THE SHE

Smudge Stick

かわいくて気分が上がる習慣。

かわいくて気分が上がる習慣。
スマッジスティックってご存知ですか?
突然だが、幼少の頃から霊感が強い。この話をすると「不思議ちゃん」だとドン引きされることもあるため端折るが、スピリチュアルな世界はあると思っている。全面的に身を委ねることはないけど、心のマッサージと思って占いにも行くし、データより直感を信じることのほうが多いし、節分のような節目も大切にしている。

ホワイトセージとカラフルなドライフラワーのスマッジスティック

そんな私がサンフランシスコを旅するようになってから日々の暮らしに投入したのが、スマッジスティックだ。もともとはアメリカの先住民が、ハーブや木を焚いた煙を使って場所の浄化やヒーリングをしていたのが始まり。乾燥させたホワイトセージや、香木などをぎゅっと紐で縛ったものをスマッジスティックという。えー、なんかちょっとスピリチュアルすぎて怖いよ……なんて思わないでほしい! 私が最初に見つけたのも街の中の小さくてセンスのいい雑貨屋で、あら、かわいい。ちょっと飾るのにもよさそう、なんて軽い気持ちで買った。アメリカではホールフーズをはじめ、オーガニック系のスーパーマーケットでは雑貨として割と普通に売っている。

ホワイトセージ、ローズクウォーツ、バラの花びら、香木。女子力アップに効き目がありそうな。あってほしい。あって!

我がオフィスの窓辺。朝日と愛用中のスマッジスティックの断片。

私はオフィスのキッチンや窓際に、束をバラしたホワイトセージや香木を置いている。着いたら換気し、お茶を沸かす時間にさっと火をつけてスマッジングしている。なんともいい匂いで気持ちがよく、滞った気をさっとクリアにしてくれる気がする。他には原稿が進まないときとか、気持ちが煮詰まったときに火をつけて、煙をぼーっと眺めていたりする。瞑想やヨガの前に使う人も多いそうで、確かに、ネガティブな思考を取り除いてくれる気がする。ちなみに先端に付けた火を息で吹き消すのはNGで、手で振って消すのが正解。
THE SHEでは、L.Aで見つけてきたスマッジスティックを販売する。全部で4種類。ローズクウォーツやアメジストといった石、ホワイトセージ、香木、ドライフラワーなど、様々な組み合わせがあるが、どれもちょっと乙女心をくすぐる可愛さだ。リビングやキッチンにそっと置いてほしいなと思う。朝のルーティンに組み込むのもあり、ちょっと空気を変えたいときに使うもあり、お守りみたいに飾っておくだってありだ。ちょっとした小粋なプレゼントにも、自信を持っておすすめしたい。

ドライフラワー&香木、石のスマッジスティックはお守りのようなインテリアとして飾りたい)

このご時世、私たち、女性は日々、身も心も大変だ。(もちろん男性もなんだけど。)自分を信じて働いて、家事をこなして、生き抜くためには数多ある情報の中から、有意義で本物を選び取らなくちゃいけないし、体型だってキープしたいし、おしゃれだって頑張りたいし、愛する人にはかわいいと思ってもらいたいし……。とにかく大忙しだ。落ち込んだり、自尊心が低下してしまったりすることだってある。そんな時、気分を切り替えたり、もう一度背筋を伸ばせる、些細なきっかけや習慣があることは思ったよりも心強い。そう信じている。

Text : Kaori Watanabe Photo : Asa Sato