THE SHE

DIARY /

10月25日(日)

 小説家の朝吹真理子さんの講演会にお邪魔した後、夜にこれまた久しぶりに中高時代の友達に会う。そのうちの一人はなんと高校の卒業式以来で、ずっと会いたかった友達で、なんだかもう興奮してしまった。実に25年ぶりだというのに、あっという間に教室にいる自分に戻って、脳内では4人とも制服を着ていた。中高一貫校だから6年分の思い出を共有はしているけれど、感じ方はもちろんそれぞれだから、時を経て答え合わせをしているようだったり、25年という長い年月が瞬間的に縮んで、時空が歪むような不思議で幸せな感覚があった。生きているだけで、いい。くだらない思い出話に花を咲かせて笑いながらも、心の中でそんな風に思った。話していて久しぶりに思い出したことといえば、中1のときに泊まりで海洋研修に行ったとき、海に引っ掛けて魚柄のパジャマを買ったこととか、パンの自動販売機に手をはさまれた友達がいたとか、本当にくだらないことだったけれど、お腹を抱えて笑った。