THE SHE

DIARY /

6月9日(火)

 寝落ち。9日分の日記を10日に書いてしまっている。保育園に愛娘を送り込んだ後、この日記を漫画連載のように楽しんで読んでるとメッセージをくれたえりこちゃん、すまん。まさかの日経と並行読みしているらしいけど、大丈夫か(笑)。 今日もNHKの番組の黒人コミュニティー描写の酷さや、政治家の「民度」発言やら、顎が外れっぱなしになるかと思うくらいに唖然としたり、腹が立ったりしているが、とにもかくにも、ツイッターで広がるハッシュタグ通り、#伊藤詩織氏を支持します、に尽きる。顔を出し、実名を出し、過去のとんでもないトラウマと闘い、利権やメディア、ひいては法律や国家にも立ち向かう彼女を心から尊敬している。傍観するだけじゃなくて、一緒になって闘いたいと思う。こともあろうに、同性からもありえない誹謗中傷を受けている。なぜ?どうして? どういう心情や脳みその回路でそうなるのかは、どうしても想像が追いつかないが、とにかく「女の敵は女」などと言ってる暇はないのである。この言葉自体を撲滅したい。私がこの世から撲滅したいものはいくつかあって、まず一つ目はこの「女の敵は女」に代表されるような「VS構図」の撲滅。「私立女子校出身女子VS地方公立共学校女子」、「保育園ママVS幼稚園ママ」、「可愛い派VSかっこいい派」、「専業主婦VSワーキングママ」などなどなど。カテゴリー分けして戦わせるの、やめろ! そもそもカテゴリーに押し込めるのもやめろ! そうだ、2つ目は「女性に対するカテゴリー分け」。これも撲滅! 他にも「同調圧力」、「普通という概念」、「女性から仕事を取り上げようとする環境と男」など、並列して撲滅運動をし続けている。私は、20代から女性ファッション雑誌の編集部を中心に、仕事をしてきた。意見と信念を持ってのしのし歩き、仕事に没頭する、自立した女性の先輩たちをたくさん知っている。私も先輩たちに習い、当たり前のようにそうしてきたけれど、世の中を見渡せば、それがいかに恵まれた環境だったのかと痛感する。私も私なりのやり方で、強固なシスターフッドを築いていきたい。拳を握りしめながらそんなことを思った1日であった。