THE SHE

DIARY /

7月27日(月)

 利権、横流し、情報操作、沈黙。ここのところのニュースを見るたびに、世の中はどうであれ、できるだけ自分は、本質的なところでは矛盾を抱えずに生きていきたいなと思う。それからよく思い出すのは、村上春樹さんがエルサレム賞授賞式で行った、あの有名なスピーチ。「高く、堅い壁と、それにあたって砕ける卵があれば、私は常に卵の側に立つ。しかも、たとえ壁がどんなに正しくて、卵がどんなに間違っていようとも、私は卵の側に立つのです。」の1文は、折に触れて、生きていく上での指針になっている。豊かさの基準を間違えないようにしたい。いや、正しいか間違っているかは人それぞれだけれど、自分にとっての豊かさ、社会や人との関わり方に、自分自身が納得して生きていたいな。