THE SHE

LONG T-SHIRTS

桜が咲いたら、ロンT買っとく?

女性にちょうどいいロンT、それは、THE SHEが常日頃から探し続けているアイテムだ。なぜなら1枚で着て格好がつくものは本当に少ない。首が詰まりすぎている、素材が固すぎる、肩が大きすぎる、ああ、やっぱりロンTって圧倒的に男性が似合うトップスなんだろうなー、いや、かといって女性用にリサイズしましたってやつはピタッとしすぎてたり、ウエスト部分がちょっと細くなってたり。えーん、その気遣いは不要なんですが……。そんな思いを何度もしてきたのである。でも、着たい。シャツはちょっとかしこまりすぎる、ブラウスはちょっとフェミニンすぎる、「大人の女性のストリートスタイル」を確立したい我々にはやっぱりロンTが1番だから。
桜がぼちぼち満開になるかなという頃、だいたいいつもロンTを新調してきたから、色を増やして再入荷した<アップサイクル>をはじめ、THE SHEが太鼓判を押す、つまり、自分たちが絶対に着たいロンTを紹介したい。

 

<UPCYCLE>

素材、工程ともにサスティナブルを徹底するL.A.ブランド<アップサイクル>。その姿勢を心から尊敬するが、まず前提としてロンTそのものが素晴らしい。ヘビーウェイトの軽やかな着心地、絶妙に詰まりすぎない首元のリブ、袖口のギャザー、ほんの少しだけ肩の線を落としたフォルム。細部までこだわりがぎゅっと詰まっている。SACHIが1年間、1枚で、ニットの下に、ワンピースのインナーにとかなりの頻度で着続けたが洗濯を繰り返してもよれずに持ちもいい。定番の白と黒に加え、この春はカラーものもセレクト。

 

<KKCO×THE SHE>

 

ロンT好きが高じて、KKCOのデザイナーのカラにお願いしてコラボものを製作。これは女性が似合うオーバーサイズのロンTをテーマに実現したものだ。袖口はぎゅっと捲り上げられるようあえてプレーン仕様にする、左右違う太めのサイドラインを入れる、そのラインは立体的なパフプリントだと面白い、裾には少しスリットを入れる、ほんの少しだけのドロップショルダーに仕上げるなど、「自分たちが着たい」にとことんこだわったから、これからの季節に1枚で着るのが楽しみだ。

 

<WRYHT>

 

コットン100パーセント、オリジナルのリブ素材の柔らかな<ライト>のロンT。詰まりすぎず、開きすぎず、首回りが秀逸。袖口のリブの長さは手首を細く見せてくれる上、ぎゅっとまくりやすい。裾はヒップを覆うくらいのラウンドカット、後ろ身頃は脇上部分に切り替え線を入れてリブの流れに変化をつけている。つまり、これはカジュアルさをしっかり保つことと、女性が1枚で着て体がキレイに見えることを両立させた1枚なのである。色はヒヤシンスの他にアイボリーとベージュの3色展開。正直、どれも欲しい。

今週末はお天気が良さそうだから、ロンTに1枚薄手のアウターを羽織って桜を愛でる散歩に出かけよう。行ってきます!

 

 

Text : Kaori Watanabe(FW)