THE SHE

KkCo×THE SHE

ドレス、こんな風に着るのはどーです?

気がつけば、あっという間に6月。快晴の日は一気に暑くなって日差しも強い。そんな日はやっぱりドレスを着たくなる。1枚で着てもよし、自分らしくレイヤードするもよし。今の気分を取り入れて、どんな風にスタイリングするのがいいだろうか。KkCo(ケーシオー) × THE SHEのVネックドレスで検証してみた。
日本初上陸のLAブランド、KkCoにはもともと、キュプラ素材の黒のドレスがリリースされていた。実際に着てまず体感したのは、素材のよさ。軽くてすべすべでとても着心地がいい。次に、フォルム。体の線を拾いすぎないサイズ感なので、アクティブに動ける。そして、ディテールの妙。ちょっと深めのVネックや裾のフリルは適度にフェミニンな要素がありつつ、ちゃんと上品に仕上げてある。

THE SHEエクスクルーシブのポイントは、丈感。

THE SHEだけのアイテムとしてお願いしたのは丈感のアレンジと色、柄の追加。オリジナルのドレスは着ると膝がでる。それはそれで可愛いし、LAの街にはよく似合うものだったが、日本で着るならどうだろう? 欧米人に比べて、日本人は膝の面積が広い。ちょっと悔しい骨格の差。膝が全面に出るよりも、隠した方がスタイルアップにつながると考えた(それでも我々の膝小僧を愛するとしよう。これ、大事!)。着こなしが上品に見えるのも利点だ。そして今はなんとなく、マキシ丈のほうが気分。女性のファッションってこういう「気分」が重要だ。データや事実に裏付けされない感性や直感、「なんとなく」の「気分」。気まぐれだけれど、それは確実にファッションを楽しくしてくれる。というわけで、前後で長さの違う裾のニュンスはそのままに、丈を全体的に少し長くしてもらった。そして、澄み渡る空色の「SKY」を色別注、トレンドの続くドット柄はシアサッカー素材で作ってもらった。

1枚で着るもよし、レイヤードするもよし。自分らしくを大切に。

ではTHE SHE的「なんとなく気分」の2020年春夏のドレスコーディネートの実例を細かすぎる解説で、お届けする。

 

①SKYドレス 薄くて軽い生地だから、Tシャツとのレイヤードも楽しめる。この日は上から、去年夏にビューティー&ユースのロクで2色買いした、ボーイッシュなボーダーTをプラス。

②SKYドレス 中に手持ちの黒いペチコートを穿き、1枚でシンプルに着るのもいい。マキシ丈SKY+ハイカットスニーカーのバランスが好きだ。そう、このカラートーンこそ、この春夏にTHE SHEがやりたかった「澄み渡った」女。

③SKYドレス マキシ丈でもセットアップが面白い。SKY色のキュプラ素材は透けるので、それも防止してくれる。パンツのサイドラインを見せつけるかのように、やたらと足を組んで座る予定。

④ドット柄ドレス 梅雨時期にまた肌寒くなることを想定し、THE SHEでも秋冬から取り扱うエクストリームカシミヤの半袖Tシャツを重ねてみた。ネイビー×白の定番のドット柄は、意外にもどんな色でも合わせやすい。重ねるトップスは少し長めのほうがバランスがかわいい。

⑤ドット柄ドレス 同じくKkCo × THE SHEのシースルーフディを被る。夏でもレイヤードを楽しめるのは嬉しい。ともにネイビーなのでまとまりよく着ることができる。秋になったらスウェットパーカにチェンジ。真冬はニットにチェンジ。春は下にロンTを重ねて、また夏のシースルーフーディに戻る。春夏秋冬、楽しめるドレスだ。

⑥ドット柄ドレス シアサッカー素材は透けるので1枚で着るのはちょっと難しい。無印良品の黒レギンスで下半身の透けをカバー。

⑦黒ドレス 派手な色や柄のレギンスが気分なので、早速ドレスに合わせてみた。ちょっとしか見えなくてもいい、座ったときしか目立たなくてもいい。花柄のパープルのレギンスはドリス ヴァン ノッテン。パリコレ取材中に、次の2020年秋冬シーズンにもとびきりハッピーな花柄やサイケ柄のレギンスが出ていた。そちらもぜひチェックを! レギンスを目立たせたいので、靴も黒で統一。

⑧黒ドレス Vネックが深めで、インナーとのレイヤードが楽しい。1枚で着る時はいつもはだいたい、まっすぐのカッティングのスポーツブラをのぞかせているが、Tシャツを着てカジュアルダウンするのもいい。シルバーネックレスをぶらぶら揺らして、さらに首元にアクセントをつけてみた。

⑨黒ドレス 白×黒のモノトーン。足元がVANSのERAでも、THE SHEとしては充分にお出かけスタイルとして成立すると考えている。靴下を履くなら、絶対、白がかわいい。できれば、持つバッグも白か黒、もしくは両方の色で統一。いや、デートにスニーカーはないわ…と思われる方はもちろんヒール靴も。パンプスよりはストラップサンダルとかメリージェーンのような、甲が出る靴は抜け感があってよさそう。

今回はアクセサリーをほぼ使わずに、ちょっとした洋服の合わせ方で実例を考えてみた。自分の「なんとなく気分」という感覚を大切にして、様々なスタイリングを楽しんでみてほしい。最後に、ウェブ企画はだいたい1200字くらいで人は離脱すると言われているが、伝えたいことが多すぎて、そんなデータを無視して、長くなってしまった。最後まで読んでくださったあなたへ特別に伝えたいことがある。お気づきの通り、タイトルはダジャレだ。

Text : Kaori Watanabe