
1月24日(日)
雪予報虚しく、普通に寒い雨の日となった日曜日に娘はプンスカ。気持ちは分かる。極寒、足元の悪い中、夏にバレエの発表会を控えた娘をリハーサルに連れていく。末端冷え性ゆえ、スニーカーの先がかじかんで感覚がない。2時間の待ち時間を利用して、あったかいラーメンを食べてやろうと三茶、246沿いの「AFURI」へ入ったが、券売機の前で日和ってこんにゃく麺を選択してしまう。結果的に、お腹は温まったが、一体自分がなにを食べているのかよく分からず、満足感も得られないままに店を出る。ラーメンを食べる時はカロリーなど気にせず、思う存分、ラーメンという炭水化物を楽しむべきだった。喫茶店に場所を移し、柳美里の『JR上野駅公園口』を読む。切なくて、切なくて、切なくて、3回くらい、ロイヤルミルクティーを片手に涙をぼたぼたと流してしまった。隣の男性がびっくりしてこちらをチラ見している。あの、違うんです、この本を読んで泣いているのですということを分かりやすく動作で示してみたのだが、伝わっただろうか。
「いつも居ない人のことばかりを思う人生だった。そばに居ない人を思う。この世に居ない人を思う。それが自分の家族であるとしても、ここに居ない人のことを、ここに居る人に語るのは申し訳ない気がした。居ない人の思い出の重みを、語ることで軽くするのは嫌だった。自分の秘密を裏切ったりしたくなかった。」という箇所が特に染みてメモ。ついつい調子に乗ってしまったり、思いもしないことを口にしてしまって、後に自分でもびっくりするくらい引きずることがある。そういうの、もう二度としないと心に決めた。