THE SHE

k3&co.

新生<k3&co.>の魅力

2009年にセレクトショップK3のオリジナルブランドとしてスタートした<K3&co.>が、この春夏シーズンに再始動。クリエイティブ・ディレクターは、長きに渡り、ヴィンテージのバイイングや洋服のデザインを続けてきた、小島令子さん。その知識やファッション感度の高さで、ファッション業界では知る人ぞ知る存在だ。

 

実はTHE SHEのSACHIとは中学校時代の同級生。小島さんがディレクターを務めているとは露知らず、新生<k3&co.>のラインナップに大興奮していたところ、展示会場にて久々の再会を果たしたとのこと。SACHI曰く、小島さんは中学生時代から放課後に自転車を飛ばしてヴィンテージ・ハントをしており、その行動力と審美眼は今でも強く心に残っているとか。都会生まれ、都会育ちのハイセンスなエピソードに憧れを抱く、田舎生まれ、田舎育ちの私である。中学生時代といえば、部活のバレーボールと柴犬の散歩、井上陽水や渡辺美里の曲の歌詞をノートに書き写して研究する、スポーツ新聞と雑誌を読み漁るくらいしかしていなかったような……。

 

それはさておき、新生<k3&co.>は、小島さん自身が実際にヴィンテージからインスパイアされたり、ワードローブに加えたくなるアイテムを提案している。同世代で同じ青春時代を経た、ファッションラバーという共通点からであろうか、「そうそう、こんなの欲しかった!」という絶妙なラインナップだと感じた。この夏は絶対に、2人して着倒すと思う。

 

アイテム自体は、決してアイキャッチーで華やかな服というわけではない。ボーダートップスにTシャツ、カーゴパンツ、オールインワンと、アイテム自体はベーシックなものばかりだ。ただし、ヴィンテージを知り尽くしているだけあって、素材への飽くなき追求が伝わる。そして、ディテール使いやフォルムを駆使して、定番アイテムに今の空気を吹き込むのが抜群にうまい。

 

SACHIとの何気ない会話の中に出てきた、新生<k3&co.>を推す理由をいつくか抜擢する。

「去年までコロナのせいで基本的には家に引きこもってたから、おしゃれのリハビリに最適。等身大の自分で外出を楽しめる。」(SACHI)

「気がつけば、毎朝、こればかりに頼ってしまって、いい意味で危険。」(KAORI)

「どのアイテムも素材が秀逸。着心地だけを重視するわけではなく、面白さもあるからおしゃれを愛する人たちに響く。」(SACHI)

「幅広い体型の女性に似合う服。それぞれの体型を生かして、きれいに見せてくれる。」(KAORI)などなど。一言で言うなればTHE SHEにとっての「2022年夏のとっておきの日常着」が<k3&co.>だ。

それぞれのアイテムについての”推しポイント”は、商品詳細にぎっしりと書き込んであるので、ぜひチェックしてみてほしい。

text : Kaori Watanabe