THE SHE

WRYHT

「着るだけでおしゃれ」が叶う服

THE SHEが提案する2020年の秋冬ファッションの要となるブランドのひとつが東京発の<ライト>。2017-18年秋冬シーズンにスタートしたウィメンズブランドで、コンセプトは「セットアップで装うこと」、「袖を通してわかる贅沢さ」、「年月をかけ輝きを増すピース」だという。ファッションを愛し、時代のムードに合わせていろんなスタイルを楽しんできた、大人の女性をターゲットにしている。アイキャッチーで映えるアイテムというよりは、コンセプト通りに袖を通すと「わあ、素敵!」と思うことが多い。日本人の体型や骨格を熟知している東京ブランドという安心感もある。コーディネートを考えるのももちろん楽しいが、さっと着てすぐにファッション度が倍増する。これがTHE SHEがラブコールを送る、ライトの魅力だ。

例えば、毎シーズン、素材や色を変えてリリースされる「サハラドレス」。これはとてもユニバーサルなデザイン、つまり、年齢や体型を問わず、幅広い女性が似合うワンピースだ。すっぽりと被るだけで気楽に着られて、動きやすい。袖が長く太いため、手首が細く長く見せてくれる。ネック部分のカットも絶妙に首元を細く見せてくれる。体をすっぽりと覆うからこそ、露出する部分を華奢に見せることにこだわり、スタイルアップに繋げているデザインだ。リネン100%で着心地がよく、1枚で着てサマになるから急いで出かける朝に、強い味方。さらにこれからの季節は下にロンTやリブニット、レギンスやタイツと重ねるアイテムによって、どんどん自分らしい装いを発展していけるのも嬉しい。

サハラドレス¥63,000+TAX/ライト ケールネックレス¥8,200+TAX/ドファネット 中に着たリブニット近日発売予定/ すべてTHE SHE

「ナイトドレス」と名付けられたロングシャツワンピースは、この秋冬コレクションの新作。高密度のコットン100パーセント生地をたっぷりとふんだんに使っていて、歩くたびにエレガントに揺れる。フロントの切り替えやカフスのシャーリング、裾のプリーツとポイントになるディテール使いも絶妙だ。端正な背中には縦にボタンが並んでいて、前後ろを変えて2WAYで着られるのも嬉しい。個人的にはガーリーに見えそうなフォルムに、端正なストライプを選んでいるところが好きだ。VANSのスケートハイとか、NIKEのエアジョーダンに合わせられるのは、きっとこの男っぽい生地のおかげだなと思っている。

ブラウンとブルーの2色展開。プリーツナイトドレス¥70,000+tax ライト/THE SHE

 

そしてこのチャイナコート。さり気なくオリエンタルデザインを取り入れたアイテムは、ライトの定番人気で、今年の秋冬はコートで登場した。肌触りのいいアンゴラバービーの起毛素材とキルティングのリバーシブル仕様で、コーディネートに合わせて簡単に装いの雰囲気を変えられるのが嬉しい。サイドに小さなボタンが並ぶ、チャイナジャケットのような首元は開けても閉めても、両方かわいい。パーカの上からサッと羽織るくらいのカジュアルな着こなしでも十分、さまになる。そしてサイドに大きく入ったスリットも足捌きがよいうえに、穿き慣れた慣れたボトムが新鮮に映るところもいいなと思っている。

リバーシブルコート¥72,000/ライト(THE SHE)

THE SHEでは他にも黒と白のナイトブラウス、ダンディなチェックトラウザーやニットのオールインワン、ダウンベストを展開中。どれもタイトル通りに「着るだけでおしゃれ」が叶う服ばかりを自信を持って選んだ。ぜひ、チェックを!

 

Text : Kaori Watanabe(FW)