THE SHE

DIARY /

6月10日(土)

 午後から娘と2人で、娘の一泊二日の学校行事のための買い物へ行く。小学生時代とは違って、羽織ものひとつ選ぶにも時間がかかる。やっとこんな風に一緒にショッピングができるようになったのね〜と少し嬉しい。いつもは制服で通っているので、本格的に初めて私服を披露するというわけなので、気合が入るってもんだ(私が)。家にあるそれなりに大きいイルカの形をした目覚まし時計を持っていくというが、はたしてどうなるか。娘は家に帰ってから、戦利品を夫に見せ、2人でコーディネートについてあれやこれやと話していた。そういえば買い物の途中、お茶でもしますか〜とカフェに立ち寄る。隣に座っていた若い女性が一人でミルクシェイクを飲んでいた。帰りがけ、そっと手を合わせて誰にも聞こえないくらいの声で「ごちそうさまでした」と言った。私はなぜだかとても幸せな気持ちになって、夜、眠りにつく間際までその仕草を思い出してはほんわかとした。それは今も持続している。もしかして神様かなにかだったのか….