THE SHE

DIARY /

8月22日(金)

 徳島から13歳からの友、ソンと次女のなぎちゃんがやってきた。中・高校生時代を同じ学校で過ごし、大学はお互いに上京組、その後、仕事や環境が変われどもずっと人生を一緒に歩んできた大切な友達だ。悠久連という阿波踊りの蓮に入っている、ソン。今年は徳島での阿波踊りで終わらずに、明日から始まる高円寺阿波踊りに家族総出で参加する。今日は小学5年生のなぎちゃんが原宿で買い物をしたいというので、一緒に出かけることにした。なぎちゃんの1番の目的、それは「ベビタピ トーキョー原宿店」へ行くことである。「小中学生のカリスマ」こと原宿系インフルエンサーのしなこちゃんが店長を務めるお店で、竹下通り脇にある。いつも親子連れがたくさん並んでるな〜くらいの知識しかなく、私も楽しみにしていた。ソンが数日前から「ファストパスを3人分買っといたけん(阿波弁)」というので大袈裟やな〜なんて軽く思っていたら、当日券など存在せず、来てはみたものの泣く泣く帰っていく親子連れもチラホラ。雑居ビルの2階にあるショップに足を踏み入れると所狭しと並ぶベビタピグッズ。なぎちゃんはピンク色のショッピングカートに迷いを一切見せずに千手観音の如く、水筒や財布やうちわ、キーホルダーにTシャツなどラブリーなピンク色のグッズを入れていく。圧巻のお買い物クイーンである。その後もずっと楽しみにしていたというスポンジケーキやお菓子、カラフルなソーダドリンクなどの食券を買い込んで、店の出口へと向かう。そこには残念ながらしなこちゃんはいなかったが、日替わりで店番をするキャストの2人と写真を撮ったり、おしゃべりできる時間が設けられている。そして「ベビタッピ!!」というお決まりのセリフと共に、ドリンクにストローをブッ刺してもらってフィニッシュ!! なぎちゃんがいてこそ触れることができた新しい若者カルチャー。ありがたや、ありがたや。私の事務所に戻りがてら竹下通りを一緒に歩いてきづいたこと、それはしなこが原宿の経済を回しているということだ。しなこっぽいガーリーな要素を取り入れた洋服を身につけ、ヘアメイクを施した小学生連れの親子の多いこと、多いこと。そして30歩前へ進めばしなこコラボアイテムが目に入る。帰ってからしなこ関連の経済記事を読みまくってしまったよ。そして、なぎちゃんよりちょっと年上、今年15歳になるα世代の娘に人気の秘訣を聞いてみたところ「小学生にターゲットをしっかり絞って活動していること・会いに行ける店が原宿にあること・ガーリーな世界観を貫いていること」、この3つが挙がる。なるほど、なかなかいい分析です。なぎちゃんは帰り道も、チュロスやいちごあめを食べ、立ち寄る先々の店でショッピング。今日はしなこだけじゃなく、ソン&なぎコンビも原宿経済を大いに回した。よっ、その物欲、たくましいぞ!!! 可愛いもの、綺麗なものが大好きで、徳島にいながらも高い情報収集能力と貪欲なミーハー精神を持つなぎちゃん。ぜひ編集者にスカウトしたい逸材を発見した気分である。「夢の夢の夢の夢の夢を超えたような気分じゃ(阿波弁)」と大喜びのコメントをもらって、私もとっても嬉しい1日だった。ソンとは会えば気持ちはいつでも一瞬で、同じ制服を着て走り回っていた中高生時代に戻れるけれど、実際には子供たちもどんどん大きくなっている。時空を飛び越えて旅しているような不思議な気分にもなるし、どんなことがあっても私には居場所があるんだと思えることが、年々、自分を強くしてくれているとも感じる。2人を新宿駅に送り届けた後、タクシーの窓から大都会、東京のビル街を見上げてじんわりと幸せを噛み締めた。