THE SHE

DIARY

2021 / Aug

8月29日(日)

 明日、4時半集合のロケで早いので家でゆっくりしようかと思ったが、塾の夏期講習全日程を終えた娘のご褒美に、新大久保へ。推しグッズを買い込み、ゲーセンでクレーンゲームをするというチョイスをした娘、いい感じでスクスクとオタク道を突き進んでいる。それいけ、女の子! 思うがままに突き進んで欲しい。ほぼ丸腰で行ったため、どこで何を買うかもどこで何を食べるかも分からずに一通り歩くだけで帰ってきた。またリベンジしたい。

8月25日(水)

 第2回目となる+IPPOの配送を終え、恐ろしく調整が大変だった撮影へ。やっとひどい頭痛も治まり、久しぶりに外へ出た。無事に終わって心からほっとして、娘と夜の散歩へ。近所の猫たちに会いに行くのが日課なのだが、この日はなんと小ダヌキに遭遇。猫と餌を取り合っていた。大都会、東京で小ダヌキに会えるなんて。なんだかとっても得した気分。大喜びの娘は早速「落ち葉ちゃん」という名前をつけていた。

8月19日(木)

ワクチン2回目の接種のため、久しぶりに二子玉川へ。45分ほどの所要時間の間、ついてきた娘はこどもケータイを持って、デパートのサンリオでガチャガチャをしたり、シールを買ったり、手芸屋で刺繍糸を見たりと楽しんでいた様子。「お小遣いが尽きた…」というかわいいメールが来たところで丁度、合流。2人でパンケーキを食べて帰宅。平日だけれど、半日休日にしていてよかった、娘ともきゃっきゃと買い物できたしな〜などと浮かれていたのも束の間。夜中に悪寒で目が覚めてみたら、39度の発熱と頭が割れるような頭痛。左腕は5cmも動かせない。副反応をなめていたわけではないが…ここまで辛いとは。いや、なめていたのかな。週末いっぱい、ほぼ寝て過ごす羽目に。

8月16日(月)

 休み明け、比較的ゆっくりと仕事再開。とあるブランド撮影の下見のため、スタイリストかよと一緒に原宿へ。原宿交番の隣にあるラルフローレンカフェに長蛇の列。思わず外にいるカフェのお兄さんに「今日、何かやっているんですか?」と聞いてしまう。野次馬根性、歳を取っても決して直らず。結論としては”映える”場所として夏休みに若者が来ているだけだった。”映える”はまだまだ重要な様子。
8月6日からスタートした『ガールズプラネット999』をABEMATVで観ている。楽しい。キラキラと夢に向かって頑張るガールズたちを観るのは本当に楽しい。99人という大所帯のため、まだ確固たる推しは見つけられていないが、ITZYの最終候補まで残っていた坂本舞白ちゃんとか、NIZIプロの東京合宿に参加していた岸田莉里花ちゃん達を応援している。後は、キム・ドアの恐るべきアイドル性について考察するなど。

8月12日(木)

 お盆休み。いつもならば帰省して阿波踊りの季節なのに、2年連続でお預け。早くあのお囃子の中、市内を練り歩けますように。そして終戦記念日の8月15日に、目を閉じて世界平和を願う、私の中の夏のお約束ができますように。地元の友達にも随分と会えてない。来年こそ! 日頃の疲れを取り払うかのごとく、とにかくぼーっと無になることを心かげた休みだった。娘にもうわ言のごとく「ママは今、崩壊中で開放中です」などと言い続けていた。あとは家族で久しぶりにUNOをやり込んだり、Netflixで名品映画を観るなど。

8月8日(日)

繁忙期とワクチン接種の副反応、夏の疲れなどいろんな要素が重なりに重なって、日記が追いつかず(言い訳)。一ヶ月をダイジェストにして、9月に備えることに。

 娘、10歳、バレエの発表会当日。小学校に上がる前から始めたバレエも今日で一段落。発表会時のパタリロメイクも見納め。今年はコロナのため、化粧品道具のいっさいがっさいを自分で準備。パフとか綿棒とかアイライナーとか、まあドラッグストアで揃いそうなものだから大丈夫でしょうとあぐらをかいていた。2日前にじっくり見たら口紅の指定がある。ちふれのローズ系の000番。ぎゃーっ。急いでアマゾンを開くも営業日5日はかかるとか。急に焦り始めた私を不安そうに見つめる娘、その娘を見たSACHIが「かお、最優先で行って来なよ…」と言ってくれ、2人でいそいそと最寄駅の大きなドラッグストアへ。無事に指定の口紅を買えた時の安堵感たるや…。いい加減にしろ、私。
 発表会では成長した姿を見せてくれた娘にも、仲良くバレエを続けてきた仲間たちにも目頭が熱くなった。不安定な生活の中で、本当によく頑張った。スポーツ三昧だった自分の幼少期とは全く異なる世界を見せてもらえたことにも感謝。それにしても前回の発表会が1年半前。その時もギリギリ開催できたねと言った記憶がある。予想に反して、長く、そしてどんどん酷くなっているとは誰が予想できただろうか。

7月28日(水)

 今日は+IPPO PROJECT第2弾のバザーをTHE SHEにアップする日。配送作業を終えて、SACHIとERINAと一緒に準備。13時にアップするやいなや、今回もたくさんの方が買ってくださいました。ありがとうございます。

7月27日(火)

 じわじわとコロナが増えている。手洗い、うがい、消毒、マスクを改めて徹底しよう。今日は朝の8時から4時間ぶっ通しでオンライン会議。今日はいつものクライアントのやり方で音声のみのため、気楽。パジャマ、瓶底メガネ、大きなマグカップになみなみと紅茶を注いで参加。時々、窓の外の鳥を追いかけたり、お香に火をつけたりして気楽。

7月26日(月)

 今日も娘と机を並べ、オリンピックを観ながらパソコン作業。今週の仕事は、THE SHEの打ち合わせをのぞいて、すべてがオンライン。初めてオリンピック競技となったスケートボードを観て、感じ入ることが色々とあった。メダルよりもいかに果敢に攻められるかを重視。そしてその勇気を仲間が讃える。国別の戦いなどはそこには存在しておらず、みんながスケボーという共通の目的の中でニコニコ楽しそう。大げさではなくてちょっと鳥肌が立った。若い女の子たちがみんな、笑顔で好きなことに没頭している姿を見るだけでこちらまで幸せな気持ちになる。それぞれの選手のインタビューを幾つか読んだ。

7月25日(日)

 1年中ツナギを着ているが、夏は半袖Tシャツを着て、長袖のツナギを腰まで下ろし、ウエストで袖をギュッと絞って着ている。ダボダボしているから下半身も涼しい。今日は事件が勃発です。ネイビーのTHE SHEオリジナルTシャツに、もう何年と着続けている厚地のネイビーコットンのツナギを着て、日中、暑くて顔をしかめながら歩いていたら、ローソンから出てきた工事現場で作業中と思われる、同じくツナギを着た口ひげのおじさんに「ヨォ、お疲れさん!」と気さくに声をかけられた。最初、事態が飲み込めずに、???と10秒ほど立ち止まったが、一緒に作業している誰かと間違われたということを理解した。思わず笑ってしまい、なぜか父親にすぐ電話した。電話口で父が爆笑している。男顔、骨太、茶髪、ツナギ(しかも休憩中っぽい着こなし)。お願いだからマスクで顔が見えなかったと思ってもよいだろうか。

7月24日(土)

オリンピックを観ながらちょこっと仕事の準備をしたり、部屋を片付けたり。うちの娘は超がつくほどインドア派で工作好き。朝から紙粘土をこねている。こちらから外に連れ出さないと、夏休み中、ほぼ家の中にいることになるため、散歩へ引きずり出す。昼間はもう歩けるような温度ではない。一体全体、いつからこんな夏が当たり前になってしまったのか。夕方、近所の猫にあげる餌を片手に、てくてくと歩く。駅前に長らく空き店舗となっていた場所で工事が始まって、なにができるか楽しみにしているのだが、だんだんと店内がファンシーになっていって、なんだか嫌な予感…。

7月23日(金)

暑い、暑い、暑い。今日は本当に色々とあったオリンピックの開会式。現実逃避なのか何なのか分からないけれど、なぜだかオンタイムで観る気が起こらず、いつも通りに夕飯を食べたり、宿題をする娘の隣で仕事をしたり。ファッション雑誌の編集者になるか、スポーツ記者になるか悩んだくらいにスポーツが好き。無論、オリンピックも隅から隅まで楽しんでいた。今回ももちろん観るし、応援するけれど、利権や政治などがこれまで以上に見えてしまってやっぱりどうしても引っかかってしまう部分は否めない。表に出ていなかったことがつまびらかになったということを結果的に良かったと思い、人は、社会は、変わっていけると信じて次のパリには純粋な気持ちでワクワクしたい。そのために、自分は何ができるのか、などと考えながら食器を洗った。オリンピックのために必死で努力を積み上げてきた選手の皆さんには、最大級のリスペクトを!

7月22日(木)

 祝日という罠。本来ならやったーと言いたいところだけれど、娘はバレエの発表会のリハーサル続きで、私も締め切りがあるのでイマイチ休み気分にはならず。明日からオリンピック開催ということで、また一段とオンラインの打ち合わせが多くなりそう。昨日、職域接種でやっと1回目のワクチンを打った。モデルナ。夜中から肘より上が筋肉痛のように痛くて上がらない。娘にねえ、ママと腕をトントンとされるだけでいたーい!!と飛び上がったり、添い寝でゴロゴロしていた時も、娘が抱きついてきた時もぎゃーっと悲鳴を上げたりしているので、娘が怯えている。すまぬ。色々と不安もあったけれど、それでもやっと1回目を終えてホッとしている。自分の予防ももちろんだが、誰かにうつしてしまう機会を減らすというだけでもホッとする。

7月21日(水)

小5の娘、夏休みスタート。5年生ともなると学童もないが、近所の塾だって一人で行けるし楽になったものだ。今日は朝から撮影で一緒に行く?と誘ったが家で寝ているとの返事。睡眠大好き、誰に似た…? 先生が、通信簿のコメントに「誰に対してもフラットな姿勢を貫くことでいい関係性をしっかりと築けています」と書いてくれていたのが何より嬉しかった。保育園時代から輪の中心にいるというよりは、独自の世界をいくタイプ。当時、ハロウィンパーティで皆がきゃっきゃと仮装して走り回って楽しんでいる中、エルサのドレスを着たまま、一人、絵本を読み漁っている姿を見て笑ってしまうやら、心配になるやらという感じ。女子特有のグループとか、関わるコミュニティによって自分の理想の立ち位置を選び取る感じなどもまったくなく、だ、大丈夫だろうかと思うことも時々ある。飄々としているというか、老成しているというか、なんというか…。だけれども、なるべく誰も傷つけたくないという思いを常に持っている感覚や、できる限りで人間にも動物にも地球にも優しくあろうとする姿は人として尊敬しているし、学ぶことも多い。などと思いながら、昼前に急いで家に帰るとめちゃくちゃダラダラしていて、さっそくイラッとしてしまった(笑)。

7月20日(火)

今日はTHE SHEで新作のショーツ&オーバーオールをアップ。SACHIが見つけ出してきて、2人でサンプルを見に行った日が懐かしい。確か、雨上がりで艶めく寺を見ながら、やたらと洒落たお茶漬けを食べた。ものすごく真剣な話もびっくりするくらいくだらない話も日々、散々しているけれど、いつまでもそうした2人でいたいなあとふと思う。さて、原稿だ、原稿だ!

7月19日(月)

オリンピックが始まる前に前倒しになった撮影と、そういう時に限ってなぜか重なる入稿、さらに娘の夏休み開始と、生唾をごくりと飲み込む1週間になりそうである。週末に大掃除をしておかなかったことが悔やまれる。月曜から深夜仕事となってしまった。とほほ。

7月18日(日)

 今日、遅ればせながら「リアコ」という言葉を初めて知った。アイドルに本気で恋をしてしまう、いや、してしまうというと語弊があるのだろうか、恋をすること。本気で恋をしたアイドルを指して「リアコ」という。それは「推し」とはまたちがう存在であるそうで、「推し」ているのはA君だけど、なぜだか同じくループのB君が「リアコ」になってしまい、推しとリアコが別になってしまったことに悩みすぎて食欲が全然ないんです、どうしたらいいですか?と悩んでいる人のインスタのストーリーズをひたすらに追いかけてしまった。インスタのQ&Aってこういう時にも使うのね。元々A君を応援していたのに、気がついたらB君を好きになってしまっていて、こうなったらもうB君にこういう運命でしょ!と言って欲しいとか、A君に僕じゃなかったの?と冷たくあしらわれたいとか、いろんな感情がうごめいていた。私にはどうしても想像できない感情故、とても興味深い。そんなにもアイドル(ちなみに異国の地の君)に夢中になれるなんてちょっと羨ましい気すらした。これはまた違う意味でパラレルワールドが広がっているなあ。いや、彼女たちにとってはパラレルではない…のか…な? どうか皆に幸あれ。

7月17日(土)

 娘をバレエ教室に送り込んだ後、一人で近くの喫茶店でお茶。隣に座った社会人2,3年目くらいの女性3人が近況報告のために集まって、きゃっきゃと写真を撮り合っているのを見て目を細める。前髪を伸ばすか伸ばさないか、誰々と誰々が別れたらしい、コロナ前に訪れたパリで買ってきた化粧品の話などを楽しそうにしており、総じて平和。最後の方で可愛い子供を産みたいから遺伝子大事!という話になり、それぞれが持ち寄ったお土産を交換してお開きとなっていた。ガールズトークは楽しいよね、皆さんに幸あれ!と思いながら、週刊文春を読む私でした。

7月16日(金)

 今日はオンラインでの打ち合わせが2本とTHE SHE magazineの入稿。外に一歩も出ることなく、事務所でも黙々と作業。基本的な性格は出不精で、本とご飯があればいつまでも引きこもってはいられるので不便さはないけれど、リアルな生活を送る自分とパソコンの中の自分と世界が2つあるような感覚に陥るときもある。世界も遠くなったような、近くなったような。便利なような、不便なような。総じてふわふわしている感じだなー。

7月15日(木)

 福井に住む、19歳の頃からの親友とやりとり。大学生の頃は彼女は京都に住んでいて、私は東京に住んでいたが、長い休みはしょっ中行き来して、時たま貧乏海外旅行へ行った。今はそれぞれに暮らしがあり、子育てがあり、そしてコロナもあってしまって、随分と長いこと会っていないし、連絡もしょっ中するわけではないけれども、お互いに親友と言い切れる。それはとても幸せなことだ。