THE SHE

VANS

デットストック from L.A.「女子VANS」で、街へ。

冠婚葬祭などの特例を除き、ほぼ365日スニーカーを履いている。特例の日も途中で履き替えたりしているから、本当に365日かもしれない。発売日当日に店の前に長蛇の列をなしたり、血眼でPC前に座って整理券を狙い撃つ男性陣に情熱という名の敬意を払いつつ(「転売ヤー」は嫌だな)、「THE SHE」ではワンピースやスカートにも合わせやすい、女子のためのスニーカーを集めてみることにした。つまりは日常で、気楽に履いて可愛いもの。そして、ワンピースやスカートにも合わせやすいものだ。
だいたい、女性のパンプスやブーツは値が張る。根が張るのに、痛いものも多い。ぎゅうぎゅうと足をパンプスに閉じ込めて痛さに耐えて足元の美しさを取るよりは、毎日、スニーカーでガシガシ歩いて、仕事して子育てして、遊んで、身軽でアクティブにいられることのほうが好き。まるでアート作品のようなパンプスの優雅さよりも、自分らしく自信を持って振る舞える優雅さのほうが好き。

「VANS」は私も、プロデューサーのサチもしょっちゅう、履いている。流行は移ろいゆくものだけれど、「VANS」は年を重ねてもずーっと愛用していると確信できる、「THE SHE」のスタンダードそのものだ。今回はL.A.で見つけてきた、とっておきのデッドストック。絶対にとは言わないが、あまり日本では見かけない色や柄のスニーカーを揃えた。L.A.で買い付けをするサチから写真が届くたびに、「かわいい! 欲しい!」と興奮した。バラやクマ、迷彩といった柄もの、派手ではないが、絶妙な2色使いが楽しいものをはじめ、これはきっと日本の女性にぴったりと似合うと思ったものを、それこそ「VANS」を履いて、のっしのっしと選んで連れ帰ってきた。5月に何回かに分けて、発売します。お気に入りが見つかりますように。
「THE SHE」ディレクター・編集者 渡部かおり

*おまけ*

2人でパリへ買い付けに行ったとき、それぞれが持参した靴。打ち合わせなしに2人とも「VANS」。ヒモ&ソールまで1色使いのオーセンティックと、バイカラーのスケートハイ。チョイスまで似すぎていて、笑ってしまいましたとさ。

 

Text : Kaori Watanabe