THE SHE

DIARY /

8月8日(木)

 夜、事前に日本から予約していた『Spirited Away(千と千尋の神隠し)』を観に行く。残念ながら日本では観えなかったので初! あの映像をどんな風に実写化しているんだろう。舞台は演劇の聖地、ウエストエンドにあり、1904年オープンという歴史のある劇場、ロンドン・コロシアムだ。日本語のまま上映されるのも異例のことだとか。中に入ると「入り口」「お手洗いはこちら」などの表示が日本語に変わっている。開演前に軽く楽しめるバーのメニューにはおにぎりやお寿司、お弁当。お酒のつまみはかき餅。そこからもうワクワクする。劇場内にもぐるりと提灯がぶら下げられていた。繰り返し何度も観た大好きな映画を、こうやってロンドンで舞台として楽しむのは格別。しかも去年、「千と千尋の神隠しにおけるサブキャラクターのメッセージ性」という自主研究を夏休みの課題にしていた娘と一緒に(笑)。日本で、1人の宮崎駿という天才の頭の中で生まれたファンタジー、つまり無形のものが形となり、海を超えて人の心に届く。心躍らずにはいられない、Made in Japanの輸出。物語はもちろんだが、その背景に感じ入るものがあった。観終わり、さっそくhuluの「舞台『千と千尋の神隠し』ロンドンへ飛ぶ」というドキュメンタリーも堪能。