THE SHE

DIARY /

11月27日(土)

 とびきり久しぶりに飛行機に乗り、とびきり久しぶりに娘と一緒に徳島の実家へ、生まれたての甥っ子に会いに帰る。コロナ以前は年に一度、多ければ二度は家族で旅をしていたが、娘も空港は久しぶり。2歳くらい(記憶がもはや曖昧)の娘と2人でロンドンへ行くなど、今思えばよくぞやってのけたなと。バンビの映画を観て興奮し、「可愛い、じゅう〜(ギューッ♡)」と前席に座るおじさんの額ごとモニター付きの座席を抱きしめるなどのハプニングを懐かしく思う。その節はすみませんでした……。後は妹と娘とハワイに行った帰り、空港の入口で早々にペットボトルを捨て去ってから並んだ列が長く、そんなときに限って「みじゅ(水)、ちょぉーーーだいっっ!!」と泣く娘。もうちょっとだから、もうちょっと!!と言うも、1ミリも動かないレーンの列。これまた懐かしいなぁ。そんなことを思い出しながら娘にまた自由に旅ができるようになったら、再訪したい場所は?と問うてみた。リゾート地と呼ばれる場所で海&プール三昧というかなと思いきや、答えはサンフランシスコであった。「なんかさーいいんだよね。あのよく行ってた大きな公園の滑り台のことはよく覚えているし、みんな大型犬を連れて散歩しに来ていて、自由に寝転がったりしてさ。それであの近くのお店の美味しいピザを食べたい」。お主、通よのう…。というか、老成してるよなあ。airbで借りたフラットもキレイだったし、近くのオーガニックマーケットでお肉を買って焼いたり、ドーナツを買ってきて小さい庭で食べたり、そういう暮らすような旅は確かに楽しかったよね。それは同感だ。きっとまた行こう。娘は絵が大好きで、ホテルから見えるサンフランシスコの街をスケッチしたりしていたっけ。ねえ…それはいいけど、生意気だよなぁ….。私の初海外旅行は中学2年生でグァムだったよ。ダイナーで食べたステーキの大きさとかクラムチャウダーの味とか、運んできてくれたウェイトレスのおばちゃんのカーリーヘアを今でも覚えている。帰りの空港で小さい香水のボトルをいくつか買ってもらって窓辺に並べたり。時代ですなぁー。宝物のような思い出。久しぶりの空港はセンチメンタルな気持ちになるのかもしれない。ということで徳島へ。