8月2日(日)
バルセロナ→ヘルシンキ→羽田という乗り継ぎ便。ヘルシンキで3時間ほど時間があったので、ハブ空港を思いっきり楽しもうと思っていた。私と娘はムーミンに出てくる魔女のキャラクター、モランのファン。あたたかいところが好きなのにすべてを冷たくしてしまったり、寂しがり屋なのにその風貌から逃げられたりしちゃうモランゆえ、日本ではあまりキャラ物が売られていない。でも、でも、モランはきっと悪い子じゃなくて皆と仲良くしたいの。それができなくて強がってしょんぼりとしているのなどと昔から娘とよく話していたのだが、さすがヘルシンキ!! 主要キャラに混ざってモラングッズが豊富。きゃあきゃあと我を忘れてぬいぐるみ、コーヒーカップ、小さな置物などを買い込む(親としてどうなのか….)。さてヘルシンキっぽい食べ物を楽しむかと思ったがSACHIから乗り換えがものすごく遠いから注意と言われていたのを思い出し、とりあえず搭乗口だけ確認すべく進むと、空港の職員が「今日はいつもの5倍混んでるわ…」というほどパスポートコントロールに長蛇の列。中に入るのにまさかの約2時間待ちでギリギリ搭乗。各国どこを見渡しても日本人が全然いなかったのに、ヘルシンキ空港には北欧雑貨を買い込んだ日本人女性がたくさんいて驚いた。
8月1日(土)
蒸し暑さは皆無だが、バルセロナはとても暑い。体力を奪われないため、朝一の予約を取って最後の目的地、グエル公園へ向かう。中心地から少し離れた場所に集合住宅地を作ったものの結局ガウディとパトロンの2人しか入居者がおらず、途中で公共の公園にしたというこれもまた設定がぶっ飛んでいる。まるでおとぎ話の中にあるような住居が2つ、可愛いけれど確かに当初住みたいと思う人はいなかったのかもな。私と娘の1番の目的は晩年、孤独なガウディの唯一の友達だったらしい、トカゲのような形の龍の彫刻。朝夕、この龍に話しかけていたらしいというエピソードに勝手に心を打たれ、遠路はるばるとやってまいりました。お土産屋で龍のマグネットやら置物を買い込み、観光客として実に正しい消費を楽しむ。午後からサンタアタリーナ市場へ行き、生ハムや魚介のフリットを食す。地元のスーパーマーケットに立ち寄って、最後は長い行列に並び、大人気のタパス店で美味しすぎる魚介のあれこれを食べてバルセロナともいよいよお別れ。パリ、ベネチアに比べてバルセロナは英語が通じないことも多く、街も好きになったこともあり、旅の終わりなって、2人でドゥオリンゴのスペイン語に手を出した。タケフサ・クボの影響もあったのかもしれないな。
7月31日(金)
今日は朝からガウディ建築3本ノック。カサ・ミア、カサ・バトリョ、そして夕方からサグラダファミリア。効率よく回るため、グラシア通りのマジェスティックホテルを選んで正解だった。ガウディが作った住宅は当時醜い建築と呼ばれていたらしいけれど、まあ、とにかく規格外で海の中や植物や有機的な要素を類稀なる想像力とそれを実現するこれまた建築家としての類稀なる実行力で作り上げていた。ちょっとこれ、変態だねと思わず笑ってしまうくらいで、やはりこれくらいの規格外のユニークが世の中を大きく変えるのだなとか、遊び心と装飾が人生と街を豊かにするなとか娘とぺちゃくちゃ喋りながらゆっくりと回った。夕方からのサグラダ・ファミリアは変態度のスケールがその10倍くらいで、2時間ほどの滞在では消化できたもんじゃなかった笑。建物そのものが聖書というテーマがまず圧巻だし、福音派の歴史が決して厳かなだけではなくてやはりユニークに描かれているところも興味深かった。できることなら次は半日くらい居座ってみたいなあ。夜はそろそろオリーブオイルに胃腸が悲鳴をあげ始めて韓国料理に行くも完全に失敗し、しょんぼりとホテルに戻る。
7月30日(木)
最後の目的地、バルセロナに到着。ワールドカップ優勝の余韻もあり、ヤマルのユニフォームを着た人の多いこと、多いこと。ホテルにチェックインした後、すぐ近くのカフェのテラスに座り、人々と犬を観察。スペインの人たちはバーガンディ色が好きなのか、老いも若きも性別問わず、いろんなバーガンディのアイテムを愛用している。ザシーのロゴに入れたくらい好きな色なので観察するのが楽しい。街をてくてく散策しながら、今夜はカジュアルなタパス屋で夜ご飯。カウンターにずらりと並ぶタパスを取って食べたり、時折狭い店内を練り歩く店員さんのトレーから選んだりしたがどれもこれも美味しい。しかもパリやロンドンよりちょっと安い。バルセロナにはガウディ建築を見にきた。サグラダ・ファミリアの完成に大きく関与した日本人彫刻家の『ガウディの伝言』をラストミニッツで速読。建築の話よりも外尾さんの人生と仕事の話が面白い!
7月29日(水)
あっという間にヴェネチア最終日。1番暑い時間を避けて、観光客向けの店を避けて、散歩。小さくてカジュアルな靴屋の隅っこに素敵なスリッポンが並んでいるのを見かけて入ったり、オーガニックスーパーでおやつを買ったり、アイス食べたり。夜は地元で人気のイタリアンレストランを予約。ヨーロッパでは8月丸々1ヶ月は夏休みという人たちが大半で羨ましい。昨今は暑すぎるけれど夏に毎日プールや海に入ってひたすら読書したり、時には夕方まで寝て夕飯はこざっぱりとして小さな地元のレストランで美味しいものを食べて語らったり。のんびりと、そして生き生きと夏を楽しんでいるのが見てとれる。いいな、豊かだな、でも仕事も大好きだしな。いずれにせよ時々、余白を作って頭を空っぽにする時間は大切だなと実感。実感するとともに笹塚の砂風呂、パシルプティを予約。15分砂風呂に入った後約2時間毛布に包まって2次発汗するのだが、その空間は携帯電話の持ち込み禁止。だからこそぼーっとしたり集中して読書ができるのでビビっとアイデアが出やすいのだ。逆にいうと今のデジタル時代、常になにかに追われているのだなあ。旅の間もオンライン打ち合わせが5本あるもんな。体の疲れ、心の疲れ、そして脳の疲れ。それぞれを一気に癒すには?などとヴェネチアの夜風に吹かれながら考えたりした。
7月28日(火)
ぐっすりと寝て朝からゆっくりと朝ご飯。こういう瞬間に心はほぐれるな〜。まだ寝ている娘を置いて1人でホテルの庭へ向かう。ヴェネチアでの朝ご飯が本当に最高で、美味しいコーヒーと新鮮なフルーツやサラダ、ゆで卵を食べながら読書。至福の時間である。仕事と洗濯を終わらせ、午後から街へ。今日はサン・マルコ広場まで歩く。カフェラテの発祥地、世界最古のカフェと言われているカフェ・フローリアンで甘くて高い(怒)パフェを食べ、サン・マルコ寺院を見る。夕方がとても暑く、屋台で買って飲むスイカジュースが美味しい。夕飯は娘の「今日はもう絶対に日本食がいい、塩ラーメンが食べたい」との声に答え、「koenji」という名のレストランへ行く。娘は宣言通りにラーメンをすすり、私はカツ丼。ヴェネチアまで来てなぜか 塩気強めのカツ丼。美味しかったけど。
7月27日(月)
パリに別れを告げてヴェネチアへ。沈む前に見ておきたいという娘の若干老い感のあるリクエストのおかげで、私も初めて訪れた。空港に降り立ち、水上バスで移動という体験がワクワクする。ホテルの最寄り駅に着くまで水上の柱のようなものに立ったり座ったりしているカモメを数えながら40分ほどのボートの旅。駅につき、ホテルの建物は見えているのに、道が入り組みすぎてホテルの入り口が見つからない。呆然としていると、近くの玄関からとっても素敵なマダムが出てきて案内してくれた。透ける小さな白のブラウスに綺麗なプリントスカート、車輪付きの大きなバスケットで買い物に出かける途中だという。その姿に憧れて、もし私が老後にこの街で暮らしたなら……と妄想を膨らませながらチェックイン。ホテルがとても素敵でゆっくりバスタブに浸かり、ゴロゴロし、気がつけば昼過ぎから夜ご飯の時間まで部屋でのんびり。あれもこれも見たいと思いつつ、のんびり派2人の旅なので気をつけないといけない。小さな路地をくねくねと渡り歩き、事前に調べていた海鮮の美味しいお惣菜屋に行き、タコやイカのたタパスやら海鮮のリゾットを買い込んで部屋で食べことに。ロンドンで堪能した「となりのトトロ」を思い出し、NETFLIXでジブリ作品が見える(日本では無理なので)うちに鑑賞。しっとりと泣いてヴェネチア1日目が終了。
7月26日(日)
今日はパリの私的メインイベント。元アシスタントのアンナちゃんがパリで出産したので、生後1週間の赤ん坊に会いに行く。アンナの前の私についてくれていた初代アシスタントかおりんとそれぞれに日本で集めた赤ん坊グッズをトランクに詰め込んでパリにやってきたのだ。自宅にお邪魔する前にオペラ近くのおむすびごんべいでおにぎりとどら焼きを買い、ギャラリーラファイエットの食品館でフルーツを買い込み、出発。生後1週間とは思えぬほどのはっきりとした顔立ち&静かで落ち着きのある佇まい。抱っこさせてもらってこの上なく幸せでありました。もはや孫の域……。遠く離れた異国の地でパートナーのオリちゃん(オリバー)と2人での出産、子育て。大変なこともたくさんあるだろうけれど、アンナはたくましくて美しかった。かわいいアシスタントからいつの間にか立派な女性になり、母にもなってねえ(感涙)。時が経つのは早い。私の大切なアシスタントちゃんたちが皆、幸せでありますように。 思えばアンナがアシスタントについていてくれた時、娘は保育園&小学校低学年。何度もお迎えに行ってもらったり、お世話してもらった。今日は娘の腕の中にアンナの娘あり、感慨深い。
7月25日(土)
朝一でルーブル美術館へ。夏休みシーズン真っ盛りのパリの観光地はどこも大賑わい。地上のピラミッドから並ぶと朝一なのにとんでもない長蛇の列なので、地下から入る術をいつどこで習得したかは忘れたけれどそうする。娘が見たい有名どころを見た後、好きな公園のパレロワイヤルへ移動。カラッと晴れていいお天気だけどやっぱり暑いので(日本ほどではなくて30度届かずだけど)2人でチョコレートアイスを分け合って食べる。ここ数日、「急に具合が悪くなる」を読み進めては嗚咽し、娘に「泣いた….」と突っ込まれている。旅と読書、いいお天気と散歩中の犬。至福の時間だ。一度ホテルに戻り、私は仕事、娘は宿題のはずだけど漫画読んでる?(怒)午後、サンマルタン運河沿いにあるお気に入りのカンボジア料理を食べに行く。「僕は福岡に五年住んでいたんですよ」というカンボジア人の店員さんとしばしおしゃべりをして美味しいブンを食べ、運河沿いを娘とそぞろ歩く。運河沿いに座って本を読む人、いちゃつくカップル、ビール飲む人、チェスする人。エリア的に皆、若くて洒落ている、そして自由。水面のピカピカした光を受けて皆、のんびりしている。こんな週末の過ごし方、娘の目にはどう映っただろう。夜はパリ在住のヘアアーティスト、ひろみちゃんとベトナム料理屋で待ち合わせ。ひろみちゃんが東京に住んでいた時は私も娘も髪を切ってもらっていた。日々、仕事も忙しそうで何より。21時頃別れ、その足で期間限定でやっているテュイルリー公園の移動遊園地へ。1人20ユーロというとんでもねえと口も悪くなるほど、とんでもねえ値段設定(円安め)の観覧車に2人で乗る。予想以上の速さでぐるぐると3周。頂上に着くたびにキスをする後ろのカップルを見てやいやい言ったり、パリの街を高くから眺めて終了。絶叫系はとんでもなく怖そうで断念。今日も充実の1日であった。
7月24日(月)

パリ2日目。モネの睡蓮が見たいという娘を連れて朝からオランジュリー美術館へ。こじんまりとした規模でのんびり見られるところは私も好き。いつもは忙しないファッションウィークにパリを訪れているため、絵画と向き合う時間はなく素通りしてばかりの私にとってもよい機会。モネの自宅の庭に当たり前のようにあった睡蓮を長い間、ずっと描く対象ではないと思っていたが一度取り組んで以後、睡蓮しか描いていないというエピソードが好き。極端すぎて憧れる。地下にあるマリー・ローランサンも久しぶりにじっくり鑑賞。ココ・シャネルが頼んだ自画像を気に入らず、受け取りを拒否。それに激怒したローランサンがそのまま捨てずに倉庫に保管。時を経て美術館にしっかりと飾られている。ふーむ、ちょっと面白い。外へ出れば、快晴のチュイルリー公園。自由気ままに散歩する犬がダッシュで公園のスタンドに向かい、チンとお座りして何かをねだっている。可愛いいいいいいと2人で悶絶して、しばし観察した。「くだせえ、今日もパンくだせー」などとアテレコをしながらふと思う。一体何をしに来たんだ、パリへ!! 娘の将来の軸はなにか見つかりそうなのか….犬や鳥を見つけてはアテレコばかりを繰り返す我ら。このままではいかん! 海外で暮らす、そして頑張る、名を馳せる日本人やその建築物、アート、作品などを見ようというのがテーマなので、昼は大奮発して予約しておいた日本人の大宮シェフのガストロミーフレンチAllianceへ。今年新たに2つ星を獲得した話題の店だ。6席ほどのゆったりとした店内は清潔で明るく、すぐそばにオープンキッチンがある。15歳で生意気と思いつつ、幼少期からチーズとピータン、パクチーを愛すなどグルメな娘は4コース+デザートをしっかりと平らげて頼もしい。「あの席はハイソサエティなお友達同士だね。お金持ちそうな髪型をしているね」「あの人は1人で食べに来ているアジア人、携帯ばかり見てる」などと人間観察と食事の堪能に大忙し。パリはその辺のビストロが十二分に美味しいし、気づけばエスニックばかり食べていたりするが、ここでは口に入れた瞬間の驚きという体験を繰り返し得た。一生懸命働いて、また来たいな(レシートはチラ見して蓋)。食事終わりにシェフが来てくださって、旅のことを話したら「そういう親子連れのお客さん、先週も来ましたよ」とのこと。「好きな仕事を楽しく続けるための努力はたくさんしています」と宝物のような言葉を直接、娘に聞かせてくださってありがとうございました。その後、ボンマルシェで食料を買って、夜は部屋でお惣菜を食べようと思ったけれど、19時あたりから爆睡。サマータイムのパリは夕方が暑くてバテた。
7月23日(木)
ロンドンを後にパリへ移動の日。とはいえ夕方なので、最後に宿近くのセルフリッジズやら娘希望のハリポタ関連の店などを覗く。今回はゼッター タウンハウス マリルボーンに宿泊したのだが、こじんまりと小さな宿でスタッフの皆さんともすっかり仲良くなり、日々のちょっとしたコミュニケーションが楽しかった。次も泊まるねーと約束してユーロスターへ乗り込む。それにしても円安、恐るべし。私、帰ってからのカード請求に怯えつつも、今は円換算に蓋をする。熱波で大騒ぎのパリだが、幸運なことにそれも過ぎ去り22時まで明るいのは嬉しい。チェックインした後、娘とクスクスを食べに夜の街へ繰り出す。バカンスシーズン直前のパリは人々もウキウキと楽しそうで観光客も多く、週末の夜はお祭りみたい。いつ訪れてもキレイな街だなあ。
7月22日(水)
昨日ホテルに帰ったのが夜の11時。ロンドン時間にして1時半からと朝の9時から立て続けにオンラインミーティングが入っている。えーと日本時間で17時だから、こっちだと…とか起きれなかったらどうしようとかWi-Fiが….などと何度やっても気を揉む海外滞在中の会議。いつまで甘えてるんだよと突っ込まれそうだが念の為、母に起こしてとLINEする。無事に終えた後、まずは午前中にロンドンで暮らした頃から20年来の友、ミホとキャッチアップ。新しくできたV&A EASTの美術館へ。美術品の保管と展覧を兼ね備えた展示方法が楽しくて、おしゃべりしながら堪能した。わずか1時間半の逢瀬ではあったけれど、いつ会っても、いや、逆にいつも会わなくてもいつも通りという感覚でまたもや時空が歪む。先輩たちが歳を重ねると「健康・仕事・女友達」、これらがしっかりとしていれば大体のことは幸せと言っていたことを思い出す。その後、14時からハリーポッターロケ地巡りのバスツアーに参加。ハリポタ大好きな娘のためとはいえ、なかなかに楽しかった。車中ハリーポッタークイズというものが行われ、正解すると喜び、不正解に悔しがるのは娘ではなくて私。こういうところで負けず嫌いを発揮するのやめたい。夜は楽しみにしていた「となりのトトロ」舞台鑑賞。これが本当によくて序盤から号泣。母、長女、妹それぞれの気持ちがひしひしと伝わってきて号泣。あと本当に音楽がよかった。さすが久石譲、これまで観たミュージカルの中で1番で、久石譲ファンの娘も大満足。帰りにサクッとチャイナタウンで晩御飯を食べてホテルに戻る。海外はネットフリックスでジブリ作品が見られるのでトトロ見なおそうーと言ったのに口だけ番長で部屋に入るや否やベットに沈み込んで就寝。充実の1日。
7月21日(月)
午前中、娘のリクエストで大英博物館へ。ロゼッタストーンをはじめ、主にエジプトの展示物を見て回る。700年代のツボや壁画があり(もっと古いものもある)、近くでじっと見ているうちになんだか時空を超えるような、地球そのものを感じるような。そんなコメントをすると娘に「なにー?スピってる?」と突っ込まれる。くっ、ロマンのないやつめ…。さらには娘がメジェドという古代エジプトの神のファンで、筆箱も弁当箱もメジェドのキャラクターを使っている。目からビーム光線を放ち、人々を焼き殺すというとんでもない神なのだが、なぜだか日本だけで局地的に人気があるらしい。つまりは大英博物館にはメジェドのものなどなく、Geminiに聞いたところ、もしかしたら残された布の巻物の一部に書かれているかもしれないとのこと。人々がミイラやらスフィンクスやらの前で多く集まる中、巻物に目を凝らしてメジェドを探す東洋人がここに2人。ロンドンは熱波も通り過ぎ、外は涼しくはあるのだけれど建物の中は扇風機しかなく、熱がこもってまだ暑い。汗を拭き拭き取りこぼしなきようメジェドを探したが残念ながら見当たらず。このミッションは次のルーブル美術館に望みを託す(えー涙)。娘との2人旅だから訪れる観光名所も多々あり、おそらくは20代前半に行ったっきりの大英博物館も新鮮ではあった。ランチはチャイナタウンにてアロマティック・クリスピー北京ダック、焼きそば、野菜スープ。特に北京ダックはロンドンに住んでいた頃の思い出の味のひとつ。パリパリに焼いたダックの身をほぐし、それをきゅうりやネギ、特製のソースと一緒に薄い餃子の皮のようなものに巻いて食べる。日本のようにかしこまった高いメニューではなくて手頃。一旦ホテルに戻って少し仕事をしたり、パソコンをチェックしたり。夕方からロンドンのメインイベント、私の永遠のメンター美奈さんと、ご主人ユキさん家で晩御飯をご馳走になる。娘がユキさんの大ファンで、ご飯を一緒に食べることをとても楽しみにしていた。娘のリクエストはタコとイカ笑。スパニッシュ風オムレツにフリット、リゾットとたくさん作ってくれて楽しい時間を過ごす。「私、ここに残るから明日からの旅、1人で行ってきて」というほどに懐いている娘、よかったね。
7月20日(日)

激務に次ぐ激務、それによる目の炎症とぎっくり腰、ワールドカップによる慢性的な寝不足などアラフィフの体と心に色々ありまして途切れていたコラムですが、今日よりまた再開。これ、乗れなくなった体重計と同じで書きたいことはたくさんあるのに書けていないのを目の当たりにするのが怖いやつ。看板に偽りありで失礼しました。それなのに、LABOで見てますよ、面白いですねと言ってくださった皆様、ありがとうございました(涙)。実は今日から15歳の娘と2人、欧州旅行に来ている。将来の進路をなんとなく決める時期に来ている娘を連れて、娘が行きたいという場所を巡りながら、じっくりと話して壁打ち相手になる旅。故に少々、ベタな行き先にはなるけれど、旅日記として綴ろうと思う。痛恨のミスとしてはこんなにも熱心に観ていたのにワールドカップ決勝戦が機上。決死の覚悟(大袈裟)でwifiを繋げようとした時に限り「本日、wifiに不具合がございまして提供が難しくなりました」のアナウンス。治りかけている腰の痛みが再発しそうなほどにショックではあったが、機上では村上春樹の新刊『夏帆』に着手。初の女性主人公とあり、多少警戒しながら読み進める。隣では深夜便とはいえ長所の欄に「飛行機内での睡眠」と確実に書くことができる私の遺伝子を受け継いだ娘が見事に爆睡中。普段は時折ツンデレだが2人の旅行となるといつもとびきりにデレ、甘えまくってくるのが可愛い。飛行機に乗る前に3日連続で整体に行くべしというSACHIからの助言に従ったのが功を奏したのか腰も大丈夫そう。持参したホグッシーという名のボールを腰やら内腿に当てつけながら痛みを回避。ボディメイクのYUMICOREの筋膜リリースボールなのだけど、めちゃくちゃ名品。軽いのに体の様々なところにフィットして着実にほぐしてくれる、名の通りのボール。ただ気をつけて欲しいのは機内で眠りこけている間に揺れで落としたら最後、転がり続けて2度と手元には戻ってこない(涙)。そうこうしているうちに1カ国目のロンドンに到着。早朝のロンドン、まさかの15度で、湿度96%35度の日本から到着した身には極寒の域。過日の熱波報道に怯えて持ってくる服を間違えた気がする……。ホテル到着後、娘と一緒に早速イングリッシュブレクファストを決め込んで、宿近くのハイドパークへ。超絶と自称できるほど犬好きの我らにとっては天国のような場所、朝からリードなしで走り回るお利口な大型犬の宝庫、2人でそれぞれに名前をつけたりアテレコをしながら(なんの壁打ちでしょうか)たっぷりとロンドンの犬を楽しむ。昼からベタではあるがsketchにてアフタヌーンティ。名所である卵型のトイレを見せて2万歩歩いたところで18時にはホテルへ戻る。そこから例に漏れず時差ボケによる爆睡で1日が終了。『夏帆』も合間で読み終えました。