THE SHE

ethnic mood

エスニックテイストが今、キテます。

唐突ですが、特にトレンドというわけでもないのに、ついつい買ってしまうファッションアイテムってありませんか?私の場合、以前から古着屋さんや大好きな蚤の市(最近は全然行けていませんが…)を訪ねるたびに、目に入るとなぜか手に取ってしまうのがエスニックのムード漂うアイテム。普段、洋服と靴は色を抑えたベーシックなものを選ぶことが多い分、バッグや中に入れる小物などはユニークで目を引くものを持ちたい。だからこそ、印象的な色柄を使う民族的なアイテムに心惹かれます。

私物のポーチ(左)とミニトート(右)。数年前タイに行った友達に貰ったお土産のポーチは、使用感が出てきて刺繍糸がぴょんぴょん飛び出ているのもちょっとかわいい。ウズベキスタンミニトートは、2年前、富士見町の蚤の市で手に入れたもの。ハンドタオルやアロマスプレーを入れるのにベストすぎるサイズでお気に入りです。

 

 

THE SHEのエスニックなアイテムといえば、オープン当初から取り扱っている<CSAO(セ・エス・ア・オー)>のトートバッグ&クッションや、最近では<MAISON BADIGO(メゾン バディゴ)>のカゴバッグなど。両ブランドとも、ノスタルジックな雰囲気でありながらデザイン性を兼ねているので、パリのファッション好きにも愛されるほど、モダンでおしゃれ。民族的なアイテムこそ、ほっこりとさせずに都会的に着こなしたいという思いが反映された、ファッションの一部としてすんなり馴染むデザインというのも人気の理由である気がします。

刺繍クッション 010¥16,500/CSAO(THE SHE)

 

<CSAO>の一点ものクッションもTHE SHEでは残すところ、あと数点。セネガルの女性たちによって施されたメッセージや花の刺繍はすべてハンドメイド。細かな手仕事から感じるぬくもりにうっとりしてしまいます。そして、刺繍だけでなくベースとなるテキスタイルの美しさにも視線が集中。無地のソファの上にポンと置いておくだけでも、周囲をグッと華やかにしてくれるインテリアとして、我が家にも以前ひとつ迎えてしまいました。

 

 

真っ赤なチロリアンリボンが存在感のある「ニシキゴイ」¥15,400/MAISON BADIGO(THE SHE)

 

今年の1月、パリを拠点にローンチした<MAISON BADIGO>は、実はTHE SHEが日本初上陸。カゴバッグはすべて1点もので、残りわずかですが、魅力的なデザインがまだまだたくさんあります。ストラップがチロリアンリボンのタイプは、肩にかけるもよし、結び目を大きめに作ってハンドバッグのように持つもよし。赤×黒のエスニックのザ・王道配色は、サーマルTシャツとブルーデニムのシンプルなスタイルにもよく似合う。いつも通りのなんてことない洋服までまとめておしゃれに見せてくれる強者バッグです。

 

表と裏でトライアングルの色が異なる。ポップな配色の「マジカル」¥14,850/MAISON BADIGO(THE SHE)

 

<MAISON BADIGO>のカゴバッグのいいところをもうひとつ。サボテン繊維のカゴバッグはなんとなく夏に持つものという意識でいたのですが、秋にはニットやジャケット、冬はコートと合わせても、抜群にフィットするんです。夏限定ではなく、一年中カゴバッグを使う。極寒の真冬にダウンコートを着て、手袋とマフラーとニット帽を装着し、このカゴバッグを持つ姿を想像すると、なんだか新鮮でワクワクしてきました。

 

 

色柄が豊富な「エスニック」はファッションやインテリアのアクセントになってくれる心強く、楽しいテイスト。夏も、これから迎える秋冬も関係なく、存分に楽しみたいと思います。

Text: Erina Ishida<FW>