THE SHE

DIARY /

5月22日(水)

 NHKの朝ドラを毎日欠かさず見ている。今週の『虎に翼』、号泣ポイントが多すぎて頬が湿るよ。久保田先輩の「女は結婚すれば弁護士の仕事も家の事も満点を求められる。絶対満点なんてないのに」のセリフに、家事−10点の私が号泣。その昔、私も両立なんてできるわけがないという意味で「No Pain, No Gain」と言われ、長い年月を超えて胸に突き刺さり続けたことを久しぶりに思い出したわ。本来は名言なのだとは思うが、以来、大嫌いな言葉になってしまった。そして今日ですよ。TVの前で戦争、反対! 戦争、反対!ぎゃおおおおんとまた泣いた私である。今もなお続く女性の息苦しさ、繰り返される戦争。寅子の時代から比べて格段に裕福で便利な世の中になったけれど、実は世の中はさほど進んでいないのかもしれない。はて。私にできることとはなんだろうか。同じくして今、遅ればせながら読んでいる本が『母親になって後悔してる』だ。イスラエルの社会学者が、母親となってみたらば、社会に背負わされる重荷に押しつぶされたと苦しむ23人にインタビューした本である。子供を愛している。それでも母でない人生を想う、という言葉が染み入る内容だ。机の上に置かれた本を娘がじっと見ているので「いや、これは社会学の本であってだな…つまりはね…」とあたふた説明をする。「他にタイトルなかったのかよ〜ん」とふざけて泣き真似をする君のことは深く、深く、どこまでも深く愛しているのだよ。それは紛れもない真実。その上で改めて男女平等とは、今必要なエンパワメントとはと、思いを馳せる。