THE SHE

DIARY /

9月23日(月)

   (瞬きする間に1ヶ月が過ぎてしまったけれど振り返り)9時35分の便でパリへ。飛行機に乗る直前にギリギリパッキングを終わらせて、機中ぐっすり眠る予定。映画館で観ようと思って見逃していた『ソウルの春』に着手。「ソウルの春」とは、朴正煕大統領が暗殺された1979年10月26日の直後から、翌1980年5月までの民主化の機運が盛り上がった時期を指すのだが、この映画は主に暗殺されるまでを追っている。KPOPに端を切り、Kエンターテイメントにファッション、ビューティ、そして今やハングル語に韓国の歴史にのめり込んでいる私。韓国語の先生にも「これはかおりさん、見るべきですよ」と言われた。先生が教えている20代の若者たちもこんなに悔しい映画はないとの感想で、もちろん、歴史上の出来事として結末は知っているので多少の覚悟が必要だが、ご飯を食べながら見始める。結論としては……本当に映画館で見なくてよかった!! 私、こんな悲劇をじっくりと見られない。なぜなら幼少期から父の「映画はハッピーエンドたれ」的な教えが根付いているから。しかしこれは多少の肉付けはされているものの、現実に起こった出来事であり、胸につまるものがあった(トラウマ級に)。調べたいことがあったらすぐに調べたいので、最近は自分の首を絞めていると思いながらも機上も必ずWi-Fiを繋いでしまう。映画を見るのを止めて、途中でグーグルを開いたらまったく繋がらない。そういえばいつも飛行中に2時間くらい繋がりにくい時間があり、よりによって今ー!!!と1人で悶絶。さらにはキャビンアテンダントさんにいつ繋がりますかと聞く始末。その節はご迷惑をおかけしました。そんなこんなで現地時間の夕方遅くにホテル到着。東京とはうってかわって寒いパリ。