THE SHE

DIARY /

7月22日(水)

 明日から連休だが、娘は学校。不要不急の外出は控えるようにとのことだが、登校日。なんだかなぁ…。仕事柄だとは思うが、広範囲に渡り好奇心が強く、常に新しいこと、面白いこと、社会でなにが起きているのかを頭の中に入れておきたいタイプ。貪欲にそうしているというよりは、多分、もうそういう生き方とか生活の仕方が染み付いているのだと思う。そうしてるうちに、おお、きっと世の中はこんな風になっていくんじゃないかなーとか、次にくるのはこれだなーとか、今、注目すべきはこういう人たちだなーとか、まあ当たらない時もあるかもしれないけれどズレることもあまりなく、ちょっと先のことが見えたりする。だから行ったことのない場所に行き、触れたことのない文化に触れることは大切。カッ!っと目を見開くような発見があったり、後からじわじわと「あ、分かった!」と膝を打つことがある。編集者は自分一人で考え抜くというよりは、人や物やことにたくさん接して発見していくタイプなのだと思う。コロナも第二波が来ようとしているのか、すでに来ているのか分からないけれど、今ほどにちょっと先のことが見えないことはないなあと、改めて思いながら仕事をしている。「今」とか「時代」を追いかけて、追いかけて、追いかけ続けている間に「普遍」が見えてくるタイプ。どんなに時が経っても古くならないものよりも、時が経って古くなったけどあの時ってこうだったよねー!って猛烈に思い出してもらうものを作る方が、私は好きなのかもしれない。前日、取材で訪れたアトリエに90年代の雑誌が置いてあって、めくるたびにワーワー言いながら懐かしい!わあ、こういうの着てた!これ好きだった! この時、ああだったよねーとか言いながら皆で盛り上がって、その時の高揚感が未だに残っているからかもしれないな。まあ、だからこそ「普遍」を作れる人たちに対する憧れと尊敬の念もあるのだが。いずれにせよ、数年先に、きっとあの時、コロナで大変だったよねという時が来るはずだ。とにかく経験と直感を大切にしながら、今、できることをしようなどと、取り留めもなく考えながら、家と近くのカフェで粛々と仕事をした1日であった。