THE SHE

THE SHE magazine

4月の彼女

「これが私です」と胸を張れて、長く共に過ごせる自分主体のスタンダードを軸にする。その時々の空気をまとい、人々の心を魅了するトレンドも楽しむ。だって、装うことは自分らしく生きることだから。

 

2025年4月のTHE SHEはどんな気分かなと考えてみた。どんな心持ちで、どんな風に、どんな洋服を身につけると私たちらしいだろうか。

 

まずは目下、THE SHEが夢中な〈スケイプス ボスマン〉が着たい。毎日、着たい。飾らず、背伸びせず、そのままの自分で。〈スケイプス ボスマン〉はオランダ生まれ、オランダ育ちのサーネ・スケイプスとアン・ボスマンが手がけるブランド。それぞれパリのファッション教育機関IFM、ロンドンのセントラル・セント・マーチンで学び、いくつかのブランドで経験を積んだのち、今はアムステルダム近郊のケルクラーデを拠点にしてものづくりをしている。ファッションの中心地、パリにいつでもアクセスはできるがあえて少し離れた場所で自分たちの好きなもの、追求したいことをなにより大切にしている姿はとても健康的で今、特に意味があることだと感じる。

 

 

上品だけど、気軽。ステッチ使いが光る、春1番のモダンシャツ

ピュアな白にブランド特有のステッチを効かせたショート丈のシャツ。ドロップショルダーで身頃はたっぷりあるため、タイトになりすぎない。襟元を開けて、袖をギュッとまくるだけで簡単にさまになるのも嬉しい。着る途中も着てからも、ふと街中のウィンドウに映る姿を見ても、フォルムはもちろん、このダブルステッチがかわいくて、かわいくて。合わせたワイドパンツは〈BASERANGE〉。オーガニックコットン、高密度に織ったポプリン素材で履き心地抜群。

 

 白シャツ¥109,850〈スケイプス ボスマン>
黒ワイドパンツ¥21,780〈ベースレンジ〉
靴/THE SHE私物

 

 

 THE SHEの別注ジャケットで実現、”大人の女性が似合うストリート”なセットアップ

大人の女性のためのストリートファッションは、この先もずっとTHE SHEが提案していきたいテイスト。まずテーパードフィットパンツの美しさに惚れ込んで、洗いをかけたツイルコットン素材のダークネイビーでカスタムオーダーした。これだけでも特別感はあるがセットアップで着たい、かしこまったものではなくて、あくまで毎日楽しめるカジュアルなトップスで! と出来上がったのがこのワーク風ジャケットだ。潔くて少年のような気持ちで楽しめる、THE SHEのみで手に入るセットアップをぜひ。

 

スタンドカラージャケット¥124,300〈スケイプス ボスマン〉
ワイドパンツ¥112,200〈スケイプス ボスマン〉

 

 

とにかくツナギが好きすぎて! 探し求めたパーフェクトな1枚

本格的なワークブランドはもちろん、ハイブランドに古着まで、ツナギに夢中。歳を重ねても好きなことを仕事にできて、好きなツナギを買い続けられるくらいにはせっせと働きたいと常々思っているくらい。〈スケイプス ボスマン〉の新作からは2色をセレクトし、写真のデニムの他にツイルコットンのダークネイビーがあり、こちらはTHE SHEのみの展開だ。オーバーサイズとワイドフィットでとびきり楽なのに、ボタン使いやステッチ、ポケットのデザインでカジュアルになりすぎない。作業が多い日も、自分に優しくしたい日も、休みの日も結局手に取ってしまう着心地と遊び心がある。THE SHEの制服的存在になりそう。

 

ジャンプスーツ¥158,950〈スケイプス ボスマン〉*デニムは現在soldoutのため、同型ダークネイビーのご案内です。
ソックス¥2,970〈ソックス〉
スニーカー/THE SHE私物

 

 

素材はさまざま、重ねて楽しむ春の白とグレー

まず、この春は白いボトムが着たい。定番のネイビーやグレーよりも抜け感があり、軽やか。コンサバティブにならず、裾が少し擦り切れたり汚れたりするくらいがちょうどいい気楽な白がいい。〈ベースレンジ〉のオーガニックコットンパンツはまさに理想的! ワイドめのストレートシルエットで適度なハリ感があり、カジュアル一辺倒ではない。ウエストゴムだから気分によって少しハイウエスト気味に穿くもよし、逆に腰まで落とし裾を2回くらいロールアップして穿くもよし。そしてボトムが白の場合、あまりコントラストをつけすぎないスタイリングにすると品よくまとまる。カシミアTシャツやロンT、バッグまでさまざまな素材の淡いグレーを重ねて。

 

キャミソール¥44,000〈エレフ×ザシー〉
半袖ニット¥37,400〈エクストリーム カシミア〉
パンツ¥22,770〈ベースレンジ〉
白のリボンチョーカー(シルバーリング付き)¥29,700〈ピーニナ〉
パール×ビーズネックレス¥17,600〈ヌーク〉
ネックレスにつけたボタンモチーフ¥64,900〈アクセップ〉
ソックス¥2,970〈ソックス〉
ロングTシャツ¥9,350〈SCHIESSER〉*再入荷予定
サンダル/THE SHE私物

 

 

明日も、11月も、10年先も着る、シックなスプリングコート

いつの間にか夏がとびきり暑くて長くなってしまった日本。名前こそスプリングコートでも、今の時期に買うものは季節をまたいでかなり長い期間、着ることができる。〈ベースレンジ〉はスナップボタンをすべて閉めればかなりミニマルに、クラシックに着用できるワックスコーティングコートを提案。アームが大きめので、分厚い素材の上からもラクに羽織ることができるから、もしや寒い時期に着ることも計算済み? 驚くほど軽い素材感も魅力的。

コート¥105,270〈ベースレンジ〉
サークルパンツ¥69,300〈フォーユー エルフ×ザシー〉
シャツにつけたボタンモチーフ¥64,900〈アクセップ〉
中に着た白シャツ¥27,280〈ベースレンジ〉*再入荷予定

 

 

コートの下の自分らしさはユニークなパンツ&ソックスでつくる

どうやら、やっぱり、白のボトムが気分なTHE SHE。素材がデニムならラフすぎて敬遠しそうな半端丈のサークルパンツだが、ヴィスコースコットン素材でハリとツヤがある〈エレフ〉は大人が似合う1本としておすすめ。素肌が見えないくらいにソックスを引き上げて、足元はVANSのチェッカー柄スリッポンを合わせる。ミニマルなコートを脱いだらこんな遊び心が表に出ることは、自己満足だったとしてもこれが私、これが今の気分、と言わせてほしい。

 

サークルパンツ¥69,300〈フォーユー エルフ×ザシー〉
ソックス¥2,970〈ソックス〉
靴/THE SHE私物

 

 

大人だから楽しめるチャーミングなヘアアクセ、〈クリンク〉

前回のポップアップでどんな髪型や髪質でも、1度頭にパチンと留めたら最後、また1人、また1人とレジへと吸い込まれていく様子を目の当たりにしたのが〈クリンク〉のヘアクリップ。リボンだとかわいすぎる、直線はシンプルすぎる、でも少しチャーミングにしかも手軽にヘアアクセを楽しみたい女性の心を鷲掴みにした。形の異なるシルバーをラフに、ランダムにつけて定番の白シャツにアクセントをプラス。

 

ヘアクリップ上¥17,600〈クリンク〉
ヘアクリップ下¥13,200〈クリンク〉
白シャツ¥27,280〈ベースレンジ〉*再入荷予定

 

 

色を着るなら大胆に。あたたかみのあるオレンジを散りばめて

カラフルに攻めたい日は1点だけ差すのではなく、思い切って重ねたい。さらに柄も取り入れたら気分も明るくなる。ボーダートップスに関してはもはや無地と同じ感覚で着るくらいが正解だ。華やかなプリントボトムを合わせても決して盛りすぎにはならない。これまでならばその分、足元は白で抜け感をつくると書いていたと思うけれど、ここまできたらソックスも色で攻めたい! というのが今の気分。でも、さすがに靴は白をチョイス。

 

柄オールインワン〈フォーユー エレフ×ザシー〉*1点ものでsoldoutのため、同柄ワンピースタイプのご案内となります。
ネックレス¥9,900〈ニンファ ハンドメイド〉
ソックス¥2,970〈ソック サミー ジョー〉
タッセル付きローファー¥38,830〈ブローム〉
ニット/THE SHE私物

 

 

洗練の白か、個性のベージュか。新しい2つのバッグブランドを紹介

THE SHEに新しく仲間入りしたバッグブランドもぜひチェックを。ファッション業界で経験を積んだパリジェンヌ2人による〈ファン〉は、布ものばかりを肩からぶら下げ続けているTHE SHE2人が久しぶりに持ちたいレザートートを作った。ポリッシュ加工のカーフレザーは軽くてシンプルで使い勝手がいい。TシャツやロンTでなんだかさすがにカジュアル過ぎるかなという日に頼りになるバッグ。もうひとつはスペインのマドリード発の〈コキヨ〉。個性的なフォルムと中綿入りのパフィな素材感がポイント。トレンドの続く横長バッグを買いそびれている人や、ちょっと目を引く形のバッグを求めている人に手にしてほしい。

 

ショルダーバッグ(上写真)¥148,500〈ファン〉
ハンドバッグ(下写真・上)¥31,900〈コキヨ〉
ハンドバッグ(下写真・下)¥35,200〈コキヨ〉

 

 

どこにつけるかは自分で決める、新感覚のアクセサリー〈アクセップ〉

パリ拠点の〈アクセップ〉はスタイリストをはじめ、ファッションを生業としている人々の間ではすでに注目を浴びているブランド。肌につけるのではなく洋服やファッション小物を飾るためのスペシャルピースを提案している。パリでは一般的に使われているタグモチーフを、上質なシルバーと24金ゴールドで作ってほしいとTHE SHEが特別オーダー。ボタンホール、ジッパーの先っぽ、古着の破れた穴にベルトホールなど、さて次はどこに通そうかと考えて楽しい、飾って嬉しい、自由の象徴のような最先端のアクセサリー。

 

アクセサリー¥99,000〈アクセップ〉

 

Photo: Sio Yoshida Hair & Make-up : Aoi Nagasawa Model: Maori Hirose(TOMORROW TOKYO) Styling : SACHI(THE SHE) Direction&Text:KAORI(THE SHE, FW)