THE SHE

greenome

スタイリスト古田千晶さんが手がける、
ライフスタイルブランド<グリーノーム>がスタート。

スタイリストで大切な仕事仲間の1人である、古田千晶さんが<greenome(グリーノーム)>というライフスタイルブランドをスタートさせた。第一弾は、妊娠と出産を自分らしく過ごすためのマタニティパジャマ。

ロングパジャマ(¥23,200)、ショートパジャマ(¥16,800)、腹巻きつきパンツ(¥13,200)の3アイテム、3柄展開で、どのアイテムもサスティナブルコットンの「マシュマロガーゼ®︎」を使用している。変化の大きい産前の体型でもゆったりと着られるフォルム、産後にも長く着用できるよう広い授乳口があるなど、随所にスタイリスト目線&2児の出産経験のあるママ目線で考え抜かれたデザインとなっている。

ああ、このマタニティパジャマ、妊娠中であった10年前に欲しかったと心から思う。当時、パジャマは適当に古着のスウェットとか、ストレッチ素材のワンピースでしのいでいたが、臨月になり、入院に向けて、新品のパジャマを買うことにした。新しい人生の幕開け(と当時は思っていた)には新品のパジャマで我が子を抱きたいなとか、お見舞いに来てくれる人たちもいるから小綺麗にしておきたいなとか、そんな風に考えて、出産前にマタニティパジャマを選ぶ女性は多いのではないだろうか。ワクワクしながら百貨店のマタニティ売り場へ足を運んだ。しかしそこに並ぶのは、首元や襟元にフリフリのレースを飾ったもの、お菓子のようなパステルピンク、優しげなんだけど羽毛布にありがちな淡すぎる花柄、理解に苦しむキャンディ柄などであった。軽くカルチャーショックを受け、「子供は産むが、子供に戻りたいわけではない」とひどく落ち込んだ覚えがある。世間の妊婦のイメージとのズレにびっくりした。もっとシンプルでいいのに、いつものデザインを妊婦用にしてくれたらいいだけなのに、と本気で後ずさりしながらその場を離れた。

そんな思い出があるので、<グリーノーム>のマタニティパジャマにはとても共感ができる。千晶ちゃんの娘が名付けたという「5ji no sora(5時の空)」(写真上)も、「cheetah(チータ)」(写真中)も、「amiami(編み編み)」(写真下)もどれも全部、とびきりにいい意味で普通。妊娠していようがいまいが、いつもの自分の感性で着たいと思えるパジャマだ。こういうアイテムがどんどん増えてほしいと思うし、10年前の「後ずさりした私」も救われた気持ちがする。ちなみに値段は決して安くはないが、産後1ヶ月はほぼ1日中パジャマで家の中で過ごすので、投資して損はない。さらに言えば、夜中の授乳は約1年近く続く。私は産後半年で仕事に復帰したが、帰宅すれば、トップスだけはすぐに授乳口のあるパジャマに着替えていた。くたくたのへにゃへにゃになるまで着るものなので、必ず元は取れると思う。
襟にはプラス600円でネーム刺繍が施せたり、オリジナルのギフトボックスが購入できたりと、ギフト対応も完璧。これからお母さんになっていく大切な友達にさっそく送りたい。

online store
http://greenome.store/

 

 

Text : Kaori Watanabe <FW>