THE SHE

Get ready for winter.

THE SHEの冬支度

日本の秋の短さよ……。気がつけば、本格的な冬はすぐそこまで近づいて、週末に急いでクローゼットの点検をしている。季節は巡るわけだから、冬物もそこにあってしかるべきなのに何かが足りない、なぜか足りない。かといって主役となるコートやニットを真っ先に投入したいわけでもないし、ボトムもどうしても欲しいものができるまでもう少し、様子が見たい。もしくは真っ先に購入済みという場合もある。10月末ってそんな気分ではないだろうか。

 

となると、この時期に必要なのは「消耗品」なのである。まずは手持ちのトップスが新鮮に蘇り温かさも加わる、インナーやタイツを買い足すのはどうだろう。これらはやっぱり消耗品なので、1シーズン、使いに使って使い切るのもあり、日数をあけながら大切に着て2.3シーズン続けて着るのもあり。着古したらまた同じものや色違いを買い足していくがいいと思う。逆の発想で、インナーだからこそ今年らしいデザインやディテール、色を投入するのもまた、楽しい。

というわけで今、THE SHEの使える「消耗品」を紹介します。

まず、お勧めしたのが<シーサー>のストライプリブのタートルネック&クルーネック。1975年にドイツで誕生した老舗のインナーウエアブランド。”第二の肌”との異名を持つほどに、着心地は抜群。新作はすべてストライプ。シンプルなニットやスウェットからチラリとのぞくだけでアクセントになる。夏にTシャツと合わせていたスリップドレスなどは、このストライプリブに着替えると引き続き、新鮮に着ることができる。

もうひとつは<ババコ>のウールリブトップス。上質なウール素材と絶妙なストレッチ具合でとびきりなめらかだ。なんといっても、裾によき塩梅のフリルデザインが施されているのがポイント。例えばニットとキレイめパンツのシャープな着こなしにも、デニム×スニーカーのカジュアルなボトムにも、このインナーでほんのりガーリーな気分をプラスできるのが嬉しい。ちなみに家での洗濯が可能でお手入れも楽!

 

毎シーズン買い足す、タイツも今シーズンは<ババコ>からセレクト。タイツを履けば、春夏シーズンには手に取らない膝上丈のスカートも穿くという女性も多いのではないだろうか。凡庸性の高い黒タイツはきっといつでもどこでも手に入るから、ここでしか買えないようなちょっと遊び心のある色をピックアップしてみた。

 

 

最後にインナー類ではないけれど、マフラーを新調することも冬支度のひとつかなと思って紹介したいのが<ヘイディーズ>のスローガン入りカフラー。カラフルで楽しい配色の細長いニットに、「DANCING IN LONDON」、「SUNDAY IN LONDON」、「ENGLISH COUNTRYSIDE」というパワフルすぎず、でもちょっとだけ気分が上がるメッセージが施されている。暗くなりがちな冬の着こなしにさっと巻きつけるだけで絶妙なアクセントになること、まちがいなし。

さて、あなたの冬支度、何から始めますか?

Text : Kaori Watanabe