THE SHE

DIARY /

6月25日(木)

 今週1番比重の重かった原稿を終えた。脱稿、最高! つまりは軽めのものは残っているということだけれど、でも、はー、すっきり。明日の撮影とインタビューの下調べなどをしながらも、今宵は、少しのんびりと過ごす。言葉や文章を書くのも読むのも、そして歌うのも好きだけれど、好きだからこそ、言語化できない気持ちや目に見えないもののために生きているんだなと思うときがある。矛盾しているけれど。矛盾といえば、6月23日売りのSPURで、よく一緒に仕事をするスタイリストさんたち5人にインタビューをする企画を担当した。大好きな先輩の飯田珠緒さんが、「かおりちゃん、今、私は矛盾と戦っているんだよね。」という話をしてくれた(詳しくは誌面にて)。分かる、分かると共感する話がたくさん聞けたのだけど、中でも、「前に進まなくてはいけないことは分かっていながらも、思い出のために生きている部分もある」と言っていて、なんて美しいというか、素敵なことなんだろうと思った。今でも時々、ふと思い出すし、もしかしたら何十年経っても私を支えてくれるようなフレーズになるなあと思った。なんというか、解決できなかったこと、後悔したこと、それから自分の中の業というものに触れて苦しかったこと、傷つけたり傷ついたりしたことを無理やり忘れなくてもよくて、決して後ろ向きではなく、ちゃんと抱えて生きていったっていいんだよなと思わせてくれた。大好きな先輩から聞けたこともきっと大きかったのだろう。時々LINEでは話しているけど、随分と会っていない。会いたいな、タマさん。