THE SHE

DIARY

2022 / Nov

11月24日(木)

 日本の勝利で湧いている。昨夜、よく一緒にスポーツ観戦を楽しんでいた中高時代の男友達から、「日本、勝ったぞ〜!」と連絡あり。普段、お互いの誕生日におめでとうと言い合うくらいだが、スポーツの歴史的瞬間はいつもどちらかから連絡をして喜びを分かち合っている。旧友っていいね。ドーハの悲劇、14歳。ドーハの歓喜、45歳。答え合わせに一体全体、何十年を要するのだと笑った。でも、生きている間に起こる万事がこんな風に「あの時のあればこれのためだったのか」と納得できるのではないかとも思った。能天気かもしれないけれど。長生きしたいものです。今日は夕方から事務所で本の配送。たくさんの皆さんに買っていただいて嬉しいです。夜、SACHIと長電話。

11月23日(木)

 冷たい雨が降り続ける、勤労感謝の日。朝から娘を模試の会場に送り込んで、お茶の水駅近くで3時間のフリータイム。雨で散歩はできないし、ちょっと奮発して山の上ホテルで朝ご飯。わあ、幸せ。美しいサラダとフルーツ、丁寧に淹れられたカフェラテ、小ぶりのクロワッサンを食べた。近くのカフェに移動してどっしりとパソコンの前に座り、ぼーっと考え事をしたり、調べ物をしたり。原稿は1文字も書けずにお迎えの時間。2人でフォーを食べて、30分だけ模試お疲れ様のゲームセンタータイム。山積みにされたチョコレートの山をクレーンで崩すゲームを見つけた。私も娘も大好きなリンツチョコ。正直、子供の教育に良くないのではと思うくらいにお金を注ぎ込んで、無事にゲット。「いいんだよ、ママはこのために働いているんだから〜」とかなんとか言いながら。違うし、そういう問題ではない。今日はTHE SHE magazine発信の「BOOK」枠をローンチ。早速買ってくださってありがとうございます。今日、ふわふわと掴んだ耳と心に残った言葉「なにをするかではなく、なにをしないか」「野心を点火」「推し疲れ」。今夜はW杯、日本戦だ。すごく楽しみなのに、スタジアム建設、性的少数者への人権問題など、心に引っかかることが多すぎる。スポーツ観戦が大好きなのに、オリンピックの癒着や利権もそうだし、過度な体罰や旧体制もそうだし、げんなりしたり腹が立つことがたくさんあって悲しい。もっと純粋にスポーツを楽しみたいのに。そうやってまた”頭の中果てのない一人旅”が続く中、まさかの(と言ったらごめんだけど)日本、勝利!わー嬉しい! 人間は矛盾という海を生きている。

11月22日(火)

 今日は朝から長丁場のスタジオ撮影。夏に一緒に仕事をしたメンズモデルのエミールと2度目の撮影。そういえばNYに帰ると言ってた記憶があり、NYはどうだった?と聞いたらばなんと結婚式を挙げてきたのだとか。めでたい。奥さんはフォトグラファーで、ともに東京で新生活をスタートしたそう。若きカップルにたくさんの幸あれ。新生活の場に東京を選んでくれてありがとうね。気心知れたクライアント&スタッフのため、順調に和やかに撮影が進んでいた夕方4時、近所に住む娘の親友のママ、あやこさんからLINE。娘が家の鍵を忘れ、家にお邪魔しているらしい。「私、もうすぐ仕事終わって帰るから預かるよ〜」と言ってもらったが、今日は塾の日。くっ、あれだけ朝確認したのに…。布バッグを借り、筆箱のみで塾へ行ってもらう。撮影後、事務所に立ち寄り、小一時間ほど作業をして帰宅。駅前で買い物を済ませ、ダッシュで帰宅してオンライン取材。なかなかにハードな1日であった。それは朝から予想していたため、今日も今日とてボトムは<エクストリーム カシミア>。今日はグレーのヨギー。これもまた名品。グレーのヨギーに水色のソックス、靴はBLOHM。下半身、全部、THE SHE。ERINAに写真を撮ってもらえばよかったな。アルゼンチンが負けちゃった!

11月21日(月)

 朝っぱらからホテルでやいのやいのとメールを返したり、アポを入れたり。そして、娘の帰宅に合わせて帰京。トラの着ぐるみを被ったキティがたこ焼きの上に乗っているストラップ付きのボールペン(←情報量の多さたるや)を娘に、今や東京では買えなくなったカールを家族に買ってきた。一泊二日の出張中、出発からライブ、寝る時、新幹線、そしてこれを書いている今、ずっと<エクストリーム カシミア>のパンツをはいている。宣伝でもなんでもなく、紛れもない事実であり、これは本当に恐ろしいパンツなのだ。穿いたが最後、春が来るまで、毎日毎日、穿いてしまう。”24時間パンツ”。”週7パンツ”。穿くほどに、そして洗うほどに柔らかくふわふわになっていくのがまたすごい。高いけど、日割りしたら相当安い。それくらい穿いているし、もう1本狙ってる。最近、なんとなく読み返しているのが、山本文緒のエッセイと小説。『恋愛中毒』はもちろん大好き、『自転しながら公転する』も本当に素晴らしい本。もっとたくさんの作品を読みたかったな。遺作となる闘病日記も読了してしまった。新しい本やドラマより、今月はすでに見ているものに手が伸びる。少し、疲れが溜まっているのかもやしれないね。

11月20日(日)

 仕事で大阪一泊。そして、元同期のせんちゃんと共に、京セラドームで開催されたセブンティーンのLIVEへ。私、本当にファンの人たちが推しに会う瞬間を見届けるのが好きすぎる。ずっと笑顔でいられるわー。しかし久しぶりの大阪、特に梅田のあたりは本当に高層ビルと商業施設が入り混じり、人もたくさん。都会ですなぁ。今回はお弁当を持たせて娘を塾に送り出してからの出張だったので、うろうろする時間はなく。取材後、ホテルでラグビー観戦からのサッカーW杯の開会式を見届けようかと思ったら途中で撃沈。あの宙に浮いていたマスコット、かわいいね。海外のW杯、深夜にある場合は夜の仕事のお供に最適。カタールはいい具合の時差だけど、もう体がついていかない可能性もあるなー。そこに4年という年月を感じる可能性は大きいが、果たしてどうだろうか。

11月19日(土)

 週末。朝早起きして散歩しようと娘と約束していたが、2人ともぬくぬくと9時過ぎまで寝る。起きて近くのミスドで朝ご飯。子供ってどうしてミスドの汁そばが好きなのだろうか。「すみません、ピカチュウのドーナツは何時に買えますか?」と店員さんに聞いている年配のおじさまが2人。お孫さんに頼まれたのだろうか。40個、12時に入りますとのことで、これはまた争奪戦なのでしょうね。ピカチュウ、黄色いからすぐプリン味とかにされちゃうのだが、今年はどうなのか。ドーナツだけどプリン、ややこしや。今年中にしたいことは、掃除とダイエットなのだがなかなかやる気スイッチが入らない。

11月18日(金)

刻一刻と師走に近づいている気配がする。そんな中で我が家の受験生がまだのんびりしていてイライラするやら、こちらが焦るやら。壁に貼ったカレンダーに、1日が終わるごとに大きくバツをつけているんだが本人、それほど気にしておらず(怒)。昨日、塾に行っている時間に電話がかかり、ドキーっとしたら案の定、喉が痛いとのこと。作業途中で急いで家に戻り、まずは抗原検査。無事に陰性。とっとと寝かせる。秋花粉がひどいのでそれかも。今日は念の為学校も休んだので、私も家作業に切り替える。

11月17日(水)

 「ねえちやんにたのまれて」の幸せな11文字をまだまだ噛み締めている水曜日(詳細は昨日の日記を)。今月はK-POPライブ、いわゆる”現場”が2本ほど入っていて、眼科へコンタクトを変えにいく。「できるだけ具体的に用途を言ってもらえると調整しやすいです」と言われ、「推したちの表情を細かく観察したい」とはなぜか恥ずかしくて言えず、「原稿を書く仕事をしてまして、記者会見の際などに表情を見る必要があるんです」とカッコつけてしまう。いや、それももちろん目的のひとつとして決して間違いではないのだけれども。年を重ねるたびにコンタクトの度数は弱めていったほうがよい、なぜなら明らかに疲れてくるから。ハードコンタクトは使っていくうちに少しずつ削れて度数が上がる。私の利き目は左目だった。そんな雑学?を入手しつつ、近くより遠くが見えるコンタクトに変えてもらう。視力が悪すぎて、まだ全然老眼は始まらないしね。就寝前にインスタをチラチラ見て、二の酉を逃したことを知る。

11月15日(火)

 何事もなかったかのように日付を今日にワープ。10月はいつもより心も体もスローな感じで運気が悪かった気がする。パリからなにか連れて帰ってきてしまったかな?とも思い、10年来通っている占い師、ミラさんところに行ったりもした。占いって私にとってはほぼカウンセリング感覚で、非常にクリアになって帰ってきた。そんな中でせっせと作ったTHE SHE magazine0号も無事に校了。楽しい作業だった。そして11月は11-14日の4日間で3回目のポップアップ。来てくださったすべての皆様に感謝申し上げます。SACHIもERINAもお手伝いしてくれたMIKUちゃんもお疲れ様。

 最終日の夕方、あと2時間くらいでポップアップも終わろうとしている時、携帯の画面を見ながら若い男性が入ってきた。ストリート系のおしゃれな格好をしていて、年齢は20代前半だったと思われる。女性ばかりのお客さんが溢れる中、少々居心地が悪そうに、「すみません、これって買えますか?」と携帯の画面を見せてくれた。そこに映っていたのは、THE SHE magazine 0号の表紙。多分、このサイトかSPUR.jpの記事がどちらかだと思う。「これだけください!」と言う。ものすごく嬉しくて10冊くらいプレゼントしたい気持ちを堪え、1冊ご購入いただいたのだけど、送り出しながら「どこかで見ていただいて来てくれたのですか?」と聞いた。すると、「姉ちゃんに頼まれて。」と恥ずかしそうに一言。”姉ちゃん”は仕事で来ることができずに、代わりに自分が買いに来たのだと言う。私、本当に泣きそうになるほど嬉しくて、あの瞬間の夜の色とか匂いとか、彼が持っていた携帯のストラップの色とか、その残像のすべてをジップロックに密封して保存したいと思った。”姉ちゃん”もありがとうございます。もしこの日記を見ることがあったならば、”姉ちゃん”がどうしても欲しいと思ってくれたことも、弟さんが一人で買いに来てくれたことも、私のこれからは絶対に明るいぞ!と確信できるほどに力になりましたと伝えたいです。ありがとうございました。

10月9日(日)

 とある新しいプロジェクトのためにTHE SHEチームで撮影。年のせいなのか、U-NEXTで『ペントハウス2』を一気見したからか、時差ぼけがまったくなおらず。これは困ったぞ。

10月1日(土)

 早朝からロケバスに乗り、パリ市内をぐるぐるしながら無事にロケ完了。コム・デ・ギャルソンのショーの後にいつものお土産を買ったり、撮影スタッフとお疲れ様のディナーをしたりであっという間に1日が終わる。街中の人たちはもうマスクはしてなかったけれど、地下鉄とショーの間だけは着装。念の為のPCRも陰性で、明日は帰国。いつもは深夜便にするのだけれど、今はまだ本数も減っているから、朝ご飯のみで空港だ!

9月28日(水)

 2年半経っても相変わらずに入稿の締め切りを持ち込んでしまい、早朝3時に起きて入稿。日本時間の12時になんとか間に合わせて脱稿&脱力。撮影のためのフィッティングをしたり、ロケハンをしたり。今回は撮影できているためパリコレはあまり見に行けないが、今日はDRIES VAN NOTTENのショーへ。オンラインではなく、直接、モデルが歩くショーをパリで見るのも久しぶり。ただいま、パリ!の気持ちが高まる。そしてSACHIと一緒のパリが恋しい。

9月27日(火)

 毎日が恐ろしいほどのスピードですぎていき、日記が止まっている(言い訳)。実に2年半ぶりにパリでの撮影のため、フライト。久しぶりすぎて何時間前に空港に着けばいいんだっけ?というレベルでいろんなことを忘れている。履歴書に特技は飛行機で寝ることと自信を持って書けるほどなので離陸を待たずして爆睡。共に行ったスタイリストのかよとおしゃべりしたり、前もってダウンロードしてあった『ナルコの神』を観たりしている間にあっという間にパリに到着。やはり世界は狭いと感じた(意味をはき間違えていることは自覚しています)。夜に馴染みのステーキ屋に行ったらいつも通りに混んでいて入れず。おー、戻ってきたぞ〜という感覚に。あまりに久しぶりすぎて何もかも忘れていそうだったけど、いざ着いてみたら2年半という時間もまったく感じなかった。