THE SHE

ARIZONA LOVE 

一歩先行く、かわいいサンダル

本当にいいと思うものを、自分たちが愛用しているものを、澄み渡る湖のような透明性で提供したい。自称「スニーカー女子」、365日、ほぼスニーカーである私だが、今年の夏はそろそろスニーカーのみ、それが私らしさ、という自らの呪縛から解放されようかと思っている。そんな時、THE SHEのプロデューサーでバイイング担当の、私の大切な相棒、サチが見つけてきたのがパリ発の「アリゾナ ラブ」というブランドのサンダルだ。
健康サンダル、スポーツサンダル、ストラップサンダル。呼び名はいろいろあるが、見ての通り、カジュアルにデイリー使いできるタイプのサンダルだ。あ、これならばスニーカー代わりに夏に履けそう! ちょっと派手なペティキュアを塗って、ガシガシと日々、街を歩く自分が想像できる。楽そうだけど、スポーティすぎるサンダルはちょっと……とか、少し個性のあるサンダルで自分らしさを出したいなーと思うおしゃれを愛する女性たちにもぴったりだ。よし、買おう! この「ラクでかわいい」足元を提供しよう!ということでパリにて買い付けてきたサンダルだ。

「アリゾナ ラブ」はパリ発のブランド。アリゾナという土地の景色や文化を愛しているから、とびきりストレートにこんなブランド名にしたという。明快。カラフルなバンダナを使った「バンダナ トレッキー サンダル」が、ブランドのシグネチャーだ。すべてヴィンテージのバンダナを使うことで、サスティナビリティにも配慮している。(ちなみに私もハンカチはすべてヴィンテージのバンダナです。ああ、親近感がさらにアップ。)大量生産せず、一足一足、パリのアトリエで、ハンドメイドで仕上げているのも、今の時代に合っていると思う。サンダルを入れる袋も同じくバンダナ柄でかわいい♡。THE SHEでは「アリゾナ ラブ」の定番のバンダナの他に、ちょっぴりワイルドなレオパード柄とちょっぴりスイートなビーズ装飾のタイプもセレクトした。

おしゃれは足元からという言葉はもはや古典的だが、どんな風に履こうかとワクワクするサンダルだ。私はバンダナの赤かボーイッシュなグリーンを、私的定番である「ACNE」のブラックデニムと合わせたい。白Tとか霜降りグレーTシャツとかボーダーにデニムという極めてシンプルな格好なら、このサンダルはアクセントになる。逆に、今、ハマっているマキシ丈の花柄ドレスやレース襟のブラウスのようなちょっとガーリーなアイテムに合わせて、足元に抜け感をつくるのもよさそう。

新調した靴を履いて外にでかける瞬間は、いつでもちょっぴりワクワクする。気分が新たになって、ポジティブになる。この一足のサンダルが、あなたのいつもの毎日を彩るものや、楽しさのきっかけになりますように。

Text : Kaori Watanabe Photo : Shinpei Kubo