THE SHE

DIARY /

12月21日(月)

 今日はTHE SHEの配送と打ち合わせ、年末にかけての怒涛のアップ作業について話す。今年は忙しくもあり、でもいつもより時間もあるようである。毎年恒例の帰省もなく、これといった行事も旅行もなく、いつまででも仕事できてしまいそうな感じがしてしまう。仕事とプライベートの境界線が相当曖昧になってきた。まあ、もともとそういう仕事ではあるのだが。午後から1本、表参道での打ち合わせを終えて事務所へ戻り、入稿準備など。夕食を食べながら、10歳の娘が言う。「ママ、学校でさー、サンタクロースなんていないよ、あれ親だよ、なんていう子たちがいるんだよ。まったくねえ…。私、思うんだけどさ、サンタを信じていない子のところにはサンタ、来ないじゃん。だからさ、その代わりに親がやってあげているんだろうね。私は信じてるから、サンタが来る!」なるほど、そうなのかもね、でも真相は誰も分からないからなー、サンタって神様だから誰も見た事ないもんねぇなどと返しながらそっと席を立ち、キッチンで皿を洗っていると、「ママ、あのーちょっと質問なんだけど、去年、もらったサンタからの手紙の字、ちょっとママのに似てない?」とかぶせてくる。いやあ、私、そんな字、書けないよーと言いつつ、無心で皿を洗い続けていると、「そうだね、これは年老いた人の字だねえ、うんうん。しかもサンタにしか知りえないことが書いてある!」と言いながら、リビングへ戻っていった。今年もきっと本物のサンタが来ると思うよ。