THE SHE

DIARY /

6月23日(火)

 沖縄慰霊の日。合掌。そして、愛する妹の誕生日。おめでとう。午後から、久しぶりにジュエリーブランドのリース下見へ。外資系ブランドは、まだまだリモートワークが続き、出社日が限られているとのこと。出版社も同じで、外資は引き続き在宅、時々集まって会議というスタイルがまだ続きそうだ。一方で、友達の話によれば基本的にリモートはもう禁止、国内出張にもバンバン出かけているという企業(外資じゃない)もあり、かなり個人差を感じる。すっかりと元通りなシーンに出くわすと、「人は悲しいくらい忘れていく生き物」とミスチルも歌ってる、と思う。思うだけじゃなく、時々、人にも言って失笑される。下見の後、ハーパーズ バザー編集部のまきこさんとスタイリストのレナさんと打ち合わせがてら、お茶。いやはや、直接会って、同じ空間で同じものを見たり、同じ香りを感じたりしながら人と触れ合うのはやっぱり、いいね。会話の間合いとか、つけている指輪を触る手とか、仕草、会話以外の音のようなものとか。これまで当たり前にあったものを失って、またこうして触れることができたものたちは、一段と尊く感じる。コロナ禍の影響で、移動が少なくなって便利になった側面もあり、仮想空間はどんどん進んでいくのかもしれないが、その中でやはりアナログも大切にしていきたい。帰り道、千代田線のホームで「かおりさんっっ!」と呼ぶ声がする。声の主は今はフリーでPRの仕事をしているあきちゃん。彼女は、様々なアーティストの絵柄や写真を使ったマスクを販売するThe Maskというプロジェクトを立ち上げた。私もそこで、大好きな鈴木親さんの写真のマスクを買ったのだが、偶然にも今日はお揃い。なんだか嬉しかった。一緒に電車に乗り、少しの時間で近況を報告し合う。明日はまた1日、引きこもって原稿だ!