THE SHE

T-SHIRT

THE SHEのTシャツ祭り vol.1

TシャツはTHE SHEにとって切っても切り離せないアイテムのひとつ。冠婚葬祭を除いて365日スニーカーを履き続ける師匠のKAORIさん、自転車ユーザーでシャカパンなどのアクティブなボトムを穿くことが多いSACHIさん、平日はとにかく動きやすさ重視でデニムラバーの私。基本的にカジュアルな装いが好きな3人にとって、Tシャツは季節や合わせのボトムを問わずにほとんど毎日着ているもの。いつしか「スタンダードの中のスタンダードだからこそ、極限までこだわりたい。常にベストを探しているけど、Tシャツに関してはコレがあるから一生安泰だわ〜ってやつを見つけたい」と2人が言っていたことを思い出しつつ、なんだか早めに梅雨が来ちゃって長くなりそうな夏を前に、THE SHEのTシャツ祭りを開催します。(今年こそ、本当の祭りも開催されますように……。)*今週と来週の2回にわたって配信予定

今週は、フェミニンなニットウエアを提案する<babaco>、斬新なのにどこかノスタルジックな雰囲気を持つ<THE SERIES>、THE SHEのスタンダードブランド<Extreme Cashmere>の3ブランドからご紹介。

 

<babaco>

写真上:Tシャツ 白¥10,450/ババコ シューズ(参考商品)/COA(ともにTHE SHE) デニム/私物 写真下:Tシャツ ピーチ¥10,450/ババコ(THE SHE) デニム/私物

 

東京発のニットブランド<ババコ>からは、新作のTシャツとリブ素材のTシャツドレスをピックアップ。私はお二人が買い付けてきたものを商品が届いてから見せてもらうため、このTシャツも、最初の印象はシンプルでよくある無地のTシャツでしょう?という感じでした。でも、実際に触ってみるとふっくらとしたやわらかな感触にびっくり。通常の綿花よりも空気を多く含んだアンデスコットンを使っているので、なめらかでさらさら、ツルツル。普通のコットン生地とは段違いの心地よさに感服しました。さすがは日本のニットブランド、ニットだけでなく布帛においても素材のこだわりがうかがえます。身頃はオーバーすぎず、でもジャストすぎず、絶妙なサイズ感。ドロップショルダーが肩まわりを華奢にも見せてくれます。汗ばむ季節に積極的に着たい、快適なTシャツです。バイイングを担当しているSACHIさん曰く、Tシャツを綺麗に着こなしたい大人の女性は絶対好きだとか。

 

コットンリブロングTシャツドレス アイボリー¥15,400/ババコ(THE SHE) スニーカー/私物

 

次に紹介するのは、やわらかなアイボリー色のリブロングTシャツドレス。希少なデッドストックのコットンで編み上げられた肉厚なリブ生地は伸縮性があり、着る人の体のラインに合わせて一番綺麗なシルエットを保ってくれます。かぶるようにして着るプルオーバー仕様ですが、シワもできないので普通のTシャツのようにちょっと雑に着脱しても問題なし。控えめなボートネック、やや短めの袖、フリルのように波打つスカートの裾など、シンプルなデザインの中に少しずつ女性らしい要素が入っているのもの魅力です。

 

<THE SERIES>

デイジーTシャツ¥4,400/THE SERIES リラックスパンツ¥19,800/FLISTFIA ソックス 黒¥2,860/SOCKSSS サンダル ブラックレザー¥23,100/アリゾナラブ(すべてTHE SHE)

 

ハッピーで、アイキャッチーなアイテムが多い<THE SERIES>。数日でソールドアウトしたパフジャケット、夏のレイヤードスタイルに使えるYO-YOタンクに続いて、ちょっぴりお茶目なTシャツも入荷しました。ベーシックな黒Tシャツの胸元にハンドメイドのデイジーを施したデザインです。カジュアルなボトムはもちろん、小花柄のスカートなど、ガーリーなアイテムと合わせるのもかわいいはず。ベースのTシャツはゆったりとしたボックス型で、ほどよい固さのコットン素材。きゅっと詰まった首元は、上にスウェットを重ねたときに襟を見せたい人にもおすすめです。KAORIさんは「かわいい黒Tってありそうでなかったよね」と言っていて、あ、お得意の好きなワードが出たなと思いましたが、確かに!

実は、背面の内側に施されたデニム地のロゴパッチも素敵なんです。脱いだときにだけ見える小粋なデザインが微笑ましくて「ふふっ、かわいい」と独り言。思わず写真を撮ってしまいました。

 

<Extreme Cashmere>

写真上:カシミアTシャツ イエロー¥38,500・カシミアドローストリングワイドパンツ ライトグレー¥55,000/エクストリームカシミア(THE SHE) スニーカー/私物 写真下:カシミアラグランTシャツ 白¥31,900/エクストリームカシミア(THE SHE)

 

肌寒さの続く梅雨の時期、<エクストリームカシミア>のカシミアTシャツが使えます。やや薄手なカシミアニットは、コットンTシャツの上にちょっとした防寒対策として着るのもいいし、最近の個人的流行はシアートップスとの重ね着。秋冬にしていたロンTやトレーナーとのレイヤードをそのまま夏服に応用した形です。もちろん、猛暑の季節が来たらニットはしばらくお預けですが、トレンド関係なく着られるものなので、今の時期に手に入れておくのもいいんじゃないでしょうか?プレーンなフォルムやほどよくゆとりのあるクルーネック、ヒップが隠れる絶妙な丈、といったディテールのひとつひとつが心地よく、いつでもどこでも着られるリラックスウエアとしても人気です。SACHIさんは最近、事務所から帰るときにこのカシミアTシャツやタンクトップをロンTの上に重ねて、じゃあね〜と出ていきます。KAORIさんがそれを見て、上着という概念を今一度考え直して言語化したーいと楽しそうでした。

Text: Erina Ishida<FW>