<GINA TRICOT>
大人の”トレジャーハンティング”ブランド
<GINA TRICOT>は1997年、女性に手頃な価格で最新のファッションを提供するために設立された、スウェーデンの小売チェーン。現在はヨーロッパ4カ国で約150店舗と、ヨーロッパ内でのみeコマースを展開している。トレンドど真ん中のキーピースからパーティドレス、通勤着に週末のカジュアルウエア、アクセサリーまでが揃う、いわゆる大型店舗のハイストリートブランド(ファストファッション)だ。
ユニークだなと思うのは、働く従業員の97%が女性であること。私たちは女性で、女性のために働いていますとの説明も珍しいのではないだろうか。そして、幅広い選択肢の提案ではなく、シルエット、色、品質を調和させること、女性の生活を彩る適切なトレンドを適切な時期に店頭に並べることに注力しているとか。
サスティナビリティにも全力で取り組んでいるところに好感が持てる。「Let’s do good」という分かりやすいテーマのもと、すべての事柄に対して、持続の可能性を探り、行動し、改善して解決策を見つけようとしている。そういう姿勢をしっかり示してくれるなら、時には大量生産ブランドからも、とっておきの1枚を探して大切に着続けようと思える。
いいものを長く、はもちろん基本姿勢であることは変わりないが、ちょっと着こなしに変化球が欲しいときや、特に夏の終わりに、手頃な価格のフレッシュなアイテムに頼りたい。とはいえ、もちろん、なんでもいいわけではない。THE SHEにとっては、ハイブランドもいわゆるファストファッションと呼ばれるものも古着も、なんというか、全部が同じ線の上になる感覚だ。高かろうが安かろうが素材にはこだわりたいし、ほんの少し着てブームが去るようなものは絶対に買わない。5年先も大切に、楽しんで着るものが欲しい。500円だろうと10万円だろうと、兎にも角にもリサーチを重ね、掘りに掘るのが得意なのが、もちろんバイイングも担当しているSACHIである。日常でも旅先でも、いつでもハンターの如く目を光らせてお宝を狙っている。そんなSACHIが大人の”トレジャーハント”ブランドだと銘打った<GINA TORICOT>なので、私はすでに大注目。(ちなみに、晴れて出張に行けるようになった時には(きっとすぐそこ!)、彼女の「かわいいものハンター」っぷり、いつか記事にしたいと思っている)
今回が、日本初上陸。しかも、大量に揃うアイテムの中から、SACHIが厳選に厳選を重ね、トレジャーハントしたものだけを紹介できることが嬉しい。これって大人のプチプラアイテムとのいい付き合い方なのではないかと、自分たちとしてはとても満足している。
ヨーロッパが恋しくなる鮮やかで品のある色使い、定番のワードローブにプラスするだけでフレッシュできるアイテムが揃う。さあ、皆さん、暑さに負けず、夏のおしゃれ、まだまだ楽しみましょう!!
Text : Kaori Watanabe