Editor’s Love at First Sight
THE SHE marketで心躍る1本を見つけて。
〈Osara Jewelry〉と迎える夏
新企画「Editor’s Love at First Sight(エディターの一目惚れ)」がスタート! THE SHEスタッフ兼ライターのERINAの視点で気になる人、コト、モノを紹介……するだけでなく、THE SHEというプラットフォームを活用して、この企画ではさらにもう一歩、新たな試みをしていけたらと思っています。
第一弾は、天然石やシルバー925、18Kイエローゴールドを使用した一点ものを揃える〈Osara Jewelry〉にラブコール。昨年、雑誌の取材先で目にしてからずっと頭の片隅にあったブランドです。一年越しにSNSを通してやや長文のメッセージを送ったところ、温めていた思いが実を結び、このたびTHE SHE market 2での販売も決定! この夏、皆さんにとっての、とっておきのジュエリーが見つかりますように。
〈Osara Jewelry〉は2020年からジュエリーアーティストとして活動を始めた、吉岡更紗さんによるブランド。幼い頃からキラキラしたものが好きで、芸術大学のガラス工芸コースを卒業後、半年間NYに渡り、ジュエリー作りの基礎を習得。それから10年間はものづくりの現場を離れていたけれど、趣味の旅行先での“運命の出合い”が、再び彼女をジュエリーの世界へと引き戻してくれたんだそう。
「コロナ禍に入る前のちょうどいいタイミングで、ネイティブアメリカンの聖地、セドナに行けたんです。普段アクセサリーはあまりつけないタイプなのですが、すっかり気分も高揚して、ターコイズのリングを衝動買い。日本に戻ってからも気に入ってつけていたら、ある日、ぐにゃっと変形してしまって。近所の工房に駆け込んだら、そこが時間制で作業用の机を貸し出していたんです。幸いなことに私は彫金の技術を身につけていたから、設備さえあれば自分で直せた。久しぶりにあの頃の楽しい感覚が戻ってきて、これを機に何か作ってみよう、と通い始めたのがきっかけです」。
ひたすら作業に没頭し、作品が揃ってきたところでジュエリーブランドを始動。愛着を持って取り組みたいという理由から、ブランド名は学生時代から友人たちに呼ばれていたニックネーム「オサラ」に。
インスピレーションは映画から得ることが多いとか。「『ビフォア・サンライズ』のジュリー・デルピーや『スピード』のサンドラ・ブロックが劇中で、中指に大ぶりのリングをしているのを見て、その潔いバランスにすごく惹かれたのを覚えています。ブランドにおいても、一点つけたら他のアイテムが必要ないくらいに存在感のあるものを作るよう意識していますね」。
下町の問屋で掘り出し物をディグったり、海外のショップでその国ならではのパワーストーンを集めたり。ミネラルコレクターでもある吉岡さんは、世界各地で手に入れた天然石の異なる表情や色味の個性が際立つよう、デザインに落とし込んでいるんだとか。「実は、どの作品も決まった型は用意していません。見つけてきた石を手のひらに乗せて、じっくり眺めて、その石にとってベストな形を見出したいんです。たとえば『この子はエキゾチックだからピラミッドみたいな石座を作って、てっぺんに乗せてあげよう』とか(笑)」。
神社リング〈SV925、ラブラドライト〉¥26,000/オサラ ジュエリー
〈Osara Jewelry〉のアイテムは、とにかく造形がユニーク。こちらの六角形の指輪のように、ヴィンテージライクな天然石に対して、地金はモダンな幾何学フォルムを多用しているのもポイント。これは持論だけれど、国内で探そうと思っても、このバランス感覚を持っているブランドはなかなか見つからない。そこには、時代やトレンドに左右されない芯の強さが宿っているのです。たくさんのジュエリーに触れてきた、上質を知る大人こそ虜になるはず!
販売予定のラインナップを数点お披露目。(上段左から)受信リング〈SV925、ラブラドライト〉¥26,000、ディスコリング〈SV925、スペクトロライト〉¥26,000、お姫様リング〈K18YG、ロードライトガーネット〉¥250,000 (中段左から)チベット水晶一粒ピアス〈SV925、クォーツ〉¥3,000、インカペンダント〈SV925、K18YG、ラピスラズリ〉¥23,000、Adam’s リング〈SV925〉¥23,000 (下段左から)天使ブローチ〈SV925、アンモライト〉¥18,000、ラブラドライトチョーカー〈SV925、ラブラドライト〉¥18,000、月と太陽のピアス〈SV925、K10YG、アメジスト〉¥13,000/オサラ ジュエリー
今回のポップアップでは、主力のリングはもちろん、ピアスやブローチ、ペンダントなど、バリエーションに富んだ一点ものジュエリーが並びます。飽きのこないシルバーやゴールドは、シンプルなTシャツ&デニムの日も、ワンピースで気分を上げたい日も、スタイルを問わずお守りのように身につけられる。気になるものがあれば、ぜひ店頭に足を運んでみてください。
Text: Erina Ishida