THE SHE

DIARY /

12月25日(土)

 どうにもこうにも都合が合わず、よりによってクリスマスに人間ドックへ。メリークリスマス、私! なぜか、また背が伸びていた。どういうこと…? 大学生の頃は確かに163cmだったのだが、今年は166.8cm。どこまで細々と伸びていくのか…。どっぷりと疲れての健診だったので心配したが、大きな問題はなさそう。ただ貧血が進んでおり、若干、引っかかる。常々思っていたことだが、40代過ぎると女性に必要なのは鉄分と筋肉だなと。分かっちゃいるがついつい無理してしまうタイプゆえ、来年こそは早寝早起きで規則正しい生活を送り、楽しく元気に仕事しよう。検査結果を聞くために問診室の扉を開けるとき、いつもちょっと緊張する。ここへどうぞ…と通されたすぐ横のモニターに肺のレントゲン写真がデカデカと映し出されていてドキッとするが、ただ「キレイですね」と説明するためだけであった。この件を毎年、繰り返している気がするが、なにせ1年ごとの検診ゆえ、いつも忘れている。問診までの空き時間、食堂でご飯を食べた。バリウムを無事に乗り越えた安堵感と、読んでいた山本文緒の『自転しながら公転する』が心に染み渡っていたこと、人々のつつがない幸せを願い合う、何末のムードが高まっていたことなどが重なり、周りで同じタイミングでご飯を食べていた人たちもみんな、みんな、健康でありますようにと謎に涙が込み上げてきた。腰を曲げたおじいさんがゆっくりゆっくりと飲み終わった後のコーヒーカップを運んでいたので、「お手伝いしますよ!!」と張り切って立ち上がり、食器の片付けを何度か手伝ったところで、そのおじいさんが食堂の配膳係の方だと気づく。逃げるようにしてそそくさと食堂を後にした。帰宅後、家族でクリスマスパーティ。チキンと手巻き寿司など、和洋折衷のご飯とケーキを食べる。家族からプレゼントでパタゴニアのスウェットパンツをもらう。買おうか買うまいか悩んでいたものそのもので、正直、ちょっとびっくりした。さすがというかなんというか…。そして私が家族へのプレゼントとして注文してあったスウェットはなぜか届かず、商品のレビューをお願いしますというメールだけが届くという始末。すまぬ。