THE SHE

DIARY /
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3月11日(金)

 学校から戻ってきた娘が「ちょっとだけ早い時間だったけど、黙祷したよ」と教えてくれた。うん、私も。あの時、君はまだ4ヶ月の赤ん坊でね、とその日の様子を話した。抱っこ紐に入れて神保町にある集英社を訪ねていたこと、机の下に身を潜めていたとき、じっとこちらを見つめてくる君を見て、この命をどう守ろうかと心臓がバクバクしたことなど、色々と話した。そして、新しく防災バッグを詰め直す。少年消防団に入っているから、今や私よりも防災に詳しい面もあり、娘は元気に頼もしく育っている。それだけでありがたい。