撮影は楽しかった。久しぶりにメイクのUDAさんに会って、アイラインとまぶたの端にガツンと色を乗せたいという話をしたら、柿色がおすすめだというので早速探しに行き、購入。最近また、ちょっと色を乗せるメイクが楽しくて、嬉しい。人は歳を重ねるたびにこうして派手になっていくのだろうか。撮影後に急いで、打ち合わせへ。原宿のオーバカナルで打ち合わせをしたのだが、外を眺めると、明治神宮のもこもこと立派な緑が目に入り、「あれ?私、今、避暑地にいるかな?」と口に出してしまうほど、癒された。

9月9日(水)

 今日は自宅作業のち、月曜の撮影の写真セレクトのため渋谷へ。渋谷での打ち合わせは西村フルーツパーラーが好き。駅近でテーブルが広く、フルーツが美味しい♡ 写真の上がりがよかったので、原稿も気合を入れて書かねば。夜の風がすうっと肌寒くなって、もう秋だなぁ。芦田愛菜ちゃんが先日、10月9日公開の映画『星の子』の完成披露イベントで「信じる」ということに対しての持論を語っていた。聡明でしっかりしているのはもちろん知っていたが、ちょっと驚きの回答で唸ってしまった。誰かがつぶやいていたけれど、一体全体、何回生まれ変わったらあの若さであんな発言ができるのか。思わず前世に思いを馳せてしまうほどに達観した意見だった。同じくkemioくんが最近、全く誰とも恋をしてなくて凹むという話をSNS上でしていた。”裸の運動会(SEXのことです)に未出場な自分に焦りを感じるって(コメントで)書かれている人が多かったんだけど、自分の気持ちに嘘ついて無理やり参加する競技ではないの。この種目はきっと体以上に心への傷を負う可能性が高いから、どうか周りのボイスや雑音にBluetoothするんじゃなくて、完全ノイズキャンセリングからの自分の素直な気持ち、自分の心のボイスだけにコネクトしてほしいの”(@mkemio インスタストーリーより)と書いていた。その他にも自分の気持ちを吐露していたのだが、できる限り、誰も傷つけたくないという気持ちの元に書かれる言葉が、今の時代に本当に響く感じがし、この独特の言い回しも含めて、ああ、私、やっぱりこの人のファンだわ!と再確認した。ストーリーは何度もスクショして保管した。

9月8日(火)

 今日は雑誌『GINZA』の連載取材へ。朝、ドタバタと出かけた娘が、鍵と子供携帯を忘れていることを発見。下校時間に少しだけ間に合わないため、鍵をこっそりと隠し場所に入れておこうと思ったのに、それを今度は私が忘れるという痛恨のミス。登校後、覚えてた。午前中に取材の予習中、覚えてた。出かける前にシャワーした後、覚えてた。メイクしてる時、覚えてた。その後、取材先に着く3分前まで忘れてた!私のバカ! 一体全体、どういうことなのか。何度も忘れないうちに入れておこう、いや、まあ忘れるわけないか、出かけるときに入れようなどと繰り返す思考。結局、あっさりと忘れている現実。そしてそこからどうすればいいのかという現実, too。取材を抜けるわけにもいかず、アシスタントのえりちゃんに鍵をピックアップしに来てもらい、自宅へ届けてもらうという連携プレー(どこがだ..)でことなきを得たが、危ないところであった。うちは共働きでお互いの両親も都外に住んでいる。思えば娘が保育園時代は、やれ熱だ、怪我だなどと予想外のピンチが降りかかり、その度になんとかどうにかしてきた。ふー、現場力が鍛えられた気がするね。家族が大切、でも私にとっては仕事も大切。家族というチームプレーで乗り切りながら、仕事を楽しんでやり続けたい気持ちは変わらない。とかなんとか言って、今日のは凡ミスであった…。

9月7日(月)

今日は台風10号が九州に接近。東京でも大雨になるとの予測もあり、そういう日はだいたいが撮影。編集者にあるまじき、雨女。そんな時に限って2本立て。朝はSPUR12月号の撮影で、モデルが3人。ヘアメイクを待っている間にどんどん空が黒くなってきて焦ったが、撮り始める頃にはすっかり晴れた。ほっと一安心。気がつけば現場で1番年上になっている。年下のスタッフからたくさんの新しいことを吸収できるのが、また嬉しい。3時間も巻いて順調に終わり、今日はスタジオと同じビルの地下にある蕎麦屋「土山人」で絶対にすだち蕎麦を食べようと思っていたのに、月曜日がお休み。ガクッ。もう絶対、月曜日にここで撮影しないぞ(コラ)! 2本目は夕方から物撮り。途中から習い事を終えた娘も合流。平日、夕方遅めとなると参加せざるをえない。被服の学校ででデザインを勉強していたスタイリストの夢ちゃんに描いてもらったデザイン画を初めて目にし、感銘を受けた模様。娘の中では、体の描き方、ポーズが新鮮だったようだ。家に戻ってからも開いては何かを考えて閉じてを繰り返していた。今日は、月曜日からよく働いた。

9月6日(日)

今日はどこかへ出かけようと思っていたが、あまりに暑いので結局、近所を散歩したり図書館へ行ったりといつも通りの週末。途中、何度か夕立にあう。不安定なお天気、秋の空。夜はスタイリストのケイコさんと作戦会議。仲間と一緒に、ひらめいたことや感性を、着実に形にしていける今と未来でありたい。

9月5日(土)

待ってました、週末。ちょこちょこと短い打ち合わせを2つほどしたり、マッサージに行ったり。台風が心配だ。大きな被害がありませんように。気になっていた古着屋に寄り、デスクの下に敷くラグを買う。

9月4日(金)

今日も引き続き、ひたすらに入稿作業day。1日中、引きこもって作業ができるのがラッキーと思うほどに外は暑そう。事務所にいるとき、時々、Uber Eatを利用するのだがコロナのこともあり、対面で受け取らずに玄関の前に置いてもらうシステムにしている。お届けしましたと携帯にお知らせがきたら、玄関を開けて商品を取る。引きこもっているせいか、なんとなく自分が檻に入れられたゴリラな感じがしてくる。たまたまオーダーしたものがチョップドサラダだから、余計に。もしゃもしゃと食べて、書く。休憩時間に本棚へ行き、ちょっと確かめたいことがあって、村上春樹の『海辺のカフカ』下巻を手に取る。「啓示とは日常性の縁を飛び越えること」との一文が好きで、心に染み入って、携帯にメモする。自己啓発本もビジネス書もほぼほぼ読まない。本を読んであっという間に答えが見つかるのが好きではないから。いつも答えはいつも小説の中にある。時間はかかって見つけることのほうが好きだから。
夕方、学校帰りで事務所へ来るはずの娘が待てど暮らせど来ない。子供携帯をりんりん鳴らしても出ない。焦って家へ戻ろうかとしたときに「ちょっとボケーッとしてた。むにゃむにゃ」的な感じで電話がかかってきた頃にはすでにバレエのレッスンには間に合わない。キーッ。コンニャローッとなったが、夜は家族で隣町まで美味しいピザを食べに行き、楽しい金曜日の締めに。終わりよければすべてよしってことで。

9月3日(木)

ぐええ、気を抜くとすぐに1日が終わってしまう。セプテンバー、時の流れが早すぎやしないだろうか。今日は以前、仕事でとてもお世話になった方と3,4年振り?にお会いしてランチ。聡明で優しくてチャーミングで、憧れの女性だ。新しいお仕事をとても楽しんでいらっしゃって、聞いていてとてもワクワクした。会えて嬉しかったなーと思いながら、ふわふわした気持ちで30分ほどウォーキングがてらに徒歩移動したら、びっくりするくらいに汗だく。まだまだ夏だね。事務所に戻って、ひたすら入稿作業の日。

9月2日(水)

魚座の満月。午前中は家で作業、昼間に外へ出たら恐ろしく暑い。分かったよ、もう少しだけ一緒にいよう、夏。今日は久しぶりに先輩編集者ののびこさんとランチ。久しぶりすぎて話題が尽きず、話したかったことの四分の一も話せなかったんじゃないかと思う。次はもっとゆっくりねと言って別れる。今日は掴めそうで掴めないことがあって、時々ハッとするんだけどメモを取るまでもなかったり、終始、ふわふわとしていた。夜、エイミー・ワインハウスのドキュメンタリームービーがNETFLIXにあがっており、久しぶりに何気なく見たら切なくて、切なくて泣いてしまった。

9月1日(火)

ハロー、セプテンバー! 実り多き、1ヶ月となりますように。娘の新学期も始まって生活もしゃんとして、朝はもう風が涼しい。わあ、秋だなあと思うと、ちょっと切なくなってしまった。しかし毎年思うのだが、夏って長すぎてももういいわー!とか言われて、昨今じゃ危険なほどの暑さでイライラされて、短ければそれはそれで叱られて。好きがゆえの憎しみ。夏の持つ光と影。私は、少しずつ衣の枚数が増えていく秋が好きだな。今月はファッションとサスティナビリティの企画や取材が2つほどあり、頭の片隅でずーっと考えたり、調べたりしている。0か100どちらかが難しい課題であり、なにをもってサスティナビリティと定義するかも難しい。そしてその手法ですら恐ろしく早く進んでいくため、流行と捉えられかねないのも懸念材料。でもファッションの楽しさも、地球環境への責任感も、両方とも諦めたくはない。打ち合わせが終わり、外苑前から表参道までぶらぶら歩く。今、やりたいこと、やるべきことの整理で、頭がパンパンなので出来るだけ歩きたいと思っている。夜も歩こうと思っていたのに、不覚にも娘とともに寝落ち。

8月31日(月)

さようなら、8月。娘の夏休みも終了。今日は自宅、事務所、習い事近くのコメダ珈琲店と、場所を変えながらの作業と入稿。8月が終わるのはいつもちょっと寂しいが、今年は思い出のつまった徳島そごうの閉館日でもある。涙。幼少の頃は祖母や母と一緒に買い物へ出かけたし、父と甘味を食べに行ったし、中高生時代は友達と一緒に通ったり待ち合わせしたりデートしたり。上京してからも、徳島へ戻るたびに家族と足を運んだ場所。思い出がありすぎて、閉店するまでにありがとうとさようならを伝えるために本気で帰ろうと思っていたが、コロナのせいで断念。なにか特別なものがあるわけではないのだけれど、当たり前にそこにあったもの。私が勝手に徳島につけているキャッチフレーズがあって、それは「なんにもないけど、ぜんぶある」で、徳島そごうは象徴だったのに…涙。母や友達から送られてきた徳島そごう最後の日の写真を眺めながら、ちょっと寂しい8月最終日。東京育ちの友達はとしまえん閉園に泣いていた。今日は寂しくても、思い出はずっと心を温めてくれるはずだから、9月も頑張ろう!

8月30日(日)

ロンドンで暮らしていた、元アシスタントのアンナちゃんがビザ申請のため、一時帰国。2週間の隔離生活を終えて、フォトグラファーのウエちゃん家に来るという情報を聞きつけ、アンナに会いに行きつつ、また猫を触りに行く。困らせない程度に行くと言ったものの、3日後にはもう再訪しているという図々しさ。エヘ。アンナちゃんもしばらく会っておらず、コロナ禍中でロンドンも大変だろうと心配したが元気そう。とにかくファッションセンスにとびきり長けている子で、なんというか、センスが歩いてる、くらいおしゃれな子。それでいてとにかく真面目で、きっちりと地味な作業をコツコツできる。編集者という肩書きも、実に広義である今だから、きっと彼女なりの働き方や強みを見つけていくんだろう。後輩たち、年下の女性たちが少しでも自由に、自分のやりたいことができる環境を作っていけたらいいなと思う。

8月29日(土)

今日は久しぶりにゴットハンド、曲さんのマッサージ。身体中アロマオイルづけになる勢いで身も心もがっつりとほぐしてもらう。帰りは奥沢から駒沢公園を抜けて1時間ほど歩く。まだまだ日差しが暑くて、夏休み気分を味わえたなー。ところが気づかぬうちに疲れが溜まっていたのか好転反応著しく、そのあとは思いっきり眠ってしまい、あまり記憶がない。

8月28日(金)

昨日書き忘れたことをひとつ。近所にフォトグラファー同士のカップル、ヤス君とウエちゃんが引っ越してきて、保護猫を飼い始めたので娘と2人で会いに行ってきた。うちは家族が猫アレルギーで猫とは一緒に暮らせないため、じっくりと猫と触れ合えるのはありがたい。それにしても子猫のかわいいこと、かわいいこと。何をどうやってもこうやっても、ふにゃふにゃでかわいい。ヤス君もウエちゃんも一応、後輩であるのでそれなりに気を使ってくれていたが、また来た…と困らせたり、居留守を使われない程度には会いに行くつもり満々です(遠慮しろ…)。よく通う図書館の近くというのも、またいいね。というわけでドタバタした金曜日ではあったけれど、子猫の可愛さ(しかも2匹)の鮮明な記憶により、今日も1日、ニコニコ。と思っていたら、安倍首相辞任のニュースで驚いた。

8月27日(木)

 今日はプロデューサーのサチと、次の春夏シーズンのコレクションを幾つか見るべく展示会へ。2021年春、世の中はどんな風になっているだろうか。くよくよはするけれど、基本的には楽観的なので、なんの根拠もないが少しは明るい気がしている。データで見れば、アパレルも出版も厳しいのだろうけれど、それでもやっぱりファッションの意味やパワーを信じているし、編集者としてその時代にあった媒体や企画で、少しでも新しいことに、楽しんで取り組むという姿勢もきっと変わらない。あとはコツコツやるだけだ。今年に入り、連載コラムなど、書く仕事が増えている。ビジュアル作りのディレクションの方が動き回って体力を消耗すると思っていたが、書き仕事の方がよっぽど疲れることがよく分かった。それまではビジュアルのディレクション仕事がぐわっと増えた時期で、そうするとあーもっと取材したいな、原稿書きたいなと思い、今はあー、がっつりととことんビジュアルを作り続けたいなと思う。ない物ねだりで欲張りかもしれないが、それも自分だ。占い師に「前世はアスリートでひたすら走り続けて一つのことだけを繰り返して深めていった人生だったから、この世では面白そう、やりたい! と思ったことは色々やった方がいい。」と言われて妙に納得したことがある。フリーランス向き。 話はかなり逸れたが、今日見たブランドの春夏コレクションが可愛くて、ワクワクした。