THE SHE

DIARY /

10月27日(火)

 いよいよ、東京へ戻る日。昼に「はやしのお好み焼き」で食べ、食後は「滝のおやき」で甘味を堪能。私的、ソウルフードのフルコース。ともにお土産に持って帰る。
 そのあと、97歳で元気に一人暮らしをしている祖母宅を訪ねたら、「これを持って帰り。」と小さな荷物を渡される。見れば、きっとずっと捨てずに取っておいたであろう髙島屋の包み紙に包まれていたタッパの中に、さらに半紙で包まれたしんこ巻きが3本。包み紙にはひ孫(我が娘)のためのポチ袋がセロハンテープで貼られていた。私はもう、なんだか胸がいっぱいになってしまって、心の中で泣いたなあ。この小包の可愛さは絶対に祖母でなくては作れない可愛さで、祖母の長く生きてきた歴史や、行き方そのものが物体になって現れたようなもので、本当に感動してしまった。それに加えて、みかんや柿、サツマイモ、そば米(名産)など言われるがままにカバンに詰め込んだら、空港で測ってびっくり、総量が7キロになっていた。おばあちゃん、ありがとう。お陰で私は元気です。
 急いで家に帰ると、近所に住む写真家の平野太呂さんが来ていて、さっそく「はやしのお好み焼き」をおすそ分け。さて、また東京で頑張ろうではないか。